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題は「編む」「編集」などの「編」です。「偏」「篇」などとの読み間違いにご注意ください
088:編(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
みずからの過去を編集しておりぬ歌集という名つく紙の束...
088:編集(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
編集をされた事実を渡されて僕の思想はどこかが歪む
088:編(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
妻が編み吾が着て旧りしセーターの綻びにけり棄てむと思ふ
088:編(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
若き日の記憶辿れば三つ編みのセーラー服の少女もありき
088:編(アンタレス) (思い出ずるままに)
編集の人間違えか投稿の字余りみつけ読む度気にす
088:編(みずき) (空)
後編は怖くて読めぬ 血の叫びどどど聴こゆる春の真中
088:編(船坂圭之介) (kei's anex room)
吊るされて四肢のあるがに夕映えを拒みつつ編む蓑虫の孤高
088:編(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
ミニョン巻きできる長さになるまではガーター編みをやめられません
088:編(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
新作の感想問われ続編を待つ気分ですそう答えたら
088:編(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
キリキリと辮髪を編む 絶対に無理ではあるが諦めきれず
088:編(梅田啓子) (今日のうた)
わが歌をひとつの本に纏めたし逝く五年まへ編年体に
088:編(森山あかり) (言葉の花かご)
老いたひと髪三つ編みにされており少女の頃に想いを馳せる
088:編(小早川忠義) (Just as I am Returns)
我が歌も軌道修正されゆかむ編集人とふ名の魔術師に
088:編(みつき) (みそひと :: misohito ::)
編み込んだ「好き」の気持ちはほどかれたあとにやり場もなくうずたかく
088:編(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
クラシカル編み上げブーツに華奢な脚 揺れるスカート 巻き髪ふわり
088:編(迦里迦) (香飄)
金城武ファンです前編見逃して泣いた「レッドクリフ」後編は哭く!
088:編 (穴井苑子) (猫のように純情)
編みこんだスーパーマリオがリアルではなくなっている2009年
088:編(チッピッピ) (うたよみブログ)
ひと針に込める思いは気まぐれでだから編み目の長さが違う
088:編(ジテンふみお) (雲のない日は)
綿編みの手袋のままわしづかむ乳房のごとき不確かな星
088:編(佐藤紀子) (encantada)
あちこちに浦島伝説ありと聞くあまたの脚色・編集を経て(浦島太郎物語)
088:編(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
「編集の仕事してます」「すごーい」「いやいや意外に普通ですよー」
088:編(柴田匡志) (スタートライン)
論文は編者と注目の論考しか読まじと思う積読山ほど
088:編 (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
三つ編みを編むそばかすのピッピかアンになりたくてでもわたしはトット
088:編(うたまろ) (五と七と五と七と七)
往く時に編み込まれ鈍く光る夢 雲間に溶け込んだ星のように
088:編 (minto) (@100@)
編集と名付け百首の詠ひたる歌の校正深く進みぬ
088:編(畠山拓郎) (あいうえおあお)
編み込みのアンパンマンが汚れてるドキンちゃんからコクられますよ
088編集(はこべ) (梅の咲くころから)
編集の夜をぬけだし仰ぐそら小さな星からエールが届く
088:編(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ )
その気持ち編み込んだならセーターが呪縛という名の鎖になるね
088:編 行方祐美 (フーガのように)
透かし編みのストール風に展くとき藤はさららとひかりに零る
088:編(陸王) (Always Walking with Yu)
編み針に心を映しあのひとへ想いはふかく眠りにおちる
088:編(理阿弥) (車止めピロー)
搭乗のアナウンスまで僕は僕のあなたはあなたの編集版で
088:編(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
君じゃない君からもらった絵はがきも編纂したくなってまどろみ
088:編(Yosh) (☆生短歌☆)
終わったよ… 続編のない人生のピリオド打たる 静かに…コトッ
088:編(ふみまろ) (光る風の記憶)
誰がために編まれしものか朝冷えの地蔵堂には毛糸の帽子
088:編(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
リリアンの編み方娘に教えつつ三十年の月日を思う
088:編(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
暖色の編み込み模様にするためにふたりで染めるやわらかな糸
088:編(のびのび) (のび短歌)
母ちゃんが手編みのナイロンたわし持って床を磨きにやってくる水曜 参照記事:088:編
088:編(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
何回も編集してはまた消してメール画面を彷徨っている
088:編 (新井蜜) (暗黒星雲)
編み上げの茶色の靴を探してるあなたに会った風吹く五月
088:編(フウ) (easygoing.)
