京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ローマ法王の休日』

2012-08-15 | 洋画

 

□作品オフィシャルサイト 「ローマ法王の休日
□監督・脚本 ナンニ・モレッティ
□キャスト ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、ナンニ・モレッティ

■鑑賞日 8月11日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 最近、『英国王のスピーチ』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』等、
 実在の国王や女王を描いた良作が続いたが、この映画はそれとは別の
 角度から描かれた虚像の世界。
 どちらかと言えば、まるで『ローマの休日』テイスト。
 但し、一人の老人のわがままな逃避行を描いたものだが(笑)

 
テーマはローマ法王の逝去を受け、システィーナ礼拝堂には各国の枢機卿たちが集まり、
 次の法王を決める「コンクラーヴェ」が開催されたが、「コンクラーヴェ(法王選挙)」では
 なかなか票がまとまらず、何度も何度も投票が繰り返されるなか中、新法王に
 任命されたのは ダークホースのメルヴィル(ミシェル・ピッコリ)だった。
 
 しかし、そのメルヴィルが重圧に耐えかね、逃亡を測ることになる。
 そこからメルヴィルと街の人々との交流を通して、外の世界に触れ、
 信仰心や法王の存在意義を見つめ直していく。
 飄々としたメルヴィルの“普通”は万人にはコミカルにとれるこの映画の見所だし、
 言葉はちょっと違うが老人なの妙にチャーミング(笑)

 監督はナンニ・モレッティ。 イタリアのウディ・アレンといわれている監督。
 でも、彼の作品を観るのは始めてで、やや脚本に難も感じたところだが、
 自身も出演しているが、メルヴィルにミシェル・ピッコリを起用したところが
 この映画を楽しくした所だが、イマイチ訴えてくるものは少なかったし、
 もう少し小笑い出来るのかと思っていたけど、そうではなかった。
 
 ミシェル・ピッコリといえば『美しき諍い女』が僕の記憶の中では大きいし、
 共演したエマニュエル・ベアールは大好きな女優さんだった。
 公開の折にベアール御本人にも会えたから、より一層記憶に残った作品でもあった。
 
 この脚本をアレンが監督し、自身が主演したらきっと面白いだろうなぁ(笑)


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
微妙。 (すぷーきー)
2012-08-16 23:48:39
訪問&TBありがとうございます。
ラストにがっかりしました。(^^;)
ラスト以外は面白かったんですが…。
町の人々との交流もたいしたことなかったし…。
返信する
ですね~ (cyaz)
2012-08-17 08:13:37
すぷーきーさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>ラストにがっかりしました。(^^;)ラスト以外は面白かったんですが…。
確かにそうですね^^

>町の人々との交流もたいしたことなかったし…。
別世界の実社会に触れ、改心するシーンを狙ったのでしょうが、
イマイチ中途半端でしたね(笑)
返信する
懐かしい (sakurai)
2012-09-30 09:02:29
そうでしたね~懐かしいなあ、「美しき諍い女」!
なんか、気難しいじいちゃんって感じでしたが、こっちはずいぶんと情けない気弱なじっちゃんになってましたね。
だからこそ、ダークホースで選ばれたんでしょうが、そこで毅然とした何かを見たかったです。
返信する
別の~ (cyaz)
2012-09-30 10:11:39
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>そうでしたね~懐かしいなあ、「美しき諍い女」!
最近ベアールをスクリーンで観ることがなくなりましたねぇ・・・。

>なんか、気難しいじいちゃんって感じでしたが、こっちはずいぶんと情けない気弱なじっちゃんになってましたね。
だからこそ、ダークホースで選ばれたんでしょうが、そこで毅然とした何かを見たかったです。
うーん、どういうキャスティングだったんでしょうねぇ?
もっと別のキャストでも良かったような(笑)
返信する
面白かったヮ (mayumi)
2012-10-30 08:12:23
逃走後のローマ市中では取り立てて大きな出来事もないんだけど、
だからこそ メルヴィルの悶々とした思いが伝わってくる様で...。
みなさんと同じ様に、ラストは意外でしたが、法王としての覚悟を決めるには
それこそ きっともっときっかけが必要だし、あのラストであることで、
なんだか あの続きを色々思い浮かべられるなぁ... って。

「かもめ」を使う辺りも面白いなと。
返信する
なるほど~ (cyaz)
2012-10-30 08:20:21
mayumiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>だからこそ メルヴィルの悶々とした思いが伝わってくる様で...。
俗世間をどのくらい見てなかったかで、世相の反映が
ギャップとして味わえたところでしょうが、
その描き方が僕にとってはイマイチでしたね。

>法王としての覚悟を決めるにはそれこそ きっともっときっかけが必要だし、あのラストであることで、
なんだか あの続きを色々思い浮かべられるなぁ... って。
それはそうかもしれませんね。

>「かもめ」を使う辺りも面白いなと。
なるほど^^
返信する

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