僕が小学生の頃
学校では 君が代は流れなかったし 歌ったことがなかった
それが高学年頃かな
突然卒業式などで歌うことになり
強い違和感を覚えたことを記憶している
ちょうど鹿児島 知覧に旅行に行った前後で
多感な僕は 特攻隊が遺言を書いた日の丸と重なって
誰が国家のために死ねるか
国家に歌うことまで強制され
また 同じ過ちを繰り返させるのか!
と国歌を聞く度に、不満を抱いたことをおぼえている
その頃、近くの小学校のある教諭が
日の丸を燃やして 騒動になったことだってあった
とにかく 戦争 という苦い経験を通して
全体主義 軍国主義的な統制についてはかなりデリケートだった昭和の時代
僕たちが知らぬ間に始まった国歌斉唱 国旗掲揚だった
あれから30年以上が経過しても
僕の中では 正直まだ あのわだかまりが残っているのである
さて 今夏 ラグビー日本代表が大御神社へ行ったそうだ
宮崎市から日向市までわざわざ行ったのだから興味深い
さざれ石 を拝んでいたエピソードはよく話題になっている
僕自身 君が代という国歌にそんな重みを感じていないが
暑い中わざわざ日向に行った という点では
ラグビー選手達への好感度はかなり上がった
君が(天皇の)代わりに国民(さざれ石)は団結し(巌となり)命をかけて戦う
そんな戦中に類似したイデオロギーにつなげないで欲しいと願うばかりである
そして 話はそれるが
ワールドカップを機に 初めてきちんとラグビーの試合を見ているが
ラグビーのスポーツマンシップが本当に素晴らしいと感じているこの頃である
基本的にずるいことは許されないルール・・・素晴らしい
礼儀も含め 紳士的なスポーツだな と本当に思うのである
何かサッカーより面白いし その爽やかな感じが好き と思うのである
昨日 息子がサッカーの試合後こんなことを家で話した
俺たちの監督はアピールするな!と怒っていた
相手の監督はアピールしろ!と怒っていた
正直 後者に対して何じゃそりゃ?と思った
ずる賢さ 汚さがある というのは剣道では皆無だし
ラグビーもそうであると信じる
アピールとかシミュレーションとか
ネイマールっぽいことを良かれとするスポーツに
本当の未来はあるのか と問いたい
強弱勝敗関係なし 人間力を高めるためにスポーツをやる
常に本質を軸にしているスポーツにこそ未来あれ
(2017 大御神社にて)