編み込んだ痛みとあなたの幸せ少女が互いに結んであげる
088:編(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
ネクタイの結び目弛め風送る編集次長はびめうな立場
088:編(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
母の編む味もそっけもないセーター 今着たいんだよ雨ばかり降る今
088:編(ゆき) (ひたぶる君を)
今朝がたの雨の雫を編みこみて銀に光れりささがにの巣は
088:編(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
思い出は編集されず唐突に再生される例えば風が
088:編(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
休日の 市内イベント 取材する 名古屋広報 編集部員
088:編(tafots) (1年で1000首をつくる)
幻のアンソロジーを作らんと編者にハーラン・エリスンを指す
088:編(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
載ってない。たぶん二番目にがんばった編集者の名は、本のどこにも。
088:編(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
引力に見限られつつある夜に繕ってみる夏の掌編
088:編(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
筋書きは決まってたんだ 一編のそこにわたしがいてもいなくても
088:編(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
今や目深に被りたき帽子首絞まるまで編み棒を四つ駆使す
088:編(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
縦横に編まれた呪詛でつつみこむメリノウールはやはり暖か 088:編(題詠100首2009)
088:編(只野ハル) (Ordinary days)
編むんじゃなく変えるだよね「へんきょく」というのは最近はそう思う
088:編(すいこ) (すいこのうたおきば)
編集で切り落とされたフィルムからキスシーン編む老映写技師
088:編(こうめ) (はこにわ相聞歌)
マフラーになれずに眠る水色のかぎ編み初恋とはそういうもの
088:編 (七十路ばば独り言)
編み棒と毛糸の玉が押入で「忘れないで」とつぶやいている
088:編(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
この夜を生き抜くために溜息をつきながら見る短編映画
088:編(ウクレレ) (十線譜)
メビウスの輪に編み込んだミサンガに永遠の愛ふたりは誓う
088:編(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
眼裏(まなうら)の瞳つぶらな三つ編みの転校少女おぼろなりけり
088:編(藻上旅人) (創作のおと)
櫛通すこの黒髪を愛おしく編みこむ毎に揺れる憧憬
088:編(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
少年がボギーを嘆くそこだけを編集されし中継を見つ
088:編(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
あなたからもらった言葉と想いたち わたし好みに編集してみた
088:編(さかいたつろう) (流星文庫)
あの夜がオムニバスから始まって大長編へと膨らめばいい
088:編(nnote) (白い箱から)
息継ぎがうまく出来ずに沈みゆく都会の夜に短編小説
088:編(原田 町) (カトレア日記)
編み物や縫い物などをとんとせぬ怠惰な夏を今年もおくる
088:編(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:088:編 サバンナで生きてけるようマシンガン編み込まれてる君のパンティ
088:編(藤野唯) (Sugarmint)
あの日から編みつづけてる恋がある 渡せなくても知られぬように
088:編(イマイ) (ゆびおり短歌)
ミサンガを今まで編んだことはなくああやっぱりとあくびをされる
088:編(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
四六時中毛糸の物を編む姿見えて見えない淡い期待で
088:編(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
手袋を編んでく指であの人のいろんなとこを切り取って死ぬ
088:編(佐藤羽美) (hinautamemo)
マフラーを編む指先は美しい仕掛けのようで紫殿の
088:編(ことり) (歌)
「はじまりはむかしむかし」と言いながら編み始めてゆく小さい花を
088:編(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
社史編纂室がどうして悪いのか人と会わずにすみそうなのに
088:編(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
むっちりと網タイツからあふれでる山だけみればどれでも同じ
088:編(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
やさしさが熟れて腐臭を放つ日の逃げ場所としてポー短編集
088:編(春待) (三感四音)
編みかけのセーターばかり十着も抱えて今年も春を迎える
088:編(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
つかの間という短編集がわたしという書棚のすみで泣いている
088:編(振戸りく) (夢のまた夢)
袴から編み上げブーツをのぞかせて紅緒は卒業していくのです
088:編(間遠 浪) (少女らせん)
掌編をひとつ読み終え帰還するセクシャルな語尾口に備えて
088:編(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
父親のゴルフ雑誌のそこだけは楽しみに読む編集後記
088:編(Re:) (プリズム)
編集をされた想い出 笑ってるあなたの顔しか思い出せない
088:編(祢莉) (sugar drop)
編み物は苦手だけども指先でどんどん編める君への気持ち
088:編(あみー) (正直なたましい)
ついにあの「4分33秒」の縮小編曲版を作った
088:編(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
死者はみな川に編集され今はまあるい角しか思いだせない
088:編(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
やがて朝が来て忘れる夢のごと二人観た映画の予告編
088:編(青野ことり) (こ と り ご と)
ミステリの神さまの編むアンソロジー 罠に嵌って悶える至福
088:編(斗南まこと) (野ウサギのように)
わたくしの持つものがたりの番外編 誰にも知られず閉じられていく
088:編(みなと) (海馬)
《あのときのメールは愛の告白》と編集後記にイマサラを書く
088:編(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
その恋の総集編は離婚式。2人最後の共同作業。
088:編(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
「宿題のマフラー編んでくれ」なんて頼める女子マネでありがとう
088:編(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
そういえば編入試験うけなおし蜘蛛の巣きらり風紋ふわり
088:編(酒井景二朗) (F.S.D.)
