京都市バス・ツーステップ車の終焉

2017年03月16日 03時03分28秒 | バス関係
3月13日(月)をもって京都市バスからツーステップ車が引退しました。
その掉尾を飾ったのは5系統の6261号車(95年式キュービック、九条(京阪バス委託)所属)で、市内観光地を縦断する黒字系統での最終運用は文字通り「最後の花道」に相応しかったのではないかと思います。


ちょうど一年前、均一運賃化を目前に控えた同車の姿です。これを撮影した宝ヶ池の歩道橋も昨年末に撤去されてしまったので、一足先に見納めとなった光景でした。


個人的に馴染み深かったのは6399号車の方です。
学生時代は50系統で、今年度に入ってからは5系統にも充当されるようになり、固定ダイヤに運用されていたので狙って乗ることが多かったです。

一週間前の3月7日(月)には横大路の6401号車が引退し、58MCが消滅。
残念ながら写真はありませんが、兄弟車の6400には偶然にも最終運行に乗り合わせることができました。


2月26日(日)、特13系統での四条烏丸到着後の様子です。
こちらも市内中心部に乗り入れる花形運用ですが、この時はまだダイヤが公表されていなかったため、実にひっそりとした最後でした。

このほか、臨時がメインだった烏丸の6405号車も今年に入ってから何とか記録できました。


京都駅から吉田神社を結ぶ節分臨での運用時です。
背景は「たまこまーけっと」や「有頂天家族」でおなじみ出町桝形商店街。従来の臨時札に代わるマグネット掲出も最晩年を示すアイテムとして特筆されましょう。


ツーステップ車についてはそれこそ0歳の頃から乗車しているので、どちらかと言えば生活の一部であった印象が強く、最後まで「乗り」に比重を置いていたので撮影枚数はそれほど多くありません。昨日も205系統を待つ間にツーステの姿を期待してしまい(笑)、まだなかなか実感がわかないところではありますが、一時代の終わりを迎えたことは確かです。次は96MC引退のときに同じことを想うのかもしれません。

一方で、京都バスやJRバスではまだツーステが数を減らしながらも活躍中。
市バスにおいても個性的な車両はまだ残っており、18日に控えたダイヤ改定では様々な変化が予想されます。車両に限らずともいろんな楽しみ方のできる趣味ですから、春からはまたしばし肩の力を抜いてバスに揺られてみましょうか。