Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

ベジタブル・トルタ。(前編)

2010-06-19 18:30:51 | 料理
久しぶりにちょっと張り切って大作を作ってみました。

近所の御用達のお店では肉や魚が最近ちょっと高騰気味。
野菜の方は夏野菜が並び始めたおかげで在庫は豊富。
よって、野菜料理をメインデッシュにしてみることに。

トルタはイタリア料理用語で"ケーキ"のこと。
ケーキと言ってもスイーツを指すだけでなく、円盤状に焼いたものをケーキと言うことが多く、セイボリーな料理でもよく使われます。

今回はキッシュとタルトの中間のような野菜だけを具材にしたトルタを作ってみることに。
この料理はアメリカの"Whole Foods"のようなちょっと高級デリでは良く見かけるもので、色鮮やかで高さがあり、迫力のある見た目が特徴です。
味もあっさりしていておいしいのですが、野菜だけの割りに1カットでも結構値段が高く、なかなか手がでませんでした。

御用達書の"Vegetable Torta"のレシピ写真を見て、どうしても作ってみたくなりました。
この料理は手順が多く、かなり大作。
各手順は難しくはないのですが、手間がかかる一品です。
よってデリでウケるのかもしれませんね。

先ずは野菜の脱水から。
この料理のすべては水抜きにあります。使う野菜が水っぽいものが多いためかもしれませんが、下準備として各野菜からきっちり水分を抜かないと料理の見た目と味が損なわれます。

最初の野菜はナス。
ナスを薄切りにして、荒塩をふって15分ほどおいて水分を滲み出させます。

ペーパータオルで水分をふき取って、網の上に載せます。

油をナスの両面に塗って180度のオーブンで焼き色がついて柔らかくなるまで10分ほど焼きます。

次に赤パプリカ。
ナスをオーブンに入れて後、その脇にパプリカも油を軽く塗り、オーブンに入れます。
皮に焦げ目がつき、水泡が出来るまで10分程度ローストします。

荒熱をとって薄皮をむき、軸と種を取って平らに広げ、一口大に切ります。

オーブンでの空きスペースを利用してローストにんにくを作ります。
ローストにんにくは淡白なトルタにパンチの効いた風味を作り、味の重要な要素。野菜のつなぎにする卵液に混ぜて使います。

にんにくの白い皮をむき、小片にばらさずに上1/3部分を切り取ります。

アルミホイルに切り口を上にしてのせ、油を少量かけて、アルミホイルで包み込みます。

ナスとパプリカの入っているオーブンの空きスペースに入れて野菜の下準備が済むまでじっくりと30分以上ローストしておきます。

ローストしたにんにくはアルミホイルをとり、根元をもって皮の上から絞りだすと、スルッと柔らかな実が出てきます。

器に取り出して、潰しておき、荒熱をとります。

オーブンで野菜を焼いている間に、ローストしない野菜の準備をします。
ズッキーニは5mmほどの輪切りにして荒塩を振り、10分ほど置いて1次脱水します。
ズッキーニはきゅうりと同じくかなり水分多い野菜。
塩をまぶしておくだけでかなりの水分がにじみ出てきます。
しかし、ナスと同様にオーブン焼きすると実が崩れてしまうらしい。
よって電子レンジで加熱して二次脱水します。

皿に紙タオルを敷き、1次脱水したズッキーニの半量を並べ、さらに紙タオルをのせて残りのズッキーニを重ねます。さらに紙タオルで表面を覆い、お皿をのせて電子レンジで3分加熱。そのままの状態で荒熱をとり、皿と紙タオルを取り除きます。

最後にトマト。
トマトは水分の多い野菜ですが、二次脱水不要とのこと。本焼きするときは最上段に並べるためオーブン熱が直接当たるのでそれで加熱脱水ができるようです。
輪切りにして紙タオルの上に並べて塩を振って30分ほど置いておきます。

ペーパータオルで上から押えて、にじみ出てきた水分を軽くふき取ります。

野菜の下準備ができたので、次にトルタへと組み立てます。
この続きは後編へ。



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