Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

ポーク・マルメラータ。

2009-07-04 20:25:54 | 料理
某国営放送ではよく海外番組を放送しているのですが、最近アメリカでよく見ていたフードチャンネルの番組の一つがなぜか放送されていることをダンナさんが発見。BSではなく一般放送で。しかもフードチャンネルの中で、最もお気に入りの番組の一つ"Everyday Italian"というからびっくり。

ずっと放送しているのではなく、他国の主婦向け番組と交互に毎週1回1ヶ月単位で放送しているようです。
第1回放送は知らなかったので見逃してしまいましたが、2回目からはしっかり録画。最初は日本語の吹き替えで見て、もう一度副音声の生英語で見ることに。
この番組は料理をまったくしないダンナさんも大好きで、なぜか夫婦そろってみる数少ない料理番組です。たぶん彼女の胸元が気に入っているのでしょう。私がみても年々胸が大きくなっているような、顔も整形しているような。。。
よって我が家での彼女のあだ名は”整形姉ちゃん”。
ちなみに先日作ったクランチマフィンの"Ina"のあだ名は"ゴージャス"。番組内での彼女の口癖からダンナさん命名。我が家でフードチャンネルは番組名で呼ばれることはまずなく、すべてあだ名で会話成立です。

アメリカではもちろん英語放送のみで見ていたせいか、なぜか副音声の英語放送の方がだんぜん面白い。日本語放送で見るともちろん内容なかなりわかりやすいのですが、和訳が上品すぎるような気がして彼女の料理のワイルドさに少々かける感じ。日本の料理番組とは構成や展開がかなり違うので、映像を見ているだけでも文化の違いがわかりますので一度見て見ると面白いですよ。玉ねぎを切る音の良さだけでも違いが感じられますが。。。。

ということで彼女の番組に触発されて、番組でやっていた料理を作ってみることに。彼女の番組ではたいていレシピは日本人には多量。最近は日本の料理番組のレシピ分量も四人分から二人分になっているところなのですが、アメリカではたいてい6~8人前が一般的。それも1人前が多いので、今回もかなりスケールを小さくしました。

番組では"ポークチョップ・スイートオニオンマルメラータ"が料理名。やはり日本では手に入りにくい材料が使われているのと売ってはいるものの、少量使いにために買うのは不経済な理由で、手元にあるもので代用しながら試作してみました。

まずソース作りから。
この料理にはソースにマーマレードを加えるのがポイントなのですが、我が家にマーマレードが常備されていないので、即席ジャムを作ることに。

材料はグレープフルーツ。皮をむいて房から実を取り出し、あれば果汁を絞って鍋に入れ、砂糖を加えて軽く数分煮込みます。かき混ぜながら実の塊を潰し、水分が蒸発してとろみがつけば完成。
二人前1回分くらいならグレープフルーツ1個の即席ジャムの方が買いに行くより早い。甘さも酸味もお好みに加減できるのもいいですね。

次に本編のソース作り。
玉ねぎを半分に切り、さらに薄切りにしておきます。
浅鍋に油を少々を入れて予熱し、玉ねぎを炒めます。

ちなみにここで使う玉ねぎも番組ではスイートオニオン種というスペイン玉ねぎ。日本では新玉ねぎか赤玉ねぎ、普通の玉ねぎくらいしか種類は見かけませんが、アメリカのスーパーではホワイトだのスイート、イエロー、レッドだの多種多様なものが売られていて色だけの違いならわかりやすいのですが、味や食べ方も違うようで、日本で使うような普通の玉ねぎがどれなのかわからず、渡米当初は玉ねぎ一つ買うのもおっかなびっくりでした。

今回は新玉ねぎを使いました。もちろん普通の玉ねぎでもできます。
油で炒めた玉ねぎが少ししんなりしてきたら塩、コショウ、タイムとローズマリーを加えて混ぜ合わせ、マーマレードを加えます。マーマレードは先ほど作った即席グレープフルーツジャムを代用。

さらに砂糖とバルサミコ酢を加えて蓋をして煮汁がほとんどなくなり、玉ねぎがあめ色でくたくたになるまで弱火で煮込みます。
これがオニオンマルメラータソースになります。
バルサミコ酢もちょうど切らしていたので、赤ワインと黒砂糖でバルサミコ酢の代用。煮込むので最終的には同じような味になるはず。。。

その間に豚肉の下味付け。
番組では豚肉は厚切りポークチョップを使用。もちろん日本でも手に入らないことはないですが、下町のスーパーでは簡単に手に入らないのでヒレ肉で代用しました。ポイントは柔らかさ。この料理にはある程度厚みがある方が見栄えもよいのでフライパンソテーでも柔らかさが保てる部位ということで失敗の少ないヒレ肉の塊にしました。モモ肉は手ごろですが焼くと固くなりやすいので、焼き加減が難しい。ばら肉は脂が多いので焼いても柔らかいですが、ヘビーすぎるので却下。

ヒレ肉の塊を大きめの塊に人数分に切り分けます。
塩、胡椒を振りかけて手ですりつけます。

そのままビニール袋にいれてタイム、ローズマリー、パセリ、にんにくを加えて、袋の上から軽くもんで封をして冷蔵庫で数時間寝かせます。

煮込んだ玉ねぎソースも火から下ろし、夕食時まで待機させておきます。要するに作りおき料理です。

夕食時にヒレ肉をフライパンでじっくりと焼きます。

ほぼ焼きあがった時点でマルメラータソースを暖めなおすためにヒレ肉のフライパンに入れて絡めながら蓋をして軽く煮込んで完成。

番組では焼いたヒレ肉にソースをかけて出来上がりとなっていましたが、少しソースと肉を一緒に煮込む方が味がなじみやすいのでお勧めです。

味は見た目以上にかなりおいしい。フルーツの酸味と玉ねぎの甘みとうまみがソースに十分に出ていました。ヒレ肉は厚みを保ったまま予想通り柔らかく仕上がっていますので
ボリュームも満点。肉に脂肪分がほとんどないので脂っこくないので、女性やお年寄りでも食べやすいと思います。

下準備さえしておけば仕上げは早いので、仕事から帰ってきてすぐに出来上がる料理です。味も日本の定番家庭料理とは一味違いますので、たまにはこういうのもどうでしょうか?

この日の献立は、ポーク・マルメラータ、トマトとベビーリーフのサラダフリッジ、白いんげん豆と白菜のミルクシチューでした。この日は特別に先日モニター当選した有機白ワイン付き。

このポークマルメラータを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ポーク・マルメラータ。 by PCWP



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