□作品オフィシャルサイト 「みなさん、さようなら」
□監督 中村義洋
□脚本 林 民夫、中村義洋
□原作 久保寺健彦
□キャスト 濱田 岳、倉科カナ、永山絢斗、波瑠、田中 圭、大塚寧々、ベンガル
■鑑賞日 1月26日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
高度成長期の団地ってこんな感じだったなぁって思いと、
時代が流れ、大型スーパーの台頭や個人消費のベクトルが変わったことで、
時の経過に取り残されていく団地の“明と暗”。
そんな中で、小学生の時代に負った深い心の傷を払拭できず、主人公・渡会悟(濱田 岳)は
小学校の卒業とともに「団地から一歩も出ずに生きる」と決めたのだ。
悟は、中学校には通わず、時間通りにトレーニングや読書、さらには団地内のパトロールを日課として
日々過ごしいく。 母親(大塚寧々)も悟のその行動を肯定はしないかれど、否定もしない。
ただ同級生たちは進学するたびに数を減らしていく。 そして念願どおり団地内のケーキ屋に就職。
同級生だった緒方早紀(倉科カナ)と婚約もして、幸せな人生を送りそうになっていたが、
婚約破棄となり、またケーキ屋の師匠(ベンガル)も店を離れてしまった。
そんな悟の団地に固執して生きる一人の男の孤独や葛藤、そして成長を描き出す。
実際、悟を演じる濱田 岳はこの映画で13歳から30歳までを演じる。
多少無理なところはあったが、ま、もともと童顔だし(笑)、今までと少し切り口の違った感じで、
今回5度目のタッグを中村監督と組んだ。
限られた世界の中で生きていくこと、実際に小学校で覚えた九九の計算くらいができれば、
生きていくうえではそんなに困ることは無い。 ただ社会に適合、または順応していくことは、
それとは別なことだと思える。
また、若い精気を持て余すことも、男であるからそれは当然思春期にある通過点。
その全てを団地の中で済ませてしまえるとも思えない。
幸か不幸か、団地内に当たり前のように友人たちが住むことで、新たな友人との出会いを
強いて求めなくても、その環境は整っているのだろう。
ある意味、同級生ながら隣人で幼馴染みの松島有里(波瑠)が、彼の人生において、
知らず知らずの間に精神においても肉体においても、どこかはけ口として存在していたのかもしれない。
その彼女も離れてしまったとき、最後に残ったのは薗田(永山絢斗)だけとなった。
その彼もいなくなり、トレーニングの途中に出会った同じ団地に住むサーカー少女(ナオミ・オルテガ)の、
父親・堀田(田中 圭)の虐待まで首を突っ込んでしまう始末。 田中 圭が今までと違った、
悪役を演じているのが興味深かった。 娘役のナオミ・オルテガの日本語が流暢で、
サッカーも上手かったのが好印象だった。
様々な試練と葛藤の上に、結局団地から出るキッカケとなったのは、皮肉にも彼の一番の
理解者であった母親が倒れて病院に駆けつけたときに、初めて団地の外に出た。
階段の途中で何ら躊躇もせずに。
最愛の理解者である母の死が、彼の大人への大きな一歩だったとは・・・。
田中圭さんの空恐ろしいような「悪」は意外でしたね。
恋人との楽しいはずの外出より母親の急病がキッカケで団地の外に出られるようになった、というのは息子を持つ母としては複雑で切なかったです。
>濱田さんの13歳~30歳はなんとかなった感じですが永山絢斗君は無理だったかなぁ。
たしかにそうですね(笑)
>田中圭さんの空恐ろしいような「悪」は意外でしたね。
そもそもどこか頼りなくて害の無い今までのキャラからは、
一転していましたね。
>恋人との楽しいはずの外出より母親の急病がキッカケで団地の外に出られるようになった、というのは息子を持つ母としては複雑で切なかったです。
あの階段を下りてすぐの所に小学校があったのですかねぇ?
10年一昔なのにねぇ・・・。
田中圭さんは向井くんとかぶって影が薄そうと思ってたんですが、今回の悪役で見直しました。
悪キャラも極めて欲しいです。(^^)
>田中圭さんは向井くんとかぶって影が薄そうと思ってたんですが、今回の悪役で見直しました。
悪キャラも極めて欲しいです。(^^)
本当にこんな役は珍しかったですね!
でも逆に今までのイメージを払拭して、
これを機にもっと幅のある役者になってほしいですね^^
そこに周りの人間がどうか変わってくかという物語だと思うけど、
個人的には かなり母親に寄り添う目線で観ていた様に思いますし、
大塚寧々演じるところの母親に好感を持ちました。
彼女とカラオケ... っていうのじゃなく、彼女に一大事ということであれば
或いは 無我夢中で飛び出したかも知れないけど、結局のところ、
早紀は 生涯連れ添う相手ではなかったというだけのことでしょうね。
それにしても、濱田学...
普段から体は鍛えているみたいですが、凄い!!
>個人的には かなり母親に寄り添う目線で観ていた様に思いますし、
大塚寧々演じるところの母親に好感を持ちました。
母親に語らせないで、是非と問わず、観る側の感性に任せていたような感じでした。
>彼女とカラオケ... っていうのじゃなく、彼女に一大事ということであれば 或いは 無我夢中で飛び出したかも知れないけど、
そうかもしれませんねぇ・・・。
>結局のところ、早紀は 生涯連れ添う相手ではなかったというだけのことでしょうね。
なんかいきなりでしたから変でしたよ、彼女の位置は(笑)
>それにしても、濱田学...普段から体は鍛えているみたいですが、凄い!!
きっと天然いじめられキャラだからですかね(笑)?
これに反応
脳男の次の日にこれ見たので腕立て伏せを変形させて
指立て伏せにチェンジしていったところがもろに脳男
とかぶって「うん??」みたいな。
>脳男の次の日にこれ見たので腕立て伏せを変形させて
指立て伏せにチェンジしていったところがもろに脳男
とかぶって「うん??」みたいな。
そうでしたか(笑)
意外に規則正しくトレーニングしていたので、
もしかしたら彼の私生活もあんな感じかなぁって思ったりして(笑)
あんなに大好きだったフィアンセのお願いよりも
その年までこだわってきたことも
その1段がどうしても踏み出せなかった階段を
軽々と超えさせたものが結局お母さんてのは・・・。
大山倍達よりも偉大だったのは
お母さんだったわけですね~・・・
団地を出ていく解決策も団地の中にあったわけか~。
指立て伏せは見ててめっちゃ痛そうでした~。
ほんまにやってたんかいな・・・?
>軽々と超えさせたものが結局お母さんてのは・・・。
それまでに、超える手立てを母としては与えられたのではないかと(笑)
>大山倍達よりも偉大だったのはお母さんだったわけですね~・・・
そういう意味ではやはり母の愛は強し・・・です。
>指立て伏せは見ててめっちゃ痛そうでした~。
ほんまにやってたんかいな・・・?
ま、そこは演出でしょう(笑)
彼がストイックならやれそう(笑)