残滓をかき集め

2012年01月29日 23時00分52秒 | 日記
毛糸の帽子を手に入れました。
カラフルなので被るとヒッピーみたいに見えますが、わりと気に入ってます。
友人は一緒に歩いてくれないかもしれませんが。

今日は大幅に遅れていた寝台特急「日本海」を撮りに行きました。
近隣のメジャーなポイントでは既に押さえてあるので、撮影地の新規開拓も兼ねてちょっと遠出。
節約のために自転車で東山三条まで出て、かつての東海道を山科区へと東進。以前、今熊野から滑石越え経由で抜けたことがありますが、今回は若干遠回りでも道が確かな東海道経由にしました。
それにしても、蹴上の浄水場から続く坂道は自転車には堪えますね。坂を上りきってから日ノ岡までだーっと下るのは楽なのですが、改めて地下鉄東西線の便利さを思い知らされます。

日ノ岡交差点からは細道に入って、しばらくすると東海道本線を見下ろす六所神社に着きました。
ここは蒸気時代から有名なポイントだったらしく、現在では架線柱が乱立していますが、今も昔も変わらない複々線区間の雰囲気を捉えるにはいい場所です。
境内の直下が東山トンネルで、山を抜けていく列車の振動が微妙に伝わってくるのもまたおもしろいところ。
因みに「東山」とはもちろん洛中からの目線で、洛外となる山科からは反対に「西野山」という地名で親しまれています。これぞまさに地域論。
山科は京都市内でありながらこれまで訪問の機会が無く、全く手薄の状態が続いてきたのですが、もっといろいろおもしろいものが眠っているのかもしれません。

そうこうしているうち、雹が降り出して寒さは増す一方。
通りかかった地元のおじいさんに「こっちの方がいいのが撮れるよ」と促され、ようやく構図が決まりました。
曰く、最近はあまり撮影者も見ないそうで、年に何度か走る「北びわこ」号のSL回送が楽しみなのだとか。
やはりこの場所が蒸気時代から有名撮影地として賑わっていたことを実感しました。

さて、お目当ての「日本海」は15時半頃に通過。
今や末端の短距離とは言え、東海道本線を行く最後のブルートレインとなった「日本海」。
降り続く雹で遠くの景色が霞み、合計4カットも撮れたものの、まともに見られるのはトップの1枚のみ。
それでも、築堤上を悠然と進み、トンネルに吸い込まれていく姿をじっくりと眺めることが出来ました。
長編成の車両が映えるポイントなので、機会を改めてまた晴れの日に訪問したいと思います。


写真は6時間超の遅れで山科を通過する「日本海」。
機関車の屋根上に雪が載っていて、季節感ある一枚になりました。

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