□作品オフィシャルサイト 「ローマ法王の休日」
□監督・脚本 ナンニ・モレッティ
□キャスト ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、ナンニ・モレッティ
■鑑賞日 8月11日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
最近、『英国王のスピーチ』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』等、
実在の国王や女王を描いた良作が続いたが、この映画はそれとは別の
角度から描かれた虚像の世界。
どちらかと言えば、まるで『ローマの休日』テイスト。
但し、一人の老人のわがままな逃避行を描いたものだが(笑)
テーマはローマ法王の逝去を受け、システィーナ礼拝堂には各国の枢機卿たちが集まり、
次の法王を決める「コンクラーヴェ」が開催されたが、「コンクラーヴェ(法王選挙)」では
なかなか票がまとまらず、何度も何度も投票が繰り返されるなか中、新法王に
任命されたのは ダークホースのメルヴィル(ミシェル・ピッコリ)だった。
しかし、そのメルヴィルが重圧に耐えかね、逃亡を測ることになる。
そこからメルヴィルと街の人々との交流を通して、外の世界に触れ、
信仰心や法王の存在意義を見つめ直していく。
飄々としたメルヴィルの“普通”は万人にはコミカルにとれるこの映画の見所だし、
言葉はちょっと違うが老人なの妙にチャーミング(笑)
監督はナンニ・モレッティ。 イタリアのウディ・アレンといわれている監督。
でも、彼の作品を観るのは始めてで、やや脚本に難も感じたところだが、
自身も出演しているが、メルヴィルにミシェル・ピッコリを起用したところが
この映画を楽しくした所だが、イマイチ訴えてくるものは少なかったし、
もう少し小笑い出来るのかと思っていたけど、そうではなかった。
ミシェル・ピッコリといえば『美しき諍い女』が僕の記憶の中では大きいし、
共演したエマニュエル・ベアールは大好きな女優さんだった。
公開の折にベアール御本人にも会えたから、より一層記憶に残った作品でもあった。
この脚本をアレンが監督し、自身が主演したらきっと面白いだろうなぁ(笑)
ラストにがっかりしました。(^^;)
ラスト以外は面白かったんですが…。
町の人々との交流もたいしたことなかったし…。
>ラストにがっかりしました。(^^;)ラスト以外は面白かったんですが…。
確かにそうですね^^
>町の人々との交流もたいしたことなかったし…。
別世界の実社会に触れ、改心するシーンを狙ったのでしょうが、
イマイチ中途半端でしたね(笑)
なんか、気難しいじいちゃんって感じでしたが、こっちはずいぶんと情けない気弱なじっちゃんになってましたね。
だからこそ、ダークホースで選ばれたんでしょうが、そこで毅然とした何かを見たかったです。
>そうでしたね~懐かしいなあ、「美しき諍い女」!
最近ベアールをスクリーンで観ることがなくなりましたねぇ・・・。
>なんか、気難しいじいちゃんって感じでしたが、こっちはずいぶんと情けない気弱なじっちゃんになってましたね。
だからこそ、ダークホースで選ばれたんでしょうが、そこで毅然とした何かを見たかったです。
うーん、どういうキャスティングだったんでしょうねぇ?
もっと別のキャストでも良かったような(笑)
だからこそ メルヴィルの悶々とした思いが伝わってくる様で...。
みなさんと同じ様に、ラストは意外でしたが、法王としての覚悟を決めるには
それこそ きっともっときっかけが必要だし、あのラストであることで、
なんだか あの続きを色々思い浮かべられるなぁ... って。
「かもめ」を使う辺りも面白いなと。
>だからこそ メルヴィルの悶々とした思いが伝わってくる様で...。
俗世間をどのくらい見てなかったかで、世相の反映が
ギャップとして味わえたところでしょうが、
その描き方が僕にとってはイマイチでしたね。
>法王としての覚悟を決めるにはそれこそ きっともっときっかけが必要だし、あのラストであることで、
なんだか あの続きを色々思い浮かべられるなぁ... って。
それはそうかもしれませんね。
>「かもめ」を使う辺りも面白いなと。
なるほど^^