混迷の編輯會議拔け出して見上げた空にオリオンが立つ
088:編(市川周) (ミルミルを飲みながら)
問うなかれドカベン柔道編の意義
088:編(かりやす) (彼方探訪)
予告編の動画が黒くとまりたり接続料を安価にすれば
088:編(月下燕) (a swallow under the moonlight)
リリアン in タイムカプセル 編みかけた想いを変わらぬままのあなたへ
088:編(おっ) (だいえいの短歌専門店)
セーターは編み目の粗い方がいい小さな指の行き渡る糸
088:編(わだたかし) (ファミレス短歌)
編曲をフラれるたびにやりなおし必死になって歌うラブソング
088:編(こゆり) (おかっぱ短歌)
幼稚園で編み込み流行らせたのあたしだったの 昔はかわいかったの
088:編(蓮野 唯) (万象の奇夜)
わくわくの高揚感を編み込んで一首詠えば気分上々
088:編(都季) (31pieces)
ため息も見上げた空も編みこんで夜の帳はすとんと落ちる
088:編(遥遥) (たんかのきりかた2)
糸を編む広がる形糸を編むくるくるくると編まれる私
088:編(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
輪になりて集ふ念友 「Wakka!」てふ薄紅色の句集編まれり
088:編(扱丈博) (取扱)
わたくしの総集編に何度でもけもののようにあらわれなさい
088:編(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
マフラーを夢中で編んでる後輩はキレイになった …そういうことか
088:編(珠弾) (seven seas tac)
同僚を配して台詞をしゃべらせる連作短編小説もどき
088:編(本田鈴雨) (鈴雨日記)
くすりゆびコピー用紙にすと切れぬ草の葉編みし春のありけり
088:編(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
艶かなる黒髪編める母の指 耳朶を擽るかさつき愛し
088:編(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
三ツ編みが結える頃には幼稚園まだブカブカのお下がり帽子
088:編(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
編纂をやめた辞典の項目は「楽土」の前で途切れていたか
088:編(村上はじめ) (雑感)
マフラーの編み目の目地の大きさが日に日に詰まって不格好になる
088:編 (村木美月) (うたりずむ)
旋律に触れることなき編曲が先走りするあなたとわたし
088:編(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
ここからが軟弱野郎地獄変 まだこれからだ 立志編・完
088:編(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
真夜中に編んだ二人の時間軸 からまったまま甘くなってく
088:編(ほたる) (ほたるノオト)
二枚目の扉が開く真夜中の編集画面にログインをして
088:編(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
編みかけの帽子はあなたが泣くせいでてっぺんだけしか出来ていなくて
088:編(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
2012年僕はたぶん15歳 <学研ムー編集部御中>
088:編(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
教頭へ生徒指導の報告を喋るうちからフィクションを編む
088:編(都) (miya-momoの日記)
ここからが第二編です 心してあなたのささいな方言聞きます
088:編(しおり) (ヒロの独り言)
ひと目ごと迷い切なさ編み込んだこころの彩が浮かぶセーター
2009題詠blog088:編(はづき生) (生さんま定食)
編み上げのブーツの紐をきゆつと締めけさも戦闘準備完了
088:編(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
編集でなんとかします前夜(イブ)ですらうまく演じられなかった性質(タチ)
088:編(暮夜 宴) (青い蝶)
編み込んでしまおう赤い糸なんか(誰でもいいよ)人恋しくて
088:編(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
別世界への入り口はここらへん 例えば網タイツにあいた穴
088:編(橘 みちよ) (夜間飛行)
だれも着ぬアランセーター肉厚の編み目をほどく絆もともに
088:編 (お気楽堂) (楽歌三昧)
編み物は大好きだけど編み上がる前に興味がなくなっちゃうの
088:編(Ni-Cd) (反実仮想)
既婚者と知らず夜な夜な燃やしたる手編みのセーター 大の字になれ
088:編 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
極太のクリスマス・ソングを編み込んだ暖かそうなクライスレリアーナ
088:編(吉里) (梢は歌う)
微笑を日々の暮らしに編みこんで 流れる時間留めて飾る
088:編(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
網目からはみ出た部こそ愛す可し鶏むね肉も柔らかくなる
088:編(松原なぎ 再投稿) (日向水(題詠blog2009))
網目からはみ出た部こそ愛す可し鶏むね肉もやわく崩れる
088:編 (夢雪) (浪漫)
星を編む君の指先きらめいて夜空に浮かぶ絹糸の花
088:編(駒沢直) (題詠blog参加用。)
短編をいくつ書いても長編にならない道理 僕の毎日
088:編(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
冬近し そろそろ次の学級の編成のこと念頭に置く...
088:編(さと) (すばらしい日々)
編んだ私も似合うかと尋ねて巻いたあなたも無敵でしたよね
088:編(emi) (時計をはずして)
一晩で編みあげたというカーディガン羽織れば母のぬくもりが此処
088:編(sora) (追憶~娘へ)
下駄箱の隅に直立不動なる履き主を失ひし編み上げブーツ
088:編(岡本雅哉) (なまじっか…)
もらい手がいないわたしの膝で寝る黒猫めいた手編みマフラー
088:編(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
時期が過ぎまだ編みかけのマフラーはこの冬も一緒の願いを込めて
088:編(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
時期が過ぎまだ編みかけのマフラーはこの冬も一緒の願いを込めて
088:編(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
滑らかに進む編み針の感触を楽しみつつ見る殺人ドラマ
088:編(松原なぎ 再投稿) (日向水(題詠blog2009))
シリカゲルまいて川上弘美短編みたいなねむりをよせる
088:編 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
伸びし髪を三つ編みにして微笑みぬ病みても妹(いも)は少女のやうに
088:編(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
絶筆の原稿用紙と編みかけのマフラー並ぶ初回顧展
088:編(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
編み込めば編み込むほどに少しずつ強く激しくなる恋心
088:編(茶葉四葉) (ゆざまし)
たぶらかすつもりではなく編み上げる君の形に短歌もどきで
088:編(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
三つ編みがいらなくなった歳がきて同窓会は大蛇が集う
088:編(今泉洋子) (sironeko)
遺歌集を編む木染月(こそめづき)列島にからくれなゐの秋くだりゆく
088:編(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
写真には残せなかった三つ編の君との記憶終(つい)のアルバム
088:編(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
三つ編みをやってと頼む美しい黒髪の友を自慢し妬み
088:編(村本希理子) (きりころじっく2)
あぶら臭き麻紐に編む薔薇の花 ひとさしゆびを傷つけながら
088:編(紫月雲) (resume 1970-2009)
ささくれの指で臙脂の糸たぐり父の記憶を編み込む 冬だ
088:編(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
書かれざる書物を集め編纂す 盲いた司書の午睡の夢に
088:編(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
雲を編み光は真直ぐに地に刺さる最後はほんのり君あたためる
088:編(花夢) (花夢)
古本屋に平積みされた短編集も郷愁もいやなにおいだ
088:編(O.F.) (O.F.)
