ebakam art studio blog

眞壁 陸二

金沢での展示

2015年07月25日 | Weblog

8月末に金沢市東山界隈で催される「かなざわ燈涼会」工芸回廊に参加します。
https://www.facebook.com/toryoe?fref=photo
僕自身は工芸のつもりは全く無いけど金沢という土地で育った人間として無意識であっても作風は工芸的であることは否定できない。
すべての絵画に関わる作家の中ではたぶん極めて「工芸的」だと言われるだろう
一昔前美大などの絵画の人間にとって「工芸的」というコトバは、手先で小器用に描かれた=中身の無い作品を指し侮蔑し馬鹿にした言葉だった
いや今でもたいして変わらないだろう 
だが工芸の人からすればこんな失礼な会話はあんまりだ 工芸の町である金沢では絶対に言えない禁句である
今回は最も歴史的な地区である主計町の家を使ってのインスタレーションを絵画と掛軸でおこなう。
「絵画」であることにこだわり続け金沢に住み制作している僕にとって工芸と絵画、または芸術は避けては通れない課題であり
捉え方次第では酷くダサくも素晴らしいものにも成りうる
文化的な意味でのサイトスペシフィックアート(その土地ならではの特性をいかしたアート)を考えなければならない

ひたすら描き続ける

2015年07月10日 | Weblog


かなりご無沙汰なブログの更新です。
秋の個展に向けて制作し続け引き込もりまもなく3ヶ月。
どっぷりド絵画 しんどい…
制作可能な日数はあとひと月 今の自分の感覚でベストな絵が出来るまで粘る。
何度描いても何度描き直しても決まった感じがしない…描き 潰し 削り拭き取る 繰り返し
絵から「ドパァっ」したエネルギーを感じたいんだが゛なかなか抜け出た感じが出て来ない…
暑いしイライラもして焦り出す
今日は久しぶりに箔を押すことでかなりクリアな「ヒュウっ」とした空間が出てきた
上手く行った と感じる時 何故か唾液が出る 「美味しい」と躯が反応する
それが僕にとっての基準なんだろう 「いいぞ」って躯が反応するようだ
今回の制作期間で今日が初めて
やっと前進。とにかく粘る もっと良い絵が出来るはずだ
予定調和では絵は出来ない 必ず発見や発明が必要だ
見た事の無い絵を見たいし描きたい
やっと少し見たことない絵が出来つつある。

絵を描くは天国と地獄を両方味わう
生みの苦しさと決まった時の快感
苦しさ9割 でもまだ今日も明日も描く