(1) 私は、(今)楽しく過ごしてます ※現在進行形 <~は ドンナだ文> (1) 私は ~いる → I am (2) 楽しく過ごしながら → having a good time (完成文) → I am having a good time.
しかし、当時このように(1)と(2)を分離させることは、とても勇気のあることだった。なにしろ教育文法では、「現在進行形はbe動詞+現在分詞」なりと教えていたからだ。ちなみにこれは現在でもまったく変わっていない。 私がこう分離した表記をしたのは二つの理由からだ。一つはこれだとbe動詞系列の運用となり、以下にあげたような補語が形容詞のものとまったくしくみは変わらないからだ。そして2つ目は、(2)のing形動詞フレーズは、フレーズ(意味ある単位)として意味を蓄積できるからだ。ちなみにこのの教材の音声では、I amと読み、having a good timeと読み上げている。 そして何より、ネイティブの会話では、韓国人記者のようにHaving a good time?と使うからだ。
(1) 私は、(今)うれしい ※現在形 <~は ドンナだ文> (1) 私は ~いる → I am (2) うれしい → glad (完成文) → I am glad. そして今回の同じbe動詞系列である受身形の表現だ。ちなみに進行形では能動的な継続表現であり、受身形では受動的な表現となる。
(1) 私は、(時々)お母さんに叱られます ※現在受身形 <~は ドンナだ文> (1) 私は ~いる → I am (2) 母に叱られて → scolded by my mother (完成文) → I am sometimes scolded by my mother.
ところで、重要なことを述べておかなければならない。ブログ【国際標準の英会話学習法】で以下の方位語ついての表現をとりあげたことを覚えている方もおられると思う。 be under control コントロールされている be under repair 工事中。工事がされている on sale 売り出し中 for sale 売り物 例えば、「コントロールされている」といった日本語訳は受身形を連想する。 しかしこれらの表現は受身形のようにby 〜といった表現ができないのだ。 例えば、Somebody controls her.(誰かが彼女を今トールしている)を受身表現にするとShe is controlled by somebody.などと「行為者」を表現できるのだ。
このブログの大きな目的は語彙力の増強が目的だが、あわせて[英会話発想トレーニング 表現の枠組み]を展開することになっている。 [英会話発想トレーニング 表現の枠組み] 受身形 [基本4時制の展開]be動詞系列の展開 [1] 現在形動詞フレーズ (現在の状態を表す) ※現在受身形 (1) She is controlled by somebody. 彼女は、(今、ふだん)誰かに支配されている (2) She isn't controlled by anyone. 彼女は、(今、ふだん)誰にも支配されていない (3) Is she controlled by anyone? 彼女は、(今、ふだん)誰かに支配されているのか? (4) Isn't she controlled by anyone? 彼女は、(今、ふだん)誰かに支配されていないのか? [2] 過去形動詞フレーズ (過去の状態を表す) ※過去受身形 (1) She was controlled by somebody. 彼女は、(その時)誰かに支配されていた [3] 未来形動詞フレーズ (未来の状態を表す) 「未来受身形」 (1) She will be controlled by somebody. 彼女は、(これから)誰かに支配されるだろう (2) She may be controlled by somebody. 彼女は、誰かに支配されてるかもしれない (3) She wants to be controlled by somebody. 彼女は、誰かに支配されたがっている (4) She seems to be controlled by somebody. 彼女は、誰かに支配されてるようだ [4] ing形動詞フレーズ (未来の状態を表す) (1) She is being controlled by somebody. 「現在受身進行形」 彼女は、(今)誰かに支配されている (2) She doesn't like being controlled by somebody.「動名詞」 彼女は、誰かに支配されるのが嫌がる (3) She is afraid of being controlled by somebody. 彼女は、誰かに支配されのを恐れている [5] 現在完了形フレーズ (過去を背負った現在の状態・付帯状況を表す) ※現在完了受身形 (1) She has ever been controlled by somebody. 彼女は、かつて誰かに支配されたことがある (2) She has never been controlled by anybody. 彼女は、一度も誰にも支配されことがない