紫のクリアファイルに「未処理です」編集プロダクションの役員
088:編(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
可もないし不可もないです この右と左の指が編み集う宵 ○八十八夜
088:編 (一夜) (短歌るBlog)
決められた新編成の楽団は 老いも若きも競い湊る
088:編(桶田 沙美) (31Words Runner)
マフラーと共に編んだラブレター読み直したら笑いたくなった
088:編 (シプレノート)
ジェラシーを加え手編みのマフラーはきれいな色になっております
088:編(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
占いのページ編集 おもさなきかえでのはっぱふたつならべる
088:編(田中ましろ) (ましたん)
夜なべしてあなたが編んだマフラーで縛ったりして怒られている
088:編(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
どこからどう編集すれば僕たちのケータイストラップは揃うだろう?
088:編(遠藤しなもん)再投稿 (忘れちゃった。)
なんちゃって なんて言われて新しい必殺技を編み出せそうだ
088:編(内田かおり) (深い海から)
沢山の言葉が飛んで幾筋か編まれる論理冷めた珈琲
088:編(香-キョウ-) (Sky on Blue)
編集でごまかし効かない生の舞台 観る側もまた息呑み緊張
088:編(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
君からの言葉を編んでマフラーを作りたいんだ「何か喋って」
088:編(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
あのセーター編み終わることのないまんま やり直すことはもうないからね
088:編(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
三つ編みのアン・シャリーを友のごと思ひてをりき十ニのわれは
088:編(やすまる) (やすまる)
やわらかに編みあげてきた年齢をひろげてみせる もうすぐでひゃく
088:編(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
ほんとうの母と娘のように編む、シロツメクサの花のかんむり。
088:編(小林ちい) (ゆれる残像)
赤い糸選んで編んでいるマフラー 愛がこれ以上冷めないように
088:編(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
切れ味の鋭い鋏で脳内の記憶フィルムを編集してる
088:編(惠無) (なんでもない一日)
編み込んだ雪模様の上穴ひとつ忘れちまいなと虫が笑った
088:編(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
電話する前とは違う原因が編集ならば納得できる
088:編(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
編むごとに忘れていった目的も出来上がったら思い出すのだ
088:編(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
ちょっと糸お借りしますというような指の動きだ かぎ針編みは
088:編(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
編みかけのマフラーばかり溜まってくような返信しか返せない
088:編(ノサカ レイ) (のーずのーず)
出来るはず入ってるはず編み物が好きだった母の遺伝子半分 飽きっぽい父の遺伝子半分がいつも邪魔して編みかけの山
088:編(ノサカ レイ 再投稿) (のーずのーず)
出来るはず入ってるはず編み物が好きだった母の遺伝子半分
88:編む(HY) (天然通信)
貴方への想いひそかに編みこんで短歌に詠う私なのです
088:編(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
やさしかった記憶を編んで老いてゆく降り積む雪のあかるさのなか
088:編(星川郁乃) (Air Station)
ほどき終えまた編みなおし肯定に近づきたくて進めずにいる
088:編(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
こわがりの睫毛が編んだ春先の真夜中しんと帳が降りる
088:編 みぎわ (たづたづし)
レース編みの刺繍ブラウス襟立てて晩夏光のもと歩みゆくなり
088:編(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
冬を編む法則性を風や草ひとのながれに学びたりけり
088:編(ME1) (FILL mobile)
都合良く見積りしても予告編ほどで終わるかこの恋の丈
088:編(鯨井五香) (くじら(独唱))
外は雨 あわいページを絨毯にはらり落としてゆく編集者
088:編(志井一) (日記ホプキンス)
編集と編纂はどう違うのか 編纂のほうが壮大っぽい
088:編(ぱん) (向日葵 と 月)
文字だけで何度編集してみても面と向って言えないくせに
088:編(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
断片におしろい花を貼り付けてただ一行のわれの掌編
087:編(みち。) (滑空アルペジオ。)
咲く前にしおれてしまった茎たちを集めて編む世界をいれるかご
088:編 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
ひとつづつ編み図のマスを埋めてゆく色鉛筆の芯のたしかさ
題は「編む」「編集」などの「編」です。「偏」「篇」などとの読み間違いにご注意ください
088:編(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
みずからの過去を編集しておりぬ歌集という名つく紙の束...
