動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

通信紙 第69号

2014年11月30日 | 通信紙版バックナンバー
平成26年 12月

【お知らせ】
冬期閉園時間について
早めの日没の為、翌年1月中旬まで午後4時~4時30分を閉園時間とさせていただきます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
一夜の森の秘密
木枯らしが落ち葉を舞い散らす秋の空、何年も前に猫さんを火葬された方が命日のお参りに来園され、当霊園に隣接する森を感慨深そうに眺めておりました。
十数年前に知人から引き取った仔猫はわがまま一杯に育ちお家の方も少々手を焼いておりました。
数年経ったある日、掃除中に何が気に食わなかったのか掃除機を掛けている奥様の腕にかじりつき棚にあった物をどんどん落としてしまいました。
これまでもそんな事が度々ありましたが、この時ばかりは思わず声高々に怒ってしましました。
自分が巻いた種にびっくりした猫さんは開いた窓から逃げ出し自宅隣の森に逃げ込みます。
わがまま放題の暴君を半ば野に放つみたいな事になりましたが、それでもご家族は森に向かって呼びかけました。猫さんはその日一日行方不明の状態となります。
あくる朝、けたたましいニャーニャー声が窓を通り越して聞こえます。
たった一晩の家出でしたが以来猫さんは生まれ変わったかのように大人しく落ち着いた性格になり生涯外に出る事はなかったそうです。
帰って来た朝までの間、猫さんの性格に悩まされた自分が諦めを付け森に捨ててしまった様だと秘密の気持ちを奥様が打ち明けました。
森の中で一晩、人間の知り得ない動物の世界で何が起きたかは分かりませんが、余程怖い目に有ったのではないかと云った見解でした。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
沿道の応援者
11月連休最後の遅い朝、月に一度程霊園内の設備に来られる社長さんから電話がありました。
年老いたワンちゃんが今朝亡くなり午後1時半までに迎えに来て欲しいと云う事で時間の指定もされました。
この日は国際千葉駅伝が開催され、社長さん宅の前は第6走者のコース上に当たります。
交通規制される事を予想してか案外道路は空いておりスタート30分前には社長さん宅に到着がする事ができました。玄関前の沿道はまさに最後のランナーが走るコースで、多くの大会関係者が歩道と道路の安全確保の作業に忙殺され赤いパイロンが綺麗なラインを成しておりました。
社長さんは毎年この大会の日にはご近所の方をお招きし、庭にディレクターチェアとテーブルを出してワンちゃんと共に走者全員に声援を掛けていたそうです。
ワンちゃんが居なくなって寂しい限りの社長さんでしたが、これからも毎年疾走する選手達を応援したい、と言う気持ちで一杯でした。







第69号紙面

土饅頭

2014年11月22日 | 動物・植物
11月2回目の連休は穏やかで暖かくなりそうですね。
霊園第2駐車場の所々でモグラが土饅頭を作っておりました。


毎年、本格的な冬に入る前に見る光景なのですが周期的に餌場を変えている様です。
当霊園はこのような小型の野生動物との関係は密接であり周辺の肥沃な土壌の環境を大切にしたいと思っております。


椿の姉妹

2014年11月08日 | 動物・植物
昨日は暦の上で立冬を迎え、いよいよ冬のはじまりです。
今朝の冷え込みで野菊に集ってたミツバチ等の昆虫の姿は1匹も見当たりませんでした。


以前、紹介した正門の朱色の椿(サザンカ)は花の数も増え、まるで花柄のコートを纏った婦人が園内を見守っている様にも見えます。






対をする様に園内最奥にはもう1本の椿が植えられております。
こちらは愛らしいピンクの花で、背の低い木立が入口の姉に向いてる妹の様に見えます。




2本とも平成になって植えたのですが時期については失念しました。