「ぐるくん」のひとりごと

大好きな海のこと、沖縄のこと。 また今関心を持っている韓国語の学習、韓ドラ・レビューなど気ままな雑記

<1007>『チュノ』 ~その後

2010年03月28日 | チュノ
 『チュノ』が終了した。

 プレス記事では、このドラマ、宮廷中心の歴史を入れた史劇の中に、チュノ屋となど庶民の人生を交えた点が、新しい大韓民国史劇の1ページを開いたと評価している。

  それほどとは思わぬぐるくんがいるw

 史劇と言うより、身分の壁を越え、生涯オンニョンと言う女性を愛したイ・テギルと言う男の純愛物語だと言ってくれた方がスッキリするのに・・・


 最終回の中で流れたナレーションは、元同僚だったテハへの嫉妬と権力掌握に拘る義父への反発から、非道な殺戮を繰り返したファン・チョルウンの語りだった。

 権力者のイ・ギョンシクの後ろ盾を得る為、脳性マヒの彼の娘、イ・ソニョンと結婚したが、受け入れる事の出来なかったチョルウンもまた、「権力」と言う魔物に捕らわれた一人だった。

 テギルとの死闘で一瞬呆けたようになったチョルウンは、そのまま妻の所に戻り、彼女の前で慟哭する。

 

 
 第16代王、仁祖(インジョ)の後を継いで王座についた第17代王、孝宗(ヒョジョン/鳳林大君)は、ソッキョン王孫を復位させた。

 また、逃亡を捕えるチュノ屋と言う商売も禁止とした。

 ・・・と、彼は静かに語る。


 テギルが家族のように愛したチェ将軍とワンソンに残した利川(イチョン)の家で、きっと二人は、チュノ屋の足を洗い、テギルの帰りを待ちながら生きていくだろう。

 漢陽(ハニャン)のチェ将軍にぞっこんの若女将(ユン・ジュヒ)は、テギルの手紙を読ませて「利川(イチョン)」と言う地名を耳にしているから、いつかチェ将軍を探して訪ねてくるのかもしれないなぁ~。

 
 
 

 チョボクは、チャックィの村で、子ども達に文字を教え、ひょっとしたら銃の扱いも伝授して行くかも・・・と、明るい未来を想像しようとするんだけど・・・

 ソンキョンの身分を認めたら、自分たちの子どもとして野に下って生きていこうとしたテハとヘウォンはどうなってしまうのか?

 逃亡の駆け込み寺的なチャックィの村も、収容する人数が増えれば、その存在も大きくなる。

 大きな集団となれば、俗世と離れ自給自足で暮らす彼らにも、公の権力が支配の手を伸ばすだろう。

 抗えば、あの平和な村も戦場となってしまう・・・

 の抵抗をたった一人で実行したオッボクが仕留めたギョンシクだが、いづれ彼に取って代わる別の権力者がでてくるだろう。

 等々、どうにも世の不条理をぬぐう事ができず、暗い思いに捕らわれる・・・


 ラスト・シーンでテギルは、太陽に向かって矢を射る仕草をする。

 

 このシーンについて「彼が追った太陽は、残った者たちの希望になった。 だからキャラクターらの死を表面的に解釈して、悲劇的結末と結論付けるのは性急な判断だ。」とする講評が・・・

 更に、「死が単純な悲劇に留まるか、希望に昇華されるかと言う点に対する考察が伺える。」と・・・

 え~~~っ、『チュノ』って、そんなに小難しい判断と考察をしなきゃいけないの~~~

 益々、消化不良。

 
 『チュノ』放送に続く番組、『ハッピートゥギャザー3』の中で、イチャンで暮らすチェ将軍とワンソンの姿が公開された。

 ↓ありゃぁ~、原野だわw 要開墾
 

 最後の最後で、見事な腹筋を披露してくれたチェ将軍と笑顔のワンソン・・・

 

 

 小難しいドラマ解読は、ポ~~ンと放り投げて、この地が、チャックィの村のようになっていくといいなぁ~と思った次第。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
純愛ドラマですよね (ユーモン)
2010-04-01 08:59:34
民主主義でなかったころの史劇なので、現代人から見たこじつけ解釈をしない方が良い。と、私も思います。
当初は、チャンヒョク=イダヘの『プランダン』コンビのキャラが時代を超えて『チュノ』でも似通っているのが気になっていたのですが、これまでのチャンヒョクssi(大吉、テギル)の素晴らしい演技+ソルファ(雪花)のせつなさが加わって、最終回は泣けました。
韓国ドラマでよくみられる、社会の影の部分とかかわる主人公たちの結末。007シリーズではないので、『アイリス』でも『チュノ』でも、ドラマでは何らかの結論を導かなければならなかったのかもしれませんね。
収まりが悪い・・・ (ぐるくん)
2010-04-01 19:56:40
 ユーモンさん、コメントありがとうございます。

 『チュノ』と言う作品にあれこれ講釈をつけるから、納得いかないんですよ(笑)
 正直なところ、収まりが悪いままのエンディングとなりました。

 3月26日に授賞式が行われた第46回 百想芸術大賞で、『チュノ』の作家チョン・ソンイルssiは、「脚本賞」を受賞しました。( ̄Д ̄;;
 韓国の人は、GJ!と評価したようです。

コメントを投稿