May.27.2009
DAY-2 Part 1.
決勝直前観光スシャル
運命の決勝当日、気もそぞろながらもローマ市内を観光することに。
まずは、事前予約 をしていたヴァチカン美術館を目指します。
昨夜からすっかりバスマニアになったワタクシ達、テルミニ駅から40番の
"expressa"に乗り込み、○十年ぶりのヴァチカン市国へ。
ワタクシ、今回が3度目のローマ訪問。
初めての訪問は、確か小学生低学年の頃。何を見たのか、何を食べたのか、
実はほとんど覚えていなかったりするのですが、他の記憶を圧倒して、
1つだけ鮮明に心に焼きついたもの。それが、サンピエトロ大聖堂で見た
ミケランジェロのピエタ像でした。それが石を刻んで生まれた芸術品で
あることも、ましてや、ミケランジェロという偉大な芸術家の作品であることも、
ほとんど理解できなかったのですが、ただただ、キリストをその腕に抱きかかえる
聖母マリアの表情から溢れだす悲しみと、慈愛の深さに心を打たれ、暫くその場を
動けなくなったこと、そしてその像が置かれた聖堂に満ちる空気が圧倒的だったこと、
その事だけは幼いワタクシの心に鮮明に焼きついたのです。
今思えば、それは、まさしく、宗教の持つ偉大なパワーを初めて体感した
瞬間であったのでしょう。
ピエタ像の前に再び立ちたい・・・。
2回目の訪問時は、トランジットに1泊しただけのローマ、ピエタだけはどうしても
見たいと父親にお願いして申し込みをしてもらった市内観光。
観光バスが向かった先でお目にかかれたのは、ミケランジェロのもう1つの傑作
「モーゼ像」。「ピエタまだ~ ?!」聞いてるうちに市内観光は終了。
そうです。間違えましたお父さん。笑
"サン・ピエトロ" "ミケランジェロの傑作"この2つのキーワードで申し込みをして
連れて行かれたのは「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」だったのです。
勿論、そのモーゼ像も圧倒的な傑作ではあったのですが、
ワタクシのピエタ像への思いは募るばかり・・・。
今度こそ、ピエタの前に !
というわけで、サンピエトロ大聖堂に余力を残す為に、ヴァチカン美術館は
的を絞りに絞ってターゲットはただ2つ。
ラファエロの「アテネの学童」と「システィーナ礼拝堂」これだけ。
まずは、タペストリーのギャラリーを過ぎ、
地図のギャラリーを通り抜け、ラファエロの間へ。
ほぼ素通りでしたが、時の教皇たちの集めた芸術作品の素晴らしさに、
彼らはその時代、時代に一体どれだけの権力を保持していたのかと圧倒されます。
そして、1つめのターゲットである「アテネの学童」。
画中の古代ギリシアの哲学者が全てルネッサンスを代表する当時の画家達の
肖像画に置きかえられているという、芸術性以外の点でもお楽しみの多い作品。
「ほら、あれがダヴィンチで、あれがミケランジェロ、端っこからこっちを見てるのが
ラファエロだよ。」どうやら、皆さん、各国語で同じ事を話しているみたい。笑
漏れなく、ラファエロさんの横に立ち、記念撮影を終え、次に目指すは
システィーナ礼拝堂。先ほど「ピエタ以外覚えていない」と記しましたが、
さすがに「最後の審判」、こちらの大作は記憶にありました。
「悪いことをすると地獄に落ちるんだな~」剥がされた人間の皮を手に持つ
聖人の姿がとにかく怖ろしかったこと、そんな幼すぎる記憶たち。
( システィーナ礼拝堂は撮影禁止だった為、写真はありません。 )
そんな昔の記憶よりも今回は「天使と悪魔」で読んだコンクラーベ。
この圧倒的な空間を締め切ってあの神聖かつ、重苦しい儀式が行われるのかと
思うと何だか背筋がゾクゾク。
2つのターゲットをしっかり堪能し、有名ならせん階段をくるくる降りて、
壮大な美術館を後にしました。
さぁ、待ちに待ったピエ様とのご対面まであと少し ♪
( 恋い焦がれすぎてツイ、こんな呼び方に )
はやる心を抑えて向かったサン・ピエトロ広場。
たどり着くと、なんだか尋常じゃない盛り上がりよう。
なんとそこには、法王ベネディクト16世の姿が。
各州なのか、各宗派なのか、とにかく法王がグループの名前を呼びかけられると、
小旗を持ったグループが熱狂的に立ちあがって法王の呼びかけに応えます。
あ~カソリック界のスーパースターを見てしまった・・・。
( 囲いの中にいらっしゃる白い法衣を身に纏った方が法王様です。 )
そんなわけで、特別なイベント日となったこの日。
大聖堂の見学は勿論クローズ。
またしても恋い焦がれるピエ様には会えなかったけれど、代わりに法王様に
バルサの勝利をちゃっかりと祈願して、その広場を後にしました。
DAY-2 Part 1.
