こすた みあ Diary

旅の思い出、日々の記憶・・・

Xmas Tree

2007-11-25 | et cetra
Seasons Greetings 2007



ある方にテコ入れして頂いたおかげで今年は格段にアップグレードした
我が家のクリスマスツリー。昨年、お子様仕様なオットから
「てっぺんの星がない」と指摘を受けたこともきちんと覚えていて下さって、
こんなオトナ仕様のてっぺんの星もコーディネートして頂きました。




思わず自慢したくなるようなツリーの完成にうっとりしている隣では、相変わらず電飾野郎が
「ピカピカがない」とほざいておりますが、今年はスルーしてやろうかと・・・
 


先生、こんなんできました~

Sora 11.24

2007-11-24 | Sora-Umi
Sora 11.24
MOON ROAD




パステルに染まった海に憧れて、ベランダにそっと出れば、おっとりとしたお月様。
次第に神々しい輝きをいや増して、海上にそっと描き出した MOON ROAD

俵屋の思い出

2007-11-12 | Travel
Aug.12 俵屋8.
俵屋の湯のみコレクションとお土産


宿泊中、1度たりとも同じモノが登場しなかったお茶碗たち。
正に一期一会の出会いです。
連泊すれば再びめぐり合うこともできるのでしょうか ?!
こんな小さな心遣いからもおもてなしの心がほっこりと伝わってきます。
 



そして、旅の思い出にと我が家にやってきたお土産たち。
唐長のカードと珊瑚タンブラー、それに梅の姿形が愛らしい箸置きを。



投宿前から購入を決めていた珊瑚タンブラーは、くずきりを盛ってお茶時に。
冬瓜の冷やし煮を盛り付けて夜の食卓にも。ちょっとしたおかずが途端に、
旅館テイストに格上げされる優れモノ
今回は2脚のみ購入しましたが、いつか京都に出向いた時には追加で
購入すること必至なアイテムです。



ギャラリー遊形のお向かえには、サロンドテもオープンしたようですね。
お茶とお菓子を頂けば軽く2000円超えという噂を聞きますが、それでもやはり、
訪れてみたい旅人心。本当に罪作りなお宿です

さて、1泊2日にも関わらず、ダラダラと1ヶ月も続いてしまった俵屋レポも
これでようやくおしまいです。一緒に旅に想いを馳せてくださった皆様、
どうもありがとうございました

俵屋の朝

2007-11-11 | Travel
Aug.12 俵屋7.
朝餉そして旅立ち


さぁ、朝から再び湯浴みといこう。
湯から上がり寛いでいると、可愛らしいガラスのタンブラーに注がれた
アイオープナーが新聞と共に運ばれてくる。
ヨーグルトジュースにオレンジジュース。どちらも身体にすーっと染み入る美味しさ。



さらに、お煎茶に梅干しも。 ゆらゆらと湯気が立ち昇る湯豆腐、鰡や鰈の干物、
美味しいお漬物にちりめん山椒。窓外には、青竹を揺らす風と朝陽がきらめいている。
身体にじわじわと滋養が染み込む、穏やかで優しい朝食の時間が過ぎていった。



さて、俵屋で流れる残り少ない時間をいかに過ごそうかと思案し、
至福の時を思い出に残す為に、文をしたためることにする。
墨をするのは一体何年ぶりだろう ?! なかなか好みの濃さにならないことに焦れ、
途中「墨汁はありますか ? 」とリクエストを入れたくなってしまったが、そこは、
ゆっくりと流れる俵屋の時間。何も焦ることはない。
墨の香りを感じているうちに、知らぬ間に心にも深い静寂がもたらされた。



書き上げた手紙には、平安貴族の風雅に倣い、ギャラリーで買い求めた花の形の
文香をそっとしのばせた。

11時を迎えチェックアウト。後ろ髪をひかれながら、男衆さんが上がり框に
揃えてくれた靴をはく。顔をあげると、スタッフが引き込みに何人も並び
暖かい笑顔でお見送りをしてくれた。

