本日はコットンクラブにMIKARIMBAを聴きにいきました。ミカリンバというのはマリンバ奏者の吉田ミカとSteve Gaddのプロジェクトだそうで、今回はガッドの僚友、Eddie Gomezもご一緒です。吉田ミカという方については全く知らなかったんですが、ガッドとゴメスが間近で見られるということでwktkしながらこの日を待っていました。ちなみに日本ツアーの最終日とのこと。
メンバーは以下の通り。
吉田ミカ(マリンバ)
Steve Gadd(ds)
Eddie Gomez(b)
Stefan Karlsson(key)
マリンバという楽器、ジャズではあまり馴染みがありません。こんな喩えはマリンバ奏者に怒られそうですが、ビブラフォンの木製版というか、木琴の豪華版というか・・正直、マリンバという楽器及び吉田ミカという方に対する無知から、当初はあまり期待していなかったんです。自分の中ではメインはあくまでもガッド&ゴメス・・・が、しかし・・
ブラボーです!吉田ミカ!!
素晴らしいですね、この方。華奢な体で時には優しく、時には激しくマリンバを叩きまくります。幅2メートルにもなるマリンバを右に左にリーチを伸ばしながら4本のマレットで自由自在に演奏します。音楽的にはクラシック~現代音楽をよく勉強した方と見受けられます(もちろんジャズも)・・なんて書くとお行儀のよい演奏と思われてしまいそうですが、実にエキサイティングな演奏です。いやー、知らなかったなあー日本人でもこんな人いるんだ。嬉しくなってしまいました。
もちろん、ガッド&ゴメスも良かったですよ。ガッドは相変わらずのガッド節。気持ちいいのなんの。ゴメスも匠の技。ピッチも正確で、メロディアスなフレーズてんこ盛りでした。
さて、曲目ですが、ある程度紹介があったので書き留めました。といってもゴメスとガッドのMCなのでうまく聞き取れず。
1 Jubilation(だと思う。曲紹介がなかったけどオリジナルみたいです。)
吉田とガッドのデュオ。ガッドのリム打ちをガイドにマリンバを奏で始め、次第に熱を帯びていきます。
2 Crazy Marimba
これもデュオ。映画音楽などで最近有名な大島ミチルさんの作曲とのこと。
3 Very Early
ご存知ビル・エバンスの有名曲。吉田を外したピアノトリオで演奏。ゴメスがエバンストリオにいた関係からでしょうか?カールソンのピアノ(カーツウェルですが)が当初はエバンス風ですが、ダブルテンポになると弾きまくり。圧巻。
4 The Duke
ガッドが叩きながらスキャット。ん、これはガッドのソロアルバム「Gadd About」に入っていた曲ですね。懐かしい。
5 Take The "A"Train
これはA列車がテーマなのですが、もはやあのメロディーは単なる記号でしかない。面白いアレンジ。
6 Morning Love
覚えてないw
7 Caravan
エリントンナンバー。
8 映画「Once Upon a Time in America」からのナンバー。聞き取れなかったorz。美しい曲です。
9 Mika Suite(って言ってたと思う)
冒頭と途中にゴメスのボウイングあり。実を言うとゴメスのピチカートの音色は好きではない。弦そのものの音だけをアンプで増幅したみたいな音なので。しかし、ボウイングの音色はすごくいい。すごく色っぽいんですな。某巨匠R.C.と違いピッチも正確です。ところで、この組曲の後半の曲は聴いたことがあるのだが・・・思い違い?
10 曲目不明???
時間の経つのが早かった今回のMIKARIMBA。もうちょっと聴きたかったな。期待していなかったなんて失礼ですね。CD、買わせていただきます。
余談ですが、客席に渡辺真知子さんがいらっしゃいました。吉田さんがオーディエンスに紹介したのですが、できたらMIKARIMBAをバックに「唇よ、熱く君を語れ」と「ブルー」を歌ってほしかったな。好きなんだよね、真知子節。
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