8日(日)の毎日新聞に記事が載りました。
先日のコラボ企画で出演した時の写真。
最近取り組んでいる「マジックの保存」について、まずまずの記事に仕上がっていました。
しかし、残念なことが。
《メモ》として写真の下の所に書かれた文が完全にダメ。
「子供より大人の方が手品でダマされやすいんですよ」
これは、私たちが目指しているマジックと180度違う完全にダメな文です。
どれだけ良い活動をしている人物として紹介してあっても、この短い文で全否定されるほどのものです。
「ダマす」というワードは、私たち親子マジシャンの中でいつも否定している事です。
そもそもこの質問は、出演ギリギリに楽屋まで入ってきた記者が「こんな出演前にこんな所までお邪魔して」なんて前置きしながら来て、「一つだけ宜しいか、子供と大人はどちらがダマしやすいですか」って質問をして来ました。
私は、マジックに対してこの「ダマす」というワードが大っ嫌いで、すぐにMAIと顔を見合わせて、「ダマすっていう考えでマジックはしていません」って返事をしました。
それでも記者は、もう一度「どちらがダマしやすいですか」って同じ質問。
「いえ、いえ、マジックはそういうものではなくて・・・・」ってやんわり答えをお断りしていると、
「そう言わずに、子供と大人のどちらが」ってしつこく聞いてきました。
「ダマすとかじゃなくて、経験値の高い大人の方が、引っ掛かりやすい面はあります」ってくらいで私が答えました。
帰りの車で、MAI に、なんか嫌な記者だったけど、以前の取材の時は大丈夫だったの?って聞きました。
MAI は、そんなに悪い人じゃなかったよって言いましたが、「そうかなぁ」って私は返事をしました。
時間の無い本番前の質問で、私たちの本音を聞こうとしたのかもしれませんが、私たちの口からマジックで人をダマすという考え、答えは出ません。
「ダマす」という一文を載せたいがためにした悪意のある質問と編集、と今では強く感じます。
マジックの芸術性に魅せられ、マジックを心より愛し、親子3代で、「みんなを笑顔にしよう」と取り組む私たちには、とても残念な記事でした。