自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

自然エネルギーの国・オーストリア旅日記⑤

2006-12-06 16:52:55 | 環境


午前5時半。先に帰る方のタクシー到着を持った。
人里離れた農家では、ただ待つのみ。約束の6時が近づいたが
真っ暗な世界に静寂が漂うのみ。大丈夫かな?
6時。遠くからエンジン音が聞え、一筋のライトが見え始めた。
よかった・・・というのが本音。と同時に、オーストリアのプロへの
お詫びの気持ちが起こった。日本だって遅れることがあるのに、
こんな田舎で・・・失礼しました!




無事送り出してもまだ真っ暗。部屋に戻り、写真の整理と原稿書き。
7時頃、ようやく明るくなってきた外を見ると、雨上がりの青空が
遠くに湧き出てきた。早速、外に出てみると、ものすごいスピードで
真っ黒な犬が駆けてきた。最初はドキッとしたが、尻尾を振っている。
すぐに一緒に駆け出した。農家民宿の周りは一面のワイン畑だったのが、
ようやくわかった。TOSKAという名のこの犬は遊んでくれる相手として
私を選んでくれたのだろう。前日のウットウシイ気分を取り払うように、
久し振りにカラダを動かした。
その後、ほぼ全員がそろい、自家製のジャムやヨーグルトを含めて
とても美味しい朝食をいただいた。イチジク、アップルジュースもさすがに
美味しかった。
 出発までの残された時間を惜しみながら、ワイン畑のひろがる丘の頂上
にも登った。敬虔なクリスチャンも多い村だと聞く。聖母マリア像が
青空を拝啓にやさしく迎えてくれた。

参加者全員が爽快な気持ちになってくれたことだろう。
さあ、残り少ない、日程を安全で楽しく過ごしたい。



グラーツに戻る手前でウイーン方面にもう1本の高速道路に入った。
グライスドルフをいう人口約5000人の町が「オーストリアのフライブルク」
だと言う人がいた。このまちには「太陽光発電通り」という道があった。
100箇所以上のソーラー発電機やソーラーモニュメントがあるらしい。
残念ながら少ししか時間がないので、一部だけを発見した。
特に,町の中心部の教会の前には木の枝を広げたようなソーラー発電機が
あった。ソーラーの町を象徴していた。




午後、ウイーンに戻って3日前と同じホテルにチェックインした。
夕食まで自由時間をつくり、メンバーは美術館見学や買い物に
出かけていった。
私はフンデルトバッサーがデザインした住宅フンデルトバッサーハウスや
これの作品を展示するクンストハウスウイーンを訪ねた。
2日日前にはバッドブルマウのリゾートを見学したが、今回の旅行の
キーマンの1人となった。


夕食はクリスマスマーケットのイルミネーションとで出店で賑わう
市庁舎の地下のレストラン「Rathaskeller」に行った。
高級感のあるエントランスから室内は、ちょっと・・ダイジョウブ?と
気になったが、メニューを見るとそれほど高くない。
久し振りに肉も食べてみようかと、牛肉のシチュー風のメインディッシュ
だけを注文した。多分、これだけでも食べきれないだろうと・・・・
その通り、いい味だし、十分な量だった。

最後、ホテル近くのバーに学生2名に誘われて何とか・・・という
ビールとサイダーを割ったような飲物を一杯飲んだ。

翌日は2名の女子学生がばらばらに帰国する。
1人は5時、1人は7時半。
本人達は自分のことでメ一杯だが、こちらとしては無事帰国できるよう
早めにロビーで待っておこう。
今回のツアーは我が社で航空券を買わずに自分で安い航空券を
捜してきた学生も現地合流していた。自分が学生だったころを
懐かしく思い出しながら、くれぐれも自分の責任で無事帰ってくれよー
と願わずにはいられなかった。


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2 コメント

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はじめまして (まゆ)
2007-02-02 08:53:44
先日メールを遅らせていただいた前川まゆです。
ぜひこの場所を訪れたいのですが、もし何か情報があれば教えていただければと思います。
よろしくお願いします!
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ブログ確認漏れ (イキケン)
2007-03-01 10:58:49
前川さん 書き込みとメールをいただいていたとのこと。失礼しました。気が向いたときだけ、書いて、あまり書き込みもないなーと思っていたので、ついつい見過ごしていました。ウイーンから車で2時間くらいで第2の都市グラーツへ。ここは新旧織り交ぜた世界遺産の街で魅力的です。ソーラーの街はそこから30分くらいのグライスドルフ。もっと時間をとりたいとみんなで話しましたが、行かれる時はそのつもりで。観光地ではないので、どこに100箇所のソーラーがあるかわかりませんが、それを探すのもゲーム感覚で楽しめそうです。
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