● ペテロの葬列 宮部 みゆき/著 集英社
拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇した杉村。
あっけなく解決したかに見えた事件の動機の裏側には、深い闇が隠されていた…。
「誰か」「名もなき毒」に続く杉村三郎シリーズ第3弾。『千葉日報』ほか掲載を加筆修正。
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★★★★★
お初の宮部 みゆきであります。
やっぱり、人気の作家さん。
ものすごいパワー、