俵屋で過ごした21時間。しつらい、料理からそのホスピタリティーに至るまで。
伝説の旅館は静謐な気に満ち、温かい笑顔ともてなしの心で旅人の心身を十分に
充たしてくれた。ちなみに自分がどこに泊まるのかさえ、ろくに認識せずに訪れた
オットも「なんだか身体の内側から元気になったな~。」しみじみとつぶやきながら、
俵屋さんの門を名残惜しそうに潜り抜けた。



俵屋旅館。
そこは、五感で感じる宿であり、日本を識る宿であり、感性を学ぶ宿である。
( そして、こんな風に薀蓄をたれたくなる宿である。笑 )

俵屋の夕餉

2007-11-10 | Travel
Aug.11 俵屋6.
口福の夕餉と至福の夜具




楽しみにしていた夕餉が整えられた。



大文字のモチーフが描かれた杯でいただくスモモの冷酒で乾杯した後は、
黒川料理長のお料理をゆっくりと味わう。



肌理細やかな仕事がなされたお料理はどれも美味しく、鮎の笹焼きが
運ばれてきた時には、その薫り高さに思わず歓声をあげてしまった。



これ以上細かい骨きりは見たことがないという程、
見事に骨きりされた鱧の落としなど、夏の味覚をたっぷりと満喫する。
そして、用いられている器も当然素晴らしいものばかり。



千鳥のお椀の可愛らしさ。鱈ちりに添えられた絵付けの蓮華の遊び心。
ためつすがめつ眺めていると「そちらは俵屋オリジナルなんですよ」と仲居さん。
翌日俵屋内にあるギャラリーを走り訪れたが、3000円也。撃沈



悦楽の夕食の後に、旅人たちに用意されているのは、至福の眠り。
俵屋では、浴衣の他にも可愛らしいデザインの寝巻きが用意されている。



ホワホワのガーゼ地のパジャマに身を包み、サラサラな麻のカバーがかけられた
布団に横たわる。瞬く間に深い眠りに誘われ、気がつけばすっかり夜が明けていた。

俵屋の書斎

2007-11-01 | Travel
Aug.11 俵屋5.
アーネスト・スタディ




お湯をあがってひと段落していると、本日お世話になる仲居さんと
見習い中だという若い仲居さんが、お茶と夕刊を持ってご挨拶にきてくださる。
日も暮れてきたところで、夕涼みがてらお散歩に。

出迎えてくれた時と同じ男衆さんの「霞の間さん、お出かけです~。」の声に
見送られながら宿から50メートル程離れたギャラリーを目指す。



「ギャラリー遊形」は、俵屋の美意識に溢れた雑貨類が展示販売されている
いわゆるホテルショップだ。宿の中で実際に使用されている様々な備品は、こちらで
購入することができる。 宿泊客には5%の割引が摘要され、買い求めたものは、
丁寧に梱包され、後に部屋まで届けられる。あれこれと土産物を物色し、
寺町通りをブラブラ。鳩居堂のウインドウは5日後に迫った五山の送り火の
モチーフになっていた。



宿に帰って、当主・佐藤年さんの亡くなられた旦那様、故アーネスト・サトウ氏の
書斎で一休み。こちらは午後5時から10時までゲストに開放されるラウンジのような空間。



宿泊客はこちらに常備されている紅茶などを自由に淹れ、寛ぐことができる。
が、お茶を自分で入れる暇もなく、どこからともなく仲居さんが現れ、
「お暑くなかったですか ? 」と冷茶を置いていってくれた。

アーネスト・スタディ。歴史ある木造建築の中に突如出現する、北欧モチーフが
随所に散りばめられた小さな書斎。室内のあちらこちらに、ガラスや陶器でできた
可愛らしい小鳥のオブジェが置かれている。 蔵書の中にさりげなく置かれていた、
この部屋の主の写真集を手に取り、(アーネスト・サトウ氏は写真家でもおられた)
パラパラとめくる。すると、写真集の中にもたくさんの鳥のシルエット。



自分の中にも様々なルーツを持つアーネスト氏 (アイルランド、ドイツ、日本の
血を受け、日本やアメリカで暮らしたそう。)、自由に空を飛びまわる鳥のような暮らしに
想いを寄せていたのかもしれない。



部屋に帰り、シェスタマットを広げてゴロゴロと悦楽の時を過ごす。
暫くすると夕食の支度が始まった。