ebakam art studio blog

眞壁 陸二

あの山へ

2009年07月29日 | Weblog
今年も又あの山に登ろうと計画中です
懲りもせずまた、いつももう二度と登るものかと思っているのに
どうしても年に一度は行きたくなる
苦しいのは分かっている。
でもその苦しみに勝る絶景が待っている
あの景色が見たくて懲りもせずまたアタックします。

写真は飛行機から見たマウントフジ

ebakam art studio 教室作品から

2009年07月28日 | Weblog
コラージュ作品その2
週末は教室で賑わいました。
今日はその中から2点紹介します
自分の想い入れのある古着を使ったコラージュに着色して加筆
花柄の布やストライプを画面にあしらって今回はコラージュです。切ったり貼ったりした後に画面のバランスを考えて色彩を整えたり、手描きで模様を描きこんだりして、自分らしさを表してもらいました。お洒落な作品になりました。
次回は写真講座を開催します。写真、カメラの基礎知識の説明と写真と絵画の関係などを話し、その後撮影そしてプリントまで、デジタルですが興味のある方は参加者募集です
左 Aさん 右 Oさん 制作

旅の終わり

2009年07月26日 | Weblog
大人の修学旅行もそろそろ終わり
今回は自然とアートとうどんを満喫した。
現代アートを一般の方に楽しんでもらう方法として直島、ベネッセの試みは非常にうまく出来ている。
ぜひこのブログを読んで興味をもった方には現地に足を運んで体験してほしいです。ちょっと難かしそうな現代アートもきっと楽しいと感じてもらえると思います。
僕は今回リピーターだったのですが、また来たいと思えたしまだまだ増殖中ですので行ったことある方ももう一度どうぞ
新幹線で岡山まで行きフェリーを乗り継ぐか、高松まで飛行機で飛びフェリーで行くか、ルートは2つです。

香川直島アートの旅 その8

2009年07月25日 | Weblog
天国のようなビーチを抜けて少し坂道を登って行くとそこは「ベネッセハウス」
日本人と外国のアーティストがだいたい半々、ゆったりとしたスペースに展示がされている。こちらは50年代モダンニズムペインティングから90年代日本の現代美術が中心、
昔池袋にあったセゾン美術館でよく見たような作品が多い、
さらに出来たばかりの「地中美術館」へ歩いて行く。安藤忠雄設計の地中美術館はその名のとおり地中にほとんど埋もれている美術館。
モネの睡蓮の大きな作品を柔らかな自然光で見せる部屋は神秘的な空間で圧倒的に美しい。
ここにもリチャード・タレルの光の作品があり視覚の構造を巧みについてアトラクションとして面白い。
安藤忠雄の建築はコンクリートの彫刻と言うべきか造形物。建築という概念を超えている。
ウォルター・デマリアの球体の作品と金箔の貼られた作品の部屋はSF的というか異星人の造った作品のような感じがして未知の感覚の領域で興味深い。

ともあれ島の美術館と様々な施設を満喫し我々の旅はだいたい終わった。
どこも良い作品を見せてくれたし一般的にはかなり刺激的な作品だが、ひとつ残念なのは、すでに評価の定まった作家の展示に終始している事だ。
誰コレ?なんか解らないけどなんか凄い!という既視感のない驚きと感動がもっとしたい。
そんなものを自分を含めてアートに携わる者は創って行かなければと改めて思う

続7 パオについて

2009年07月23日 | Weblog
この旅のルートは僕にとってほぼ二回目で前回直島を訪れた時もモンゴルの移動式テントのパオに泊まった。
しかし学生20数名と教授を2人連れての引率であったため、ほとんどツアーコンダクターだった。
そのため行った場所や作品はあまり記憶が無い、しかしこのパオはとても快適で楽しかったことをよく覚えている「無くなったらしいよ」という噂が流れていたが場所をかえて300mほど東の海岸沿いに移り、名前はなぜか「つつじ荘」となっていた。テントももとのままだった。
今回は夏場で暑いかなと思ったが、海風が心地よく最高に気持ち良かった。10張ほどのパオの半分以上は若い外国からの旅行者のようだった。素泊まり3800円ほどでとてもリーズナブル オススメです