088:編集(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
編集をされた事実を渡されて僕の思想はどこかが歪む
088:編(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
妻が編み吾が着て旧りしセーターの綻びにけり棄てむと思ふ
088:編(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
若き日の記憶辿れば三つ編みのセーラー服の少女もありき
088:編(アンタレス) (思い出ずるままに)
編集の人間違えか投稿の字余りみつけ読む度気にす
088:編(みずき) (空)
後編は怖くて読めぬ 血の叫びどどど聴こゆる春の真中
088:編(船坂圭之介) (kei's anex room)
吊るされて四肢のあるがに夕映えを拒みつつ編む蓑虫の孤高
088:編(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
ミニョン巻きできる長さになるまではガーター編みをやめられません
088:編(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
新作の感想問われ続編を待つ気分ですそう答えたら
088:編(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
キリキリと辮髪を編む 絶対に無理ではあるが諦めきれず
088:編(梅田啓子) (今日のうた)
わが歌をひとつの本に纏めたし逝く五年まへ編年体に
088:編(森山あかり) (言葉の花かご)
老いたひと髪三つ編みにされており少女の頃に想いを馳せる
088:編(小早川忠義) (Just as I am Returns)
我が歌も軌道修正されゆかむ編集人とふ名の魔術師に
088:編(みつき) (みそひと :: misohito ::)
編み込んだ「好き」の気持ちはほどかれたあとにやり場もなくうずたかく
088:編(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
クラシカル編み上げブーツに華奢な脚 揺れるスカート 巻き髪ふわり
088:編(迦里迦) (香飄)
金城武ファンです前編見逃して泣いた「レッドクリフ」後編は哭く!
088:編 (穴井苑子) (猫のように純情)
編みこんだスーパーマリオがリアルではなくなっている2009年
088:編(チッピッピ) (うたよみブログ)
ひと針に込める思いは気まぐれでだから編み目の長さが違う
088:編(ジテンふみお) (雲のない日は)
綿編みの手袋のままわしづかむ乳房のごとき不確かな星
088:編(佐藤紀子) (encantada)
あちこちに浦島伝説ありと聞くあまたの脚色・編集を経て(浦島太郎物語)
088:編(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
「編集の仕事してます」「すごーい」「いやいや意外に普通ですよー」
088:編(柴田匡志) (スタートライン)
論文は編者と注目の論考しか読まじと思う積読山ほど
088:編 (ゆり) (森の歌 ~怪人二十面相~)
三つ編みを編むそばかすのピッピかアンになりたくてでもわたしはトット
088:編(うたまろ) (五と七と五と七と七)
往く時に編み込まれ鈍く光る夢 雲間に溶け込んだ星のように
088:編 (minto) (@100@)
編集と名付け百首の詠ひたる歌の校正深く進みぬ
088:編(畠山拓郎) (あいうえおあお)
編み込みのアンパンマンが汚れてるドキンちゃんからコクられますよ
088編集(はこべ) (梅の咲くころから)
編集の夜をぬけだし仰ぐそら小さな星からエールが届く
088:編(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ )
その気持ち編み込んだならセーターが呪縛という名の鎖になるね
088:編 行方祐美 (フーガのように)
透かし編みのストール風に展くとき藤はさららとひかりに零る
088:編(陸王) (Always Walking with Yu)
編み針に心を映しあのひとへ想いはふかく眠りにおちる
088:編(理阿弥) (車止めピロー)
搭乗のアナウンスまで僕は僕のあなたはあなたの編集版で
088:編(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
君じゃない君からもらった絵はがきも編纂したくなってまどろみ
088:編(Yosh) (☆生短歌☆)
終わったよ… 続編のない人生のピリオド打たる 静かに…コトッ
088:編(ふみまろ) (光る風の記憶)
誰がために編まれしものか朝冷えの地蔵堂には毛糸の帽子
088:編(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
リリアンの編み方娘に教えつつ三十年の月日を思う
088:編(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
暖色の編み込み模様にするためにふたりで染めるやわらかな糸
088:編(のびのび) (のび短歌)
母ちゃんが手編みのナイロンたわし持って床を磨きにやってくる水曜 参照記事:088:編
088:編(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
何回も編集してはまた消してメール画面を彷徨っている
088:編 (新井蜜) (暗黒星雲)
編み上げの茶色の靴を探してるあなたに会った風吹く五月
088:編(フウ) (easygoing.)
