Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

華麗なるメトロポリタンオペラ 歌劇「ピーター・グライムズ」

2009-10-17 03:37:04 | オペラ
華麗なるメトロポリタンオペラ
歌劇「ピーター・グライムズ」
ベンジャミン・ブリテン作曲

指揮:ドナルド・ランニクルズ
演出:ジョン・ドイル
管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団

ピーター・グライムズ:アンソニー・ディーン・グリフィ
エレン・オーフォード:パトリシア・ラチェット
バルストロード:アントニー・マイケルズ・ムーア
セドリー夫人:フェリシティ・パーマー
ネッド・キーン:テディ・タフ・ローズ
スウォロウ:ジョン・デル・カルロ
ボブ・ボウルズ:グレッグ・フェダリー
ホブソン:ディーン・ピータースン
ホレス・アダムズ師:バーナード・フィッチ
少年:ローガン・ウィリアムズ・エリクソン


華麗なるメトロポリタンオペラも第4夜目!
オペラ好きだけど、さすがに4夜連続、
しかもラストが現代劇となると…(¬з¬)
若干集中力に翳りが…(-o-;)
という歯切れの悪い状態での鑑賞。


ブリテン作曲の現代オペラです。

漁師であるピーター・グライムズが徒弟の少年を事故で次々2人も無くし、村人達からは彼が殺したと疑われ、結局自殺を勧められ、出航して船と共に没するという悲劇。
ピーター・グライムズの少年達への幼児虐待、村社会からはみ出た一個人、集団心理など、暗く難しいテーマのお話。


音楽も、不協和音?がベースに流れてるのかな。
居心地わる~い感が。
村の人たちと調和できないピーター・グライムズの心境をそのまま音にしたカンジ(-_-#)

最後の方で、ソリストと合唱が舞台上にずらっと並んで
こわーい顔して観客席に向かって
「ピーター・グライムズ!」と連呼して糾弾するシーン。
恐るべき村八分攻撃!
これ、自分の名前でやられちゃうと泣いちゃいそうです(ρ°∩°)


ソリストもあまり馴染みのない方々で。
唯一観たことがあるのは(映像だけど)
フェリシティ・パーマー。
「ジャンニ・スキッキ」のツィータもインパクトあったけど、
セドリー夫人、すごいリアル。
いるいる、そんな噂好きで煽るタイプのヒト!
説得力あります。

後、パトリシア・ラチェットの名前聞いたことあるくらい。
エレンの献身も歌も、
ピーターとは響きあわない。
そう、普通のオペラと違って、楽曲が不協和音に満ち溢れ、
美しく響きあうアンサンブルというものも存在しないの。

タイトルロールのアンソニー・ディーン・グリフィ。
ご本人もインタビューで話してましたが、
この役に相当思い入れがおありのようです。
それも納得の迫力!
第3幕では、Mad Scean(狂乱の場)も。
ソプラノの専売特許じゃないのね( ̄∀ ̄)

私的にチェックいれたのは、テディ・タフ・ローズ(*^o^*)
風貌がヒロシさんに似た系だから?
なんだか歌声も似てるように思ってくるからコワイ(^_^;)
早速CD探さなくてはo(^-^)o


当然のことながらリブレットは英語。
そのせいか、ミュージカルっぽく感じる場面も。
(↑短絡的)

「魔笛」のときも「ヘングレ」のときも思ったけど
オペラの英語歌唱はちょっと…(¬з¬)
「ピーター・グライムズ」は、元々リブレットが英語で、無理やり英訳してる訳じゃないから、罪は浅いけど。
なんだろ、この違和感(-"-;)


初めて観る現代オペラ。
いろんな世界があるのね~(^O^)

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