僕は大学生のとき
環境問題について
とても興味を持ち本を読みあさった
とくに刺激を受けたのが
ジェームズ・ラブロックだった
ガイア仮説…地球を生命体と
母なる地球と みなし
その中で私たちが生きている
人為的な介入が
ガイアをくるわせる…
本当に「これだぁ!!」
と意気込んだ
数年経って ある時
朝日新聞の一面に広告が出ていた
「ガイアのためには原子力発電が欠かせない」
などと原発推進についての内容である
その広告塔 語り手が
ジェームズ・ラブロックだった
はっとした!
その時 僕は 彼に冷めた
どんな有名な小説家でも
戦争・武力を正当化するような人間の本は
僕は読まなかった
かなり距離を置いてしまうのである
同じく原発を正当化するような人間に対して
どんなに凄い根拠や説得力があっても
距離を置いてしまう
従って ジェームズ・ラブロックの本から離れた
そして 僕の薄くて浅い知識においても
やっぱり 僕の直感は間違いではなかったと思った
そして そこから感じたことは
どんなに頭がよく 専門性が高く 考えが鋭い
そんな人間がいても
一庶民がふと感じたこと
そんなところに本質が隠されている ということだ
従って 指揮しているつもりになっている
政治家 東電幹部 官僚達
言葉巧みにごちゃごちゃ言ってないで
現場近くの住民 被災者 現場社員達の声を
もっともっと聞き取りなさい
困難か?
現場の 庶民の声を聞く耳を持たず
せっせと伸し上がってきた
人間で構成された指揮官達には
庶民が生み出す本質から 離れるばかりなのか…
東電の幹部が一列に揃った顔を見た時
本当に救ってくれる 安心できる
と思える人間が
残念ながら ここには不在だな
と感じた今日である