編み込んだ痛みとあなたの幸せ少女が互いに結んであげる
088:編(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
ネクタイの結び目弛め風送る編集次長はびめうな立場
088:編(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
母の編む味もそっけもないセーター 今着たいんだよ雨ばかり降る今
088:編(ゆき) (ひたぶる君を)
今朝がたの雨の雫を編みこみて銀に光れりささがにの巣は
088:編(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
思い出は編集されず唐突に再生される例えば風が
088:編(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
休日の 市内イベント 取材する 名古屋広報 編集部員
088:編(tafots) (1年で1000首をつくる)
幻のアンソロジーを作らんと編者にハーラン・エリスンを指す
088:編(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
載ってない。たぶん二番目にがんばった編集者の名は、本のどこにも。
088:編(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
引力に見限られつつある夜に繕ってみる夏の掌編
088:編(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
筋書きは決まってたんだ 一編のそこにわたしがいてもいなくても
088:編(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
今や目深に被りたき帽子首絞まるまで編み棒を四つ駆使す
088:編(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
縦横に編まれた呪詛でつつみこむメリノウールはやはり暖か 088:編(題詠100首2009)
088:編(只野ハル) (Ordinary days)
編むんじゃなく変えるだよね「へんきょく」というのは最近はそう思う
088:編(すいこ) (すいこのうたおきば)
編集で切り落とされたフィルムからキスシーン編む老映写技師
088:編(こうめ) (はこにわ相聞歌)
マフラーになれずに眠る水色のかぎ編み初恋とはそういうもの
088:編 (七十路ばば独り言)
編み棒と毛糸の玉が押入で「忘れないで」とつぶやいている
088:編(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
この夜を生き抜くために溜息をつきながら見る短編映画
088:編(ウクレレ) (十線譜)
メビウスの輪に編み込んだミサンガに永遠の愛ふたりは誓う
088:編(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
眼裏(まなうら)の瞳つぶらな三つ編みの転校少女おぼろなりけり
088:編(藻上旅人) (創作のおと)
櫛通すこの黒髪を愛おしく編みこむ毎に揺れる憧憬
088:編(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
少年がボギーを嘆くそこだけを編集されし中継を見つ
088:編(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
あなたからもらった言葉と想いたち わたし好みに編集してみた
088:編(さかいたつろう) (流星文庫)
あの夜がオムニバスから始まって大長編へと膨らめばいい
088:編(nnote) (白い箱から)
息継ぎがうまく出来ずに沈みゆく都会の夜に短編小説
088:編(原田 町) (カトレア日記)
編み物や縫い物などをとんとせぬ怠惰な夏を今年もおくる
088:編(木下一) (ワイワイやってる暇はねえ!)
参照記事:088:編 サバンナで生きてけるようマシンガン編み込まれてる君のパンティ
088:編(藤野唯) (Sugarmint)
あの日から編みつづけてる恋がある 渡せなくても知られぬように
088:編(イマイ) (ゆびおり短歌)
ミサンガを今まで編んだことはなくああやっぱりとあくびをされる
088:編(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
四六時中毛糸の物を編む姿見えて見えない淡い期待で
088:編(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
手袋を編んでく指であの人のいろんなとこを切り取って死ぬ
088:編(佐藤羽美) (hinautamemo)
マフラーを編む指先は美しい仕掛けのようで紫殿の
088:編(ことり) (歌)
「はじまりはむかしむかし」と言いながら編み始めてゆく小さい花を
088:編(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
社史編纂室がどうして悪いのか人と会わずにすみそうなのに
088:編(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
むっちりと網タイツからあふれでる山だけみればどれでも同じ
088:編(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
やさしさが熟れて腐臭を放つ日の逃げ場所としてポー短編集
088:編(春待) (三感四音)
編みかけのセーターばかり十着も抱えて今年も春を迎える
088:編(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
つかの間という短編集がわたしという書棚のすみで泣いている
088:編(振戸りく) (夢のまた夢)
袴から編み上げブーツをのぞかせて紅緒は卒業していくのです
088:編(間遠 浪) (少女らせん)
掌編をひとつ読み終え帰還するセクシャルな語尾口に備えて
088:編(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
父親のゴルフ雑誌のそこだけは楽しみに読む編集後記
088:編(Re:) (プリズム)
編集をされた想い出 笑ってるあなたの顔しか思い出せない
088:編(祢莉) (sugar drop)
編み物は苦手だけども指先でどんどん編める君への気持ち
088:編(あみー) (正直なたましい)
ついにあの「4分33秒」の縮小編曲版を作った
088:編(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
死者はみな川に編集され今はまあるい角しか思いだせない
088:編(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
やがて朝が来て忘れる夢のごと二人観た映画の予告編
088:編(青野ことり) (こ と り ご と)
ミステリの神さまの編むアンソロジー 罠に嵌って悶える至福
088:編(斗南まこと) (野ウサギのように)
わたくしの持つものがたりの番外編 誰にも知られず閉じられていく
088:編(みなと) (海馬)
《あのときのメールは愛の告白》と編集後記にイマサラを書く
088:編(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
その恋の総集編は離婚式。2人最後の共同作業。
088:編(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
「宿題のマフラー編んでくれ」なんて頼める女子マネでありがとう
088:編(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
そういえば編入試験うけなおし蜘蛛の巣きらり風紋ふわり
088:編(酒井景二朗) (F.S.D.)
