鞦韆院落

北京で過ごすインディペンデント映画な日常

西湖

2017-03-31 15:26:37 | 其他
「提名人」て何ですかね?

来月、杭州で西湖国際紀録片年展というのが開かれる予定です。
中国美術学院が主催するドキュメンタリー映画祭で、今回が第一回です。

中国美術学院にはドキュメンタリーを教える専攻があって、以前から馮艶などの独立系監督を講師に招いてワークショップを開いていたこともあって、私も以前から聞いたことがありました。
また、2013年には山形国際ドキュメンタリー映画祭の関連企画として、三都大学交流プログラムというのがあり、中国美術学院の学生や教員の作品が上映され、私も字幕翻訳や通訳を通じて彼らと知り合いました。

彼らは、かねてより自前でドキュメンタリー映画祭をやるのが念願で、数年前から準備を進めていたようです。
ただ、中国ではやりたいからと言って誰でも映画祭をしていいわけではなく、電影局から許可を貰わなければいけません。
これがなかなか大変なのです。
大学レベルの機関でも、何度も北京詣でをし、役人を招いた会議を開き、長い時間をかけなければなりません。
実は私も一度その会議に呼ばれたことがあります。
専門家の意見を聞くというような会議で、私は外国人枠として都合がいいので呼ばれたのだと思います。
電影局の偉い人に意見を聞かせるのが目的なのに、その人は忙しいからという理由で、途中で来て、20分くらいで帰ってしまいました。
ただ、結果的には許可が下りて、来月に開催する運びとなったようです。

先月、彼らが映画祭に日本からあるゲストを呼びたいと、私に相談してきました。
でもその人はスケジュールの都合がつかなくて、行けませんでした。
そしたらしばらくして、今度は私に来て欲しいと言ってきました。
何をすれば良いのか聞いたら、開幕と閉幕の式典に参加するのと、論壇のときにゲストとして登壇して欲しいということでした。
東京から杭州までの航空券も出してくれると言うので、以前からの付き合いもあるから、行くことにしました。

で、今日になってある人から、西湖国際紀録片年展の公式サイトに私のことが載っていると連絡がありました。
みたら、私は提名人ということになっています。
何をするのかわかりませんが、杜海濱などもいるD20という部門の提名人の一人として、1作品と2名を選び、合計45万元の賞金を出すとあります。
何のことでしょう? 全然聞いてないですけど。

しかしまあ、中国は金がありますね。
映画祭の最優秀作品には25万元の賞金が出るそうで、賞金総額は85万元!
せっかくだから、良い映画祭にしてほしいものです。

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