ebakam art studio blog

眞壁 陸二

教室作品 その2

2008年03月31日 | Weblog
こちらの作品はKさんのコラージュ作品
かつてお気に入りだった派手な柄物のシャツをグリーンに染めてその後から黄色の紙を貼った作品です強い柄模様が画面を賑やかに楽しくしています
黄色と紫とグリーンの対比が鮮やかでポップな作品になりました

教室作品

2008年03月31日 | Weblog
今日は昨日の教室から作品をご覧頂きます
この日のテーマは「コラージュ」です。
絵具の替わりに紙や布を自由に切ったり貼ったりする絵画技法の一つです
ピカソのキュビズムの時代の作品にも壁紙や新聞紙などを画面に貼付けてあるのが有名です
マチスも晩年JAZZシリーズでは色紙を切り抜いた見事な作品を残しています
教室ではもう使われなくなったスカーフや端布、古雑誌を使っての制作をしました
上の写真はH.Mさんの力作です
オレンジ色の花柄のスカーフを一番下に貼り、麻の葉模様のちりめんをあしらい最後に黄色に着色して仕上げました
大胆な色彩とストライプ模様が効いていて、ムンムンとした熱帯の夜を感じます。
題して「チュニジアの夜」とても良い作品です


ニセコ

2008年03月19日 | Weblog
もうちょっと前の話になってしまいますが
今年もまたニセコに行ってきました
昔お世話になっていたスキースクールの仲間でパウダー好きのメンバーが集まってのツアー
全員がオーバー30歳ですが皆さすが元イントラ、現役のイントラやパトロール!滑りも熱いが体力だって半端ない!
今年は残念ながら三日間とも快晴(ニセコにおいては大雪の激寒の日が最高とされる)だったが、視界がよく山頂エリアが解放されていたので(自己責任のもとでのバックカントリーのオープンというニセコのローカルルール)ゲレンデ最上部にかかるリフト降場からさらに40分程かけて山頂へ登る、そして山頂からバックボウルと呼ばれる裏に滑りた、五色温泉へ向かう斜面がかなり良さそうだったが、登り返さなければならないのでスノシューやシールといった装備を持たない我々は左左へとルートを選びアンヌプリの左端にたどりつく予定でスタートした。地図を読み地形を想像し先頭を滑ってくれたのは酒豪こと川島さん(上の写真)かなり雪が重く所々硬くコンディションは悪かったが自然の地形を滑るのはスリルがあって面白い、広く長い急斜面の後は天然のハーフパイプやバンクのようになっていた2~30cmぐらいのパウダーがあればきっと最高なんだろうなと思いながら脚をパンパンにしながら滑り降りて行った。滑り降りて今滑った所のあたりを振り返ると超巨大な山があった。

若林奮 展Valleys

2008年03月01日 | Weblog
横須賀美術館で開催中の若林奮展を見に行きました
日本を代表する彫刻家 若林奮(わかばやし いさむ 1936-2003)というアーティストをご存じですか?
ベネチアビエンナーレに日本代表として二度選出されるほどの国際的な芸術家です
鉄と木を主に使った作品と膨大なドローイングと版画作品を残し2003年に亡くなりました
若林さんは亡くなられる4年前に多摩美術大学の油画科の教員として来られており
2000年~2004年に私は多摩美の油画研究室で助手として在職していましたので
ワカバヤシ イサムという国際的な芸術家と時間を共にするチャンスに恵まれました

間近で接した若林奮は「気さくで素敵な声をした紳士」であり「普通」の感覚をちゃんと持っている人だとに感じました。
若林さんは自然をじっくり観察し考察する人で時間の流れということにも敏感な感覚の持ち主だと思いました。「振動尺」という概念をもとにした作品が多いのですが、「こんな作品で素敵ですから見て下さい」とは言えない…
人間と自然との関係とか古代の人の時間の捉え方とか境目についての曖昧さとか捉える対象がデカい、わかったふうの事は恥かしくて言えない
人間とは?芸術とは?彫刻とは?
アルタミラやラスコーの洞窟に絵を描いた人達は何のため誰のためにそれらを描いたのか?
そんなことを晩年よく語り研究されていました
また彫刻家ですがセザンヌやマチスにも非常に興味をもっているようでした
本当は画家と呼ばれたかったのではないかと私は勝手に思っています
私には上手く若林さんのことを説明出来ませんが感覚的にですが大きな視野と思考を持った器の大きな人だったと思います
若林さんの作品はやはり上手く語れない…
横須賀美術館を訪れて実際の作品を見て感じて下さい