昨晩、各賞の授賞セレモニーが行われました。
細かい授賞結果は公式サイトをご覧頂きたいと思いますが、中国の映画について言えば、アジアコンペと華人ドキュメンタリー賞の2部門で『玉門』と『星火』がダブル受賞しました。
両方の部門でということは、ぶっちぎりだったということでしょうか。
確かに、私が観た中華圏映画の中では良い作品でした。
インターナショナルコンペで大賞を獲ったのは、韓国の作品でした。
サムスンの工場で働いていて健康被害を受けた従業員が、会社からの補償を求めて裁判を起こしていて、その戦いぶりを描いたものです。
他の部門の受賞作でも権力や政府との戦いを描いたものが多くて、審査員は部門ごとに違うわけですが、結果的に非常に運動色の濃い授賞結果となりました。
賞の発表が済んだら、なんだか映画祭が終わったような気分です。
この8日間を振り返ると、とても穏やかでリラックスしたムードの映画祭だった気がします。
オープニングや授賞のセレモニーにも余計な堅苦しさがなかったし、Q&Aでも中国ではよく見かける攻撃的な態度などがなくて、みんなで楽しんでいるという感じでした。
来年から毎年の映画祭になり、いろいろ苦労も出てくると思いますが、ぜひ持ち味を活かして良い映画祭にしていってもらいたいと思います。
私はしばらく台湾の旅に出かけます。