□作品オフィシャルサイト 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」
□監督・脚本 テイト・テイラー
□原作 キャスリン・ストケット
□キャスト エマ・ストーン、ビオラ・デイビス、オクタビア・スペンサー、ジェシカ・チャステイン、
ブライス・ダラス・ハワード、アリソン・ジャネイ
■鑑賞日 3月31日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
60年代初頭のアメリカといえば、まだまだ白人の黒人に対する差別が激しかった頃。
上流階級の白人女性(主婦)と、そこに雇われる黒人女性家政婦たちとの対立。
かつて映画の歴史の中にも、この白人・黒人間の差別を取上げた作品は多々あった。
そういった類の映画の中で、僕の中で印象に残っている映画といえば、
ウーピー・ゴールドバーグが演じた『ロング・ウォーク・ホーム』だ。 ある事件を境に
雇用先まで遠い道のりを歩いて通うオデッサ(ウーピー)と、見かねて車で送ってあげようと する
雇用主ミリアム(シシー・スペイシク)の交流を描いた作品だった。
この映画でも、様々な白人の差別が発端で、黒人への迫害が日常茶飯事となるなか、
地元新聞社に就職し、 自らも実母以上に可愛がってもらったスキーター(エマ・ストーン)は、
その黒人メイドのことを思い出すにつれ、何とかその実態を伝えようとメイドたちを説得し続ける。
そんな中で、エイビリーン(ビオラ・デイビス)がインタビューを受ける決意をし、
更に彼女の友人ミニー(オクタビア・スペンサー)も協力するようになる。
題材は間違ったら暗く思いないようになりがちかもしれないが、この映画はウィットに富んでおり、
白人を逆手に取るシーンでは、客席から笑いがたくさん洩れていた。
この映画でミニーを演じたオクタビア・スペンサーは先日のアカデミー賞で、助演女優賞を
獲得した。
その賞に値する素晴らしい演技だったことは疑わない。
彼女がいたからこそ、この映画は暗く落ち込むことなく進行したと言っても過言ではない。
ただ見逃せないのはスキーターを演じたエマ・ストーンも若いながら頑張っていたのだが、
むしろエイビリーンを演じたビオラ・デイビスの上手さが光った映画だったように思える。
エイビエイーンの勇気と抵抗と努力こそが、「ザ・ヘルプ」出版の礎となり、
黒人阻害の現実社会に一石を投じたことになった。 その演技は特筆できるものだと言える。
彼女について、記憶に強く残っているのは、メリル・ストリープと共演した『ダウト ~あるカトリック学校で~』だ。
この映画で彼女はメリルを食った演技を観せてくれた。
その後、逆に力の抜けたナチュラルな演技で『最後の初恋』にも出ていた。
そんなに上手いというわけではなかったが、ミニーを雇う白人女性シーリア役の
ジェシカ・チャスティンもアカデミー賞助演女優賞にノミネートされていたことはまだ記憶に新しい。
オクタビア・スペンサーのアカデミー賞助演女優賞に牽引されて観た映画だったが、
彼女の演技はもちろんのこと、映画の出来についても満足ゆくものだった。
全く男性不在の映画でしたが、そこは如何でしたでしょうか?
男性の意見も聞いてみたいのですが。
シリアスな内容ですが、重く暗くなり過ぎず適度なユーモアを交え好印象でした。
女優陣が(嫌な女も含め)好演していて、ミニ―の受賞は納得でした。
>全く男性不在の映画でしたが、そこは如何でしたでしょうか? 男性の意見も聞いてみたいのですが。
特に気にならなかったですが、
逆に男性が出ないほうが
(いわゆるダンナがいない留守のときの)
ストーリーとして成り立ったのでは。
>シリアスな内容ですが、重く暗くなり過ぎず適度なユーモアを交え好印象でした。
そうでしたね^^
>女優陣が(嫌な女も含め)好演していて、ミニ―の受賞は納得でした。
彼女もビオラも上手でしたね!
「ミシシッピ・バーニング」とか、結構きつい映画、たくさんありましたよねえ。
このくらいじゃ、まだまだ・・みたいな気もしましたが、いろんな差別があるもんだと、思うところしきりでした。
どの女優さんもお見事でしたね。その中でもブライス・ダラスは絶品だったと思いました!
>「ロング・ウォーク・ホーム」を思い出しました!
ですよねぇ^^
>「ミシシッピ・バーニング」とか、結構きつい映画、たくさんありましたよねえ。
ま、リアルな表現は相応にできると思いましたが、
こういう切り口もありかと(笑)
>このくらいじゃ、まだまだ・・みたいな気もしましたが、いろんな差別があるもんだと、思うところしきりでした。
日本にだって肌の色は似ているけど、
立派に差別がありましたからねぇ><
>どの女優さんもお見事でしたね。その中でもブライス・ダラスは絶品だったと思いました!
なるほど^^
比較的演技としては楽な方だと思ったりもしたりして(汗)?!
〉ビオラ・デイビスの上手さが光った映画だった
私も同感です。
『ダウト』では、出演時間が短いものの忘れられない印象を残しました。
それから、東京スカイツリーの展望入場券の当選おめでとうございます!
当日は、晴天もひきあてて楽しんできてくださいね。
>中盤になって『ダウト』のあの母親を演じた方かも!と気になり、家に帰ってネットで確認したらやっぱりそうでした。
彼女、上手いですよね~
特にこの映画では存在感もありましたし^^
>『ダウト』では、出演時間が短いものの忘れられない印象を残しました。
あのメリル相手に、凄かったですねぇ!
>それから、東京スカイツリーの展望入場券の当選おめでとうございます!
ありがとうございます^^
>当日は、晴天もひきあてて楽しんできてくださいね。
はい、晴れてくれるように祈っていて下さいね(笑)
アカデミー賞のノミネートでは、彼女は 助演女優賞で、ヴィオラ・デイビスが
主演女優賞でしたね。
ヴィオラ・デイビスの演技は 折り紙付きですが、エマ・ストーンがまた
キュートでフレッシュで、これからが楽しみです。
調べたら、娘より ひとつ下でした!!
>エンディング・ロールでは エマ・ストーンの名前がトップでしたが、アカデミー賞のノミネートでは、彼女は 助演女優賞で、ヴィオラ・デイビスが主演女優賞でしたね。
そうでしたね^^
若かったですが、彼女が物語の軸であったことは確かです!
>エマ・ストーンがまたキュートでフレッシュで、これからが楽しみです。調べたら、娘より ひとつ下でした!!
まだ女優としては浅いですし、彼女自身も若いので、
これを機に大きな作品へのキャスティングもされることでしょう^^
昔のブラッドパック時代の女優さんの雰囲気でしたね(笑)