グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

雇用者数47ヶ月連続増加に思う

2017年01月10日 | 日記
総務省統計局の直近の発表によれば我が国の雇用者数は5758万人で前年同月比82万人増、47か月連続の増加だということだ。
増加の中心となったのは女性は40~60歳の出産、子育てを終えた世代、男性は60歳以上の定年延長組なのだがいずれにしても雇用者数が増えるのは日本経済が元気を取り戻す意味で喜ばしい。
さらにこの勢いが続くことを願うものだ。
ただ一つ気になるのは雇用者数が増加しているにも関わらず巷ではデフレ脱却が思ったほど進んでいないような気がすることだ。
雇用者数が増えて家計所得が増えていればもう少し消費活動に跳ね返ってもいいように思うが飲食チェーンではハンバーガーや牛丼など低価格メニューだけが目立ちファミリーレストラン中価格帯メニューは総じて不振だという。
家計所得が上昇しているにも関わらず消費に結びつかない現在の状況をどう受け止めたらいいのか。
もし将来不安が消費活動を抑制しているとしたら政策課題もシフトしていかなければならない。
雇用機会の増加だけにとどまることなく賃上げや社会保障、格差問題など政策課題は山積みなのである。
雇用者数や求人倍率の向上だけでとどまっていてはいけない。