決勝直前観光スシャル
運命の決勝当日、気もそぞろながらもローマ市内を観光することに。
まずは、事前予約 をしていたヴァチカン美術館を目指します。
昨夜からすっかりバスマニアになったワタクシ達、テルミニ駅から40番の
"expressa"に乗り込み、○十年ぶりのヴァチカン市国へ。
ワタクシ、今回が3度目のローマ訪問。
初めての訪問は、確か小学生低学年の頃。何を見たのか、何を食べたのか、
実はほとんど覚えていなかったりするのですが、他の記憶を圧倒して、
1つだけ鮮明に心に焼きついたもの。それが、サンピエトロ大聖堂で見た
ミケランジェロのピエタ像でした。それが石を刻んで生まれた芸術品で
あることも、ましてや、ミケランジェロという偉大な芸術家の作品であることも、
ほとんど理解できなかったのですが、ただただ、キリストをその腕に抱きかかえる
聖母マリアの表情から溢れだす悲しみと、慈愛の深さに心を打たれ、暫くその場を
動けなくなったこと、そしてその像が置かれた聖堂に満ちる空気が圧倒的だったこと、
その事だけは幼いワタクシの心に鮮明に焼きついたのです。
今思えば、それは、まさしく、宗教の持つ偉大なパワーを初めて体感した
瞬間であったのでしょう。
ピエタ像の前に再び立ちたい・・・。
2回目の訪問時は、トランジットに1泊しただけのローマ、ピエタだけはどうしても
見たいと父親にお願いして申し込みをしてもらった市内観光。
観光バスが向かった先でお目にかかれたのは、ミケランジェロのもう1つの傑作
「モーゼ像」。「ピエタまだ~ ?!」聞いてるうちに市内観光は終了。
そうです。間違えましたお父さん。笑
"サン・ピエトロ" "ミケランジェロの傑作"この2つのキーワードで申し込みをして
連れて行かれたのは「サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会」だったのです。
勿論、そのモーゼ像も圧倒的な傑作ではあったのですが、
ワタクシのピエタ像への思いは募るばかり・・・。
今度こそ、ピエタの前に !
というわけで、サンピエトロ大聖堂に余力を残す為に、ヴァチカン美術館は
的を絞りに絞ってターゲットはただ2つ。
ラファエロの「アテネの学童」と「システィーナ礼拝堂」これだけ。
まずは、タペストリーのギャラリーを過ぎ、
地図のギャラリーを通り抜け、ラファエロの間へ。
ほぼ素通りでしたが、時の教皇たちの集めた芸術作品の素晴らしさに、
彼らはその時代、時代に一体どれだけの権力を保持していたのかと圧倒されます。
そして、1つめのターゲットである「アテネの学童」。
画中の古代ギリシアの哲学者が全てルネッサンスを代表する当時の画家達の
肖像画に置きかえられているという、芸術性以外の点でもお楽しみの多い作品。
「ほら、あれがダヴィンチで、あれがミケランジェロ、端っこからこっちを見てるのが
ラファエロだよ。」どうやら、皆さん、各国語で同じ事を話しているみたい。笑
漏れなく、ラファエロさんの横に立ち、記念撮影を終え、次に目指すは
システィーナ礼拝堂。先ほど「ピエタ以外覚えていない」と記しましたが、
さすがに「最後の審判」、こちらの大作は記憶にありました。
「悪いことをすると地獄に落ちるんだな~」剥がされた人間の皮を手に持つ
聖人の姿がとにかく怖ろしかったこと、そんな幼すぎる記憶たち。
( システィーナ礼拝堂は撮影禁止だった為、写真はありません。 )
そんな昔の記憶よりも今回は「天使と悪魔」で読んだコンクラーベ。
この圧倒的な空間を締め切ってあの神聖かつ、重苦しい儀式が行われるのかと
思うと何だか背筋がゾクゾク。
2つのターゲットをしっかり堪能し、有名ならせん階段をくるくる降りて、
壮大な美術館を後にしました。
さぁ、待ちに待ったピエ様とのご対面まであと少し ♪
( 恋い焦がれすぎてツイ、こんな呼び方に )
はやる心を抑えて向かったサン・ピエトロ広場。
たどり着くと、なんだか尋常じゃない盛り上がりよう。
なんとそこには、法王ベネディクト16世の姿が。
各州なのか、各宗派なのか、とにかく法王がグループの名前を呼びかけられると、
小旗を持ったグループが熱狂的に立ちあがって法王の呼びかけに応えます。
あ~カソリック界のスーパースターを見てしまった・・・。
( 囲いの中にいらっしゃる白い法衣を身に纏った方が法王様です。 )
そんなわけで、特別なイベント日となったこの日。
大聖堂の見学は勿論クローズ。
またしても恋い焦がれるピエ様には会えなかったけれど、代わりに法王様に
バルサの勝利をちゃっかりと祈願して、その広場を後にしました。