[be動詞フレーズ5段活用】 be controlled by somebody「誰かに支配されている」 ============================= (1) (am, are, is) controlled by somebody現在形動詞フレーズ (2) (was, were) controlled by somebody過去形動詞フレーズ (3) becontrolled by somebody原形動詞フレーズ ※助動詞、to不定詞で使われる。 (4) being controlled by somebody ing形動詞フレーズ ※分詞構文、動名詞で使われる。 (5) been controlled by somebody ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================
be動詞系列の運用も(5) 補語がto+原形動詞フレーズ(be going toなど)に至った。もちろんbe動詞の本質的な意味は「存在」だと確認してほしい。 加えて,(5)は(6)(7)と続く「動的な存在」を表すことが共通する。つまり原形動詞フレーズ、ing形動詞フレーズ、ed形動詞フレーズを補語とする叙述表現だ。 さて、(5)の表現の説明に移りたい。 ある高校でAET(英語の授業を補助する外国人)が、騒いでいる生徒たちに向かって、Be quiet!(静かにしてください!)と何度も注意していたそうだ。 しかし生徒達は騒ぎ続けていた。それに対してAETはYou are to be quiet.と大声を放ったそうだ。つまり「お前たちは 静かにする状態であるべき存在だ」との意味だ。前置詞toは言うまでもなく、「到達」の意味を表す。 熱心に受験勉強をした方は「これはbe to〜の構文」なりと思い出されたと想像する。 構文というのは、「こんなパターンがあれば、こう訳しなさい」という日本独特ものだ。こんな教え方では英語を話せようには決してならない。 皆さんは、be going to〜の「構文」というものを中学生の時にならったはずだ。 英語発想からすると、基本にあるのがbe to〜であり、その表現展開がbe going to〜だということだ。 つまり単に「〜すべき存在だ」が「〜しつつある存在だ」と言葉が発展したということだ。 We are going to be quiet.(僕たち、静かにしようとしてるよ、するつもり) しかしこのしくみをもった表現は日常生活で広く用いられている。 We are ready to be quiet.(僕たち、必ず静かにするよ) 他にもこのたぐいの表現を見聞きしたことがあると思う。 Are you ready to go? Are you ready to order? 「レディ ゴー(用意ドン!)、「レディ オーダー(ご注文は?)
もう一つ、どうして日本の英語教育では英語が話せなく、私が「国際標準の英会話学習法」などと言ってのか、引き続き述べたい。 今回の「勘どころ」にあげた文例の一つに注目してほしい。 (5) Be sure to call on us. きっと私たちのところに寄ってください 赤文字で表記したフレーズは文字どうり「意味ある単位」だ。学習時間に応じて be quiet、call on usなどが蓄積していく。これが「国際標準の英会話学習法」だ。 あなたは、いつまで「不定詞はto+動詞の原形」なりの学習に見切りをつけますか?
[英会話発想トレーニング 表現の枠組み] be going to〜表現 [基本4時制の展開]be動詞系列の展開 ※ be going to には、意志や意図を表す場合と、「〜しそうだ」と予想・見込みを表す場合がある。 [1] 現在形動詞フレーズ (現在の状態を表す) ※現在形 (1) I am going to have a traffic accident. 私は交通事故を起こしそうです (2) 私は交通事故を起こしそうではありません (3) あなたは交通事故を起こしそうですか? (4) あなたは交通事故を起こしそうじゃないですか? [2] 過去形動詞フレーズ (過去の状態を表す) ※過去形 (1) 私は交通事故を起こしそうでした (2) 私は交通事故を起こしそうではなかった (3) あなたは交通事故を起こしそうでだったの? (4) あなたは交通事故を起こしそうじゃなかったの?
[be動詞フレーズ5段活用】 be going to do it 「それをするつもり、それをしそうだ」 ============================= (1) (am, are. is)going to do it現在形動詞フレーズ (2) (was, were) going to do it過去形動詞フレーズ (3) begoing to do it原形動詞フレーズ ※助動詞、to不定詞で使われる。 (4) being going to do it ing形動詞フレーズ ※分詞構文、動名詞で使われる。 (5) beengoing to do it ed形動詞フレーズ ※完了形で使われる。 =============================