白南風やわれ一本の岬の木 土見敬志郎
雷鳴をたどれば山椒魚の国
瞬きをして白鳥を引き寄せる
手のひらの続きに水平線の秋
陽の重み葡萄に垂れて山の国
ことごとく戦火の匂ふ曝書かな
どの木にも鳥のねむりや春の月
開く時金剛力の冬牡丹
蝦夷蟬の声を帽子に溜めてゐる
晩年や一本で足る野紺菊
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砂山のなんども崩れ三月へ
瓦礫にもひとしく吹きぬ雁渡し
水切の子と追う春の光かな
蓑虫の糸一本の浮世かな
翼みな畳み三月十一日
一粒の花種の上青い空
木の芽山雨の匂いを膨らます . . . 本文を読む
空蟬をあふれてけふの波の音
水草生ふ被曝史のまだ一頁
骨片の砂となりゆく晩夏かな
ガジュマルの気根の揺るる沖縄忌
きじむなーと名づけしサバニ下り花
つばめ帰るこのふくしまに生を亭 . . . 本文を読む
体力が落ちるばかりゆえ今日は歩いてきた、と言っても7000歩ほど🚶まだ余力はあったが、無料大型駐車場の閉門が午後5時半なので踵を返した。で、駐車場を出たのが午後5時29分だった😅
野末にも混沌宇宙枯葎/青萄
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(新刊句集のご恵送を賜りました)感謝😂 以下は青萄の好きな20句↓
犀川の波蹴り小白鳥帰る
地のぬくみ分け合ふごとし二輪草
親つばめさぞかし腹の空くだらう
足音に杖音に馴れ残る鴨
いとど跳ぶ手持ぶさたの昼下り
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