飛耳長目樹明

写真付きで日記や趣味を書く

沖縄の「土人」「シナ人」

2016-10-19 21:49:00 | 日記
 沖縄で大阪出身の警察官が、「土人」と云ったそうだ。
 別の事件だが、沖縄県民を「シナ人」と云ったという報道もあった。

 戦前、沖縄からの出稼ぎは、大阪が多く、トラブルが多かった。「朝鮮人と沖縄人は下宿お断り」の看板が随所にあったそうだ。

 それとは別にわたしの経験を書く。

 若いころ、友人が結婚しようとしたが、両親に強く反対された。相手の女性の父親が、沖縄出身だったからと想像された。

 そこで友人代表として、わたしが親御さんを説得しに行くことになった。

 まず母上から、開口一番「わたしどもは、韓国や、台湾沖縄の人との国際結婚に反対しているのではありません」といわれた。

 かれの家は、三河から来た幕臣の家で、先祖は数千石の旗本である。御親戚はクリスチャンが多く、学者が多い。父上は都心部の有力私大の教授、叔父上は、かれや私の大学の文学部の教授である。

 これでは、わたしの力では説得できない。駄目だと思った。

 
 数年後、沖縄返還が近くなって、2人の大学人と知り合った。
 
 一人は鹿児島の旧制七高出身で、京都の哲学科出身。ラテン語とギリシア語の造詣が深く、その授業をされていた。
 
 この先生は、沖縄県人を「島者」とよび、日本への復帰に猛反対しておられた。この時は体を震わして、「島者」と云われた。わたしは、中学生のころ「ひめゆりの塔」を学校から見に行って、いたく同情していたから、この発言に驚いた。

 もう一人は、若い英文学者(アメリカ文学だから米文学者か)で、年に数回渡米している。かれは、沖縄なんか、いくらかでアメリカに売ってしまったらいい、と言っていた。

 大阪のように一般庶民ではなく、知識階級が沖縄嫌いなのである。


 小学校の時の経験を、あとで追加します。