香川直島アートの旅 その7夜空

2009年07月23日 | Weblog
そして夕日が海を染め八時近くまで今夜の宿泊先のつつじ荘(パオ)のすぐ前の海をぼーっと眺める、日もすっかり沈み辺りが暗くなると今度は頭上には満天の星空が広がっていた。夏の夜空は山に登らないと星なんか見えないと思っていたが、いやいやびっくりする程の星空でした。

カメラに写るかなと実験したら驚く画像がとれました、
シャッタースピード120秒 F5.6 ISO200ぐらいで撮影

家プロジェクト 杉本博司ー護王神社

2009年07月22日 | Weblog
家プロジェクトの最後に見たのは杉本博司の護王神社。
ここも前回来た時には建設途中で今回が初めてだった。
これは現代美術家で写真家である杉本博司がつくった神社。

伊勢神宮様式の拝殿に地下には墳墓の石室まで設えてある、その上下をつなぐ階段がこの輝くように透明な光学ガラスで出来ている。
杉本はニューヨークで古美術商を営んでいたほどの古美術ファンで目利きで平安至上主義のコレクターでもある。
現代美術と言うと安っぽいペラペラな私小説のような作品や刹那的な現代社会の風刺が多いのだが、古美術、宗教美術のもつ 「技術の限りを尽くすこと「や「神様に対して造られたものに一切手を抜くことは出来ない」という点に惹かれているようだ。
作品を造る人間にとって、自らの作品を完成とする瞬間、どこかに基準が必要だ。
自分の為の自分だけの作品であれば適当な処で見切りを付ければよい、
しかし神様への捧げものであるならば「これでよし」とはなかなかいかない。
宗教美術は異なる宗教のものには理解されにくいがどの国の宗教美術においても圧倒的なパワーや描写の密度、緊張感、実際のスケールの巨大さや存在感の巨大さを感じる。
そのようなものを杉本は自分のライバルとして見ているのだと推測します。

週末の公開制作 at KUKU本鵠沼

2009年07月21日 | Weblog
旅日記が遅筆のためまだ旅の途中ですが先週の土曜日18日に本鵠沼KUKUさんでライブペインティングをしましたのでその報告。

前回にもましてたくさんの御来場の皆様長い制作時間につきあってくれてありがとうございます。感謝
今回は「生命の樹」というテーマで制作しました。
様々な宗教に出て来る生命の樹は人間の智慧と愚かさの両方を表したものだと捉えています。
エデンの園でアダムとイブが蛇に誘われ食べてしまう林檎やお釈迦様が悟りをひらきブッタとなるのは沙羅双樹の樹の下、イスラムの伝統紋様にも生命の樹が沢山描かれています。
大樹は樹齢何百年何千年にもなるわけだから人間の命など遠く及ばない、今現在だってキリストやブッダが生きていた頃からまだ生きている樹は沢山ある、その間幾度もの戦争や様々な文化、文明が栄え、また衰退していったことだろう。
きっと樹は目撃し記憶している
種が飛び、その土地に根をおろし、花を咲かせ、木枯らしに吹かれ、冬に耐えてまた春が来る。何百年も繰り返す。
僕は樹になったつもりで想像してみた。
そんな事を思って描いた絵です。27日月曜日までの展示(水曜定休)

宮島達男

2009年07月19日 | Weblog
薄暗い室内に浅いプールを作ってその中に数字のカウンターが光る。
速く動く数字とほとんどゆっくりにしか動かない数字がランダムにある。
時間は無限へと続く宇宙を感じさせ、瞑想的空間
障子からもれるほのかな明かりがいい感じ