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ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

R6 ~ 帰宅困難区域を南下

2014-11-18 19:55:17 | 観光、物見遊山

道の駅そうまで一休みした後は、R6を南下です。
東電原発事故以来、双葉町近辺の国道6号線は通行禁止が続いていましたが、今年の9月15日に通行解除になりました。

放射能汚染が解消されたわけではありません。
表向きは地元復興のためといいますが、安全をアピールしたい自民党政府の意向もあったのでしょう。

個人的には、R6が通行できることは、冬場の仙台アクセスが楽になるので歓迎ではあるのですが、いまだ解決の目処がつかない原発事故の現状を考えると複雑な気持ちではあります。

南相馬の町は津波に襲われた土地がいまだ手つかずのまま残っています。

震災後に行った宮城を思いだされられる風景が続きます。

ここらへんはまだバリケードは設置されずに野放し状態。

帰宅困難区域の立て看板が何度も出てきます。

単車や歩行者自転車は通行禁止。
人が住めないほどの放射線量ゆえ、送風を室内循環に切り替えます。

常磐道の富岡ICを入ったところに線量表示があったのですが、その数値は2.28μSv/h。
年間にすると30mSv弱というところでしょうか。富岡でこの数値なので、福島第一原発界隈は推して知るべし。

双葉町に入ります。

車の通行量は意外に多いです。交差点の信号は黄色の点滅。

どこもススキが伸びている風景が見られます。

さらに進むと、バリケードで敷地進入を防止している風景が見られます。

車を止めるスペース等はありません。
ところどころマスク姿の警備が立っています。

民家の入り口にもバリケードが。

福島第一原発の入り口には警備員が立っていました。

長者原のあたり。

そして常磐道富岡ICへと入る、夜の森へ。

高速への道の途中、スクリーニング場がありました。
被曝スクリーニングを実施しています。

この後は富岡ICから常磐道に乗って見慣れた道を帰宅です。
いわきJTまでは車はほとんどいなかったですね。

原発安全をアピールしたいのか、汚染水完全ブロックなどと、たわけたことを言ってる安部晋三が常磐道の全面開通を2015年春までにとせかしています。
常磐道が相馬まで行けば非常に便利ですが、まったく進んでいない南相馬界隈の津波被害からの復興、この先数十年も人が住めないであろう双葉町界隈、そしてなによりも収束の目処がまったく立たない福島第一原発と多くの問題が山積みな状況の中で、もっと先にやることあるだろう、と思わずにいられません。

今回仙台にいく前日、川内原発の再稼動について愚かな知事が同意しました。
原発のせいで国土を奪われた事実がある、住むところがなくなった人達がいる。
どんなに技術が進歩しても、事故というものは必ず起きる。そして原発事故が起きると放射能汚染解決の目処が立たない、立てられない。
まして使用済み燃料の保管についても、先送りばかりで何ひとつ解決していない。
トータルコストで見れば原発は他の発電よりもコストが高いということもわかっている。
なにより、現時点で原発が動いてなくてもエネルギー供給ができている。

福島原発事故が貴重な教訓を与えてくれたのに、目先の利益しか見えずに川内原発を稼動しようとしている人達には、ほんとうにやるせない気持ちにさせられます。

よく釣り、よく食べ、よく飲んで、たっぷり遊んだ3日間でしたが、最後はヘヴィな気分での帰途となりました。
ここ
から始まった今回の東北弾丸ツアーのエントリーはこれにておしまいです。

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