動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

教室の猫

2012年11月28日 | 可愛い子とご家族のお話
本格的な冬を迎え、よく晴れた遅い午前に市内に置きまして猫さんのお迎えをいたしました。
伺った先は学習塾をなさっている方のお家です。
教室の入り口の下駄箱の上にはボール箱にお菓子とお花を添えて納まっている猫さんがおりました。
若い頃の猫さんは周辺をウロウロする野良猫でしたが、ご家族の導きから飼い猫になり、教室では生徒達の人気者になりました。授業中はウロウロする事無く下駄箱の脇で行儀良く丸くなっていたそうです。
添えられたお菓子は生徒である子供さん達がお別れに持たせてくれた物でした。
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寄り添う2つの心

2012年11月18日 | 可愛い子とご家族のお話
秋の長雨も降り止んだある日の午後、レトリバー犬のご葬儀を行いました。
このワンちゃんとは4日前に会ったばかりで、その時はお家におります別のレトリバー犬が亡くなりご自宅にお迎えをした時の事でした。
その時は案内され、ガレージに横たわる白い毛の犬の姿が見えましたが違いました。「こっちのはまだなんですよ」と奥様。
亡くなったのはその奥の小屋の中でシーツにくるまれた黒い毛のワンちゃんでした。
今から約10年前、この2頭のワンちゃんは市内のゴルフ場の駐車場に捨てられていたそうです。
行き場を無くした2頭はお互い寄り添い、かばい合って幾日をその場で凌いでいました。
ゴルフ場に通っていた奥様とご主人は見かねて運営と相談し、行政の手続きや指導に基づきワンちゃん達を引き取る事にしました。
4日前に至るまで2頭は離れる事無く仲良く過ごし、黒い毛の子が亡くなった後はめっきり精気を失い、ご家族の励まし虚しく白い毛の子は後を追う様に目を閉じました。
斎場でのお別れの時には「この子達は離れられなかったんだね」と、ご家族が仰いました。
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11月15日は七五三です

2012年11月02日 | 季節・空模様
七五三は子供の成長を祝い、子供自身にもその自覚を与えるためのものです。子供に持たせる千歳飴には、子供が元気に成長するよう、長生きするように、という願いがこめられています。
古来の七五三の形は「髪置き〔かみおき〕」、「袴着〔はかまぎ〕」、「紐落し」、「帯解き〔おびとき〕」と呼ばれ、各地各様に男女とも行われていました。
江戸中期、呉服屋がこの3つの行事を商業政策として取り入れ、1つにまとめ、江戸の町で宣伝しました。これが今日の七五三の原型だと言われています。そして武家や有力商人などの間で流行したものが、明治以降庶民に普及しました。
昔は医療・衛生的に未発達で乳幼児の死亡率が高く、成長する子供は幸運とされていました。そのため「七つ前は神のうち」といわれ、7歳未満の子はまだ神に属するものとされ、神がその運命を決めると考えられていました。そこで人々は数々の儀礼を行うことで、子供の無事な成長を祈りました。そして7歳の祝いはその不安定な時期を乗り越えた節目の儀礼であったため、特に7歳の祝いを重視する地方は多かったようです。
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