北方四島のうち、クナシリ・エトロフは、ソ連の対日参戦の代償として、英米が与えた千島列島に入る。
これはポッダム宣言に「我らの決定する」領土という表現に含まれている。これは、もともと入っていないのだ。
この点は、ポッダム宣言を受諾した昭和天皇に聞いてもらいたい。
日本が返却してほしいのは、ソ連の誤認占領の歯舞・色丹である。これはソ連軍の誤認占領だからだ。
それを欲を出して、北方四島に拡張したのが、大ミスなのだ。
今回は、大ミスをやった。
モスクワで行われたプーチン来日の事前交渉で、日本の外務省は、クナシリ・エトロフに、米軍基地がおかれる可能性を、回答した。これではロシア側は返却しない、。
「プーチン氏が態度を急に硬化させたのは明らかだ。そのきっかけになったとみられるのが、11月上旬に訪ロした谷内正太郎・国家安全保障局長の発言だ。複数の関係者によると、ロシア側から、将来日本に歯舞、色丹を引き渡した場合「米軍が基地を置くか」と聞かれて、「可能性はある」と答えたという。」(朝日)
1956年の日ソ共同宣言で融和できると思ったのに、日米安保条約の改正で設けられた「極東」の範囲に、岸首相、藤山外相が、ソ連の沿海州も含むと発言し、ソ連側が態度を硬化したという一件は、すでに紹介した。
谷内正太郎・国家安全保障局長は、返却されても、米軍基地は置かせないと明確に答えればよかったのだ。
その点は、今回の安倍首相の回答もあいまいだったのだろう。ここをはっきりさせないと、プーチンはイエスと言わない。
わたしの記憶では、歯舞色丹の誤認占領は、1955年になって、はじめて問題になった。
ポッダム宣言には「われらの決定する諸小島」とかいてあるが、日本は内々の交渉をしていないから、これを確認せずに承認した。
ところが、1952年のサンフランシスコ講和条約の時期に、昭和天皇は、沖縄を米軍の対ソ基地に提供する旨のメッセージを、アメリカに送っている。余計なことをしたもんだ。
それでも岸内閣の「極東の範囲」発言が出るまでは、ソ連は二島を返却する積りだった。日本が欲を出し過ぎ、バカな首相と外相が失言したからだ。
今回も谷内という外務官僚が、千島を米軍の基地に提供しないと発言すればよかったのだ。大失態だ。
原則論を言っていたのでは外交交渉は進まない。
東大出で外務官僚なのに、バカだねえ。
これはポッダム宣言に「我らの決定する」領土という表現に含まれている。これは、もともと入っていないのだ。
この点は、ポッダム宣言を受諾した昭和天皇に聞いてもらいたい。
日本が返却してほしいのは、ソ連の誤認占領の歯舞・色丹である。これはソ連軍の誤認占領だからだ。
それを欲を出して、北方四島に拡張したのが、大ミスなのだ。
今回は、大ミスをやった。
モスクワで行われたプーチン来日の事前交渉で、日本の外務省は、クナシリ・エトロフに、米軍基地がおかれる可能性を、回答した。これではロシア側は返却しない、。
「プーチン氏が態度を急に硬化させたのは明らかだ。そのきっかけになったとみられるのが、11月上旬に訪ロした谷内正太郎・国家安全保障局長の発言だ。複数の関係者によると、ロシア側から、将来日本に歯舞、色丹を引き渡した場合「米軍が基地を置くか」と聞かれて、「可能性はある」と答えたという。」(朝日)
1956年の日ソ共同宣言で融和できると思ったのに、日米安保条約の改正で設けられた「極東」の範囲に、岸首相、藤山外相が、ソ連の沿海州も含むと発言し、ソ連側が態度を硬化したという一件は、すでに紹介した。
谷内正太郎・国家安全保障局長は、返却されても、米軍基地は置かせないと明確に答えればよかったのだ。
その点は、今回の安倍首相の回答もあいまいだったのだろう。ここをはっきりさせないと、プーチンはイエスと言わない。
わたしの記憶では、歯舞色丹の誤認占領は、1955年になって、はじめて問題になった。
ポッダム宣言には「われらの決定する諸小島」とかいてあるが、日本は内々の交渉をしていないから、これを確認せずに承認した。
ところが、1952年のサンフランシスコ講和条約の時期に、昭和天皇は、沖縄を米軍の対ソ基地に提供する旨のメッセージを、アメリカに送っている。余計なことをしたもんだ。
それでも岸内閣の「極東の範囲」発言が出るまでは、ソ連は二島を返却する積りだった。日本が欲を出し過ぎ、バカな首相と外相が失言したからだ。
今回も谷内という外務官僚が、千島を米軍の基地に提供しないと発言すればよかったのだ。大失態だ。
原則論を言っていたのでは外交交渉は進まない。
東大出で外務官僚なのに、バカだねえ。