ウリの粕漬け、別名「奈良漬け」。春に植え付けた白ウリ・島ウリが夏の日差しを浴びてすくすくと大きく実ったので、昔なつかしいウリの粕漬けを作ってみることにした。十年ほど前まで母がまだ元気で野菜も漬物もバリバリ作っていたころよく食べ、今は亡き義理の親父さんも大好物だった夏の定番漬物です。
まずは、大きく実った白ウリの皮を粗めに剝いて2つに割り、種をとってたっぷりの粗塩を塗して1週間ほど漬け込む。今年は梅雨明けが例年より10日から2週間近く早く開けそうで、塩漬けの間が猛暑となると煮えてしまい不味いので、7月6日の土曜日に梅雨明けとともに漬け込んだ。
1週間後、漬け上がった状態を確認、いい具合に水が上がって漬け上がっています。取り出してたっぷりの水で塩抜きをします。オカラがあると水での塩抜き作業をせずにオカラに下漬けすると塩抜きができ日持ちもするらしいが今じゃなかなかオカラモ手に入らなくなったので簡易な方法で対応した。
2~3時間後、ざるにあげ天日に干します。水分が飛べばいいので日陰で数時間もしくは夕方日が落ちてからの数時間で十分です。
干してる間にネタを作ります。ウリ5kgに酒粕4kgで作ってみます。
粕漬けの元である酒粕を準備、板状の酒粕であれは少し鍋であたため、すりこぎ棒で潰していきます。今回は酒粕が柔らかいものが入手できたのでボールに移して手で練り込みます。
酒:1カップ、みりん100ml・ザラメ砂糖・三温糖を1カップを加えてよく混ぜます。
熱湯消毒したチョット大き目のタッパの底に2cmくらいネタを敷き詰めます。水気が切れたウリの内側に酒粕を詰めるように塗りこんでいきます。半分に割ったウリが2列で1段。これをタッパの深さまでくりかえします。最上段にはちょっと多めに酒粕を加え、殺菌のため焼酎を吹きかかけ、さらに雑菌が入らないようにサランラップを掛け手で押して余分な空気抜いておきます。
出来上がり!!。蓋にも焼酎を吹きかけ殺菌し冷蔵庫で半年から1年くらい寝かせてゆっくりゆっくり熟成させます。
つやつやしたベッコウ色に漬けあがり、コリコリの食感と酒粕の濃厚な味が楽しめるはずです。酒粕が上手い具合に塩分を抜いてくれ、ちょうどいい塩梅になってるか、その出来上がりが待ちどおしいです。
半年から1年もかかるんですねぇ。旨いもんはやっぱり時間をかけないとですね。さすが漬物大師匠!
酒粕を入手できる時期がウリの収穫時期に合えばいいんですが少量なんでなかなかです。酒粕さえ手に入れば簡単です、下漬け・2度漬けと面倒くさいですが芳醇な香りとコリコリ食感はたまらんです。おにぎりにも合います。
義理の親父は漬け上がるのが待ち切れず、盆に持っていくと嬉しそうに食ってました。