混迷の編輯會議拔け出して見上げた空にオリオンが立つ
088:編(市川周) (ミルミルを飲みながら)
問うなかれドカベン柔道編の意義
088:編(かりやす) (彼方探訪)
予告編の動画が黒くとまりたり接続料を安価にすれば
088:編(月下燕) (a swallow under the moonlight)
リリアン in タイムカプセル 編みかけた想いを変わらぬままのあなたへ
088:編(おっ) (だいえいの短歌専門店)
セーターは編み目の粗い方がいい小さな指の行き渡る糸
088:編(わだたかし) (ファミレス短歌)
編曲をフラれるたびにやりなおし必死になって歌うラブソング
088:編(こゆり) (おかっぱ短歌)
幼稚園で編み込み流行らせたのあたしだったの 昔はかわいかったの
088:編(蓮野 唯) (万象の奇夜)
わくわくの高揚感を編み込んで一首詠えば気分上々
088:編(都季) (31pieces)
ため息も見上げた空も編みこんで夜の帳はすとんと落ちる
088:編(遥遥) (たんかのきりかた2)
糸を編む広がる形糸を編むくるくるくると編まれる私
088:編(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
輪になりて集ふ念友 「Wakka!」てふ薄紅色の句集編まれり
088:編(扱丈博) (取扱)
わたくしの総集編に何度でもけもののようにあらわれなさい
088:編(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
マフラーを夢中で編んでる後輩はキレイになった …そういうことか
088:編(珠弾) (seven seas tac)
同僚を配して台詞をしゃべらせる連作短編小説もどき
088:編(本田鈴雨) (鈴雨日記)
くすりゆびコピー用紙にすと切れぬ草の葉編みし春のありけり
088:編(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
艶かなる黒髪編める母の指 耳朶を擽るかさつき愛し
088:編(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
三ツ編みが結える頃には幼稚園まだブカブカのお下がり帽子
088:編(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
編纂をやめた辞典の項目は「楽土」の前で途切れていたか
088:編(村上はじめ) (雑感)
マフラーの編み目の目地の大きさが日に日に詰まって不格好になる
088:編 (村木美月) (うたりずむ)
旋律に触れることなき編曲が先走りするあなたとわたし
088:編(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
ここからが軟弱野郎地獄変 まだこれからだ 立志編・完
088:編(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
真夜中に編んだ二人の時間軸 からまったまま甘くなってく
088:編(ほたる) (ほたるノオト)
二枚目の扉が開く真夜中の編集画面にログインをして
088:編(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
編みかけの帽子はあなたが泣くせいでてっぺんだけしか出来ていなくて
088:編(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
2012年僕はたぶん15歳 <学研ムー編集部御中>
088:編(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
教頭へ生徒指導の報告を喋るうちからフィクションを編む
088:編(都) (miya-momoの日記)
ここからが第二編です 心してあなたのささいな方言聞きます
088:編(しおり) (ヒロの独り言)
ひと目ごと迷い切なさ編み込んだこころの彩が浮かぶセーター
2009題詠blog088:編(はづき生) (生さんま定食)
編み上げのブーツの紐をきゆつと締めけさも戦闘準備完了
088:編(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
編集でなんとかします前夜(イブ)ですらうまく演じられなかった性質(タチ)
088:編(暮夜 宴) (青い蝶)
編み込んでしまおう赤い糸なんか(誰でもいいよ)人恋しくて
088:編(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
別世界への入り口はここらへん 例えば網タイツにあいた穴
088:編(橘 みちよ) (夜間飛行)
だれも着ぬアランセーター肉厚の編み目をほどく絆もともに
088:編 (お気楽堂) (楽歌三昧)
編み物は大好きだけど編み上がる前に興味がなくなっちゃうの
088:編(Ni-Cd) (反実仮想)
既婚者と知らず夜な夜な燃やしたる手編みのセーター 大の字になれ
088:編 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
極太のクリスマス・ソングを編み込んだ暖かそうなクライスレリアーナ
088:編(吉里) (梢は歌う)
微笑を日々の暮らしに編みこんで 流れる時間留めて飾る
088:編(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
網目からはみ出た部こそ愛す可し鶏むね肉も柔らかくなる
088:編(松原なぎ 再投稿) (日向水(題詠blog2009))
網目からはみ出た部こそ愛す可し鶏むね肉もやわく崩れる
088:編 (夢雪) (浪漫)
星を編む君の指先きらめいて夜空に浮かぶ絹糸の花
088:編(駒沢直) (題詠blog参加用。)
短編をいくつ書いても長編にならない道理 僕の毎日
088:編(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
冬近し そろそろ次の学級の編成のこと念頭に置く...
088:編(さと) (すばらしい日々)
編んだ私も似合うかと尋ねて巻いたあなたも無敵でしたよね
088:編(emi) (時計をはずして)
一晩で編みあげたというカーディガン羽織れば母のぬくもりが此処
088:編(sora) (追憶~娘へ)
下駄箱の隅に直立不動なる履き主を失ひし編み上げブーツ
088:編(岡本雅哉) (なまじっか…)
もらい手がいないわたしの膝で寝る黒猫めいた手編みマフラー
088:編(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
時期が過ぎまだ編みかけのマフラーはこの冬も一緒の願いを込めて
088:編(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
時期が過ぎまだ編みかけのマフラーはこの冬も一緒の願いを込めて
088:編(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
滑らかに進む編み針の感触を楽しみつつ見る殺人ドラマ
088:編(松原なぎ 再投稿) (日向水(題詠blog2009))
シリカゲルまいて川上弘美短編みたいなねむりをよせる
088:編 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
伸びし髪を三つ編みにして微笑みぬ病みても妹(いも)は少女のやうに
088:編(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
絶筆の原稿用紙と編みかけのマフラー並ぶ初回顧展
088:編(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
編み込めば編み込むほどに少しずつ強く激しくなる恋心
088:編(茶葉四葉) (ゆざまし)
たぶらかすつもりではなく編み上げる君の形に短歌もどきで
088:編(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
三つ編みがいらなくなった歳がきて同窓会は大蛇が集う
088:編(今泉洋子) (sironeko)
遺歌集を編む木染月(こそめづき)列島にからくれなゐの秋くだりゆく
088:編(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
写真には残せなかった三つ編の君との記憶終(つい)のアルバム
088:編(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
三つ編みをやってと頼む美しい黒髪の友を自慢し妬み
088:編(村本希理子) (きりころじっく2)
あぶら臭き麻紐に編む薔薇の花 ひとさしゆびを傷つけながら
088:編(紫月雲) (resume 1970-2009)
ささくれの指で臙脂の糸たぐり父の記憶を編み込む 冬だ
088:編(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
書かれざる書物を集め編纂す 盲いた司書の午睡の夢に
088:編(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
雲を編み光は真直ぐに地に刺さる最後はほんのり君あたためる
088:編(花夢) (花夢)
古本屋に平積みされた短編集も郷愁もいやなにおいだ
088:編(O.F.) (O.F.)
紫のクリアファイルに「未処理です」編集プロダクションの役員
088:編(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
可もないし不可もないです この右と左の指が編み集う宵 ○八十八夜
088:編 (一夜) (短歌るBlog)
決められた新編成の楽団は 老いも若きも競い湊る
088:編(桶田 沙美) (31Words Runner)
マフラーと共に編んだラブレター読み直したら笑いたくなった
088:編 (シプレノート)
ジェラシーを加え手編みのマフラーはきれいな色になっております
088:編(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
占いのページ編集 おもさなきかえでのはっぱふたつならべる
088:編(田中ましろ) (ましたん)
夜なべしてあなたが編んだマフラーで縛ったりして怒られている
088:編(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
どこからどう編集すれば僕たちのケータイストラップは揃うだろう?
088:編(遠藤しなもん)再投稿 (忘れちゃった。)
なんちゃって なんて言われて新しい必殺技を編み出せそうだ
088:編(内田かおり) (深い海から)
沢山の言葉が飛んで幾筋か編まれる論理冷めた珈琲
088:編(香-キョウ-) (Sky on Blue)
編集でごまかし効かない生の舞台 観る側もまた息呑み緊張
088:編(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
君からの言葉を編んでマフラーを作りたいんだ「何か喋って」
088:編(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
あのセーター編み終わることのないまんま やり直すことはもうないからね
088:編(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
三つ編みのアン・シャリーを友のごと思ひてをりき十ニのわれは
088:編(やすまる) (やすまる)
やわらかに編みあげてきた年齢をひろげてみせる もうすぐでひゃく
088:編(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
ほんとうの母と娘のように編む、シロツメクサの花のかんむり。
088:編(小林ちい) (ゆれる残像)
赤い糸選んで編んでいるマフラー 愛がこれ以上冷めないように
088:編(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
切れ味の鋭い鋏で脳内の記憶フィルムを編集してる
088:編(惠無) (なんでもない一日)
編み込んだ雪模様の上穴ひとつ忘れちまいなと虫が笑った
088:編(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
電話する前とは違う原因が編集ならば納得できる
088:編(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
編むごとに忘れていった目的も出来上がったら思い出すのだ
088:編(笹本奈緒) (ニダンカイサセツ)
ちょっと糸お借りしますというような指の動きだ かぎ針編みは
088:編(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
編みかけのマフラーばかり溜まってくような返信しか返せない
088:編(ノサカ レイ) (のーずのーず)
出来るはず入ってるはず編み物が好きだった母の遺伝子半分 飽きっぽい父の遺伝子半分がいつも邪魔して編みかけの山
088:編(ノサカ レイ 再投稿) (のーずのーず)
出来るはず入ってるはず編み物が好きだった母の遺伝子半分
88:編む(HY) (天然通信)
貴方への想いひそかに編みこんで短歌に詠う私なのです
088:編(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
やさしかった記憶を編んで老いてゆく降り積む雪のあかるさのなか
088:編(星川郁乃) (Air Station)
ほどき終えまた編みなおし肯定に近づきたくて進めずにいる
088:編(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
こわがりの睫毛が編んだ春先の真夜中しんと帳が降りる
088:編 みぎわ (たづたづし)
レース編みの刺繍ブラウス襟立てて晩夏光のもと歩みゆくなり
088:編(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
冬を編む法則性を風や草ひとのながれに学びたりけり
088:編(ME1) (FILL mobile)
都合良く見積りしても予告編ほどで終わるかこの恋の丈
088:編(鯨井五香) (くじら(独唱))
外は雨 あわいページを絨毯にはらり落としてゆく編集者
088:編(志井一) (日記ホプキンス)
編集と編纂はどう違うのか 編纂のほうが壮大っぽい
088:編(ぱん) (向日葵 と 月)
文字だけで何度編集してみても面と向って言えないくせに
088:編(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
断片におしろい花を貼り付けてただ一行のわれの掌編
087:編(みち。) (滑空アルペジオ。)
咲く前にしおれてしまった茎たちを集めて編む世界をいれるかご
088:編 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
ひとつづつ編み図のマスを埋めてゆく色鉛筆の芯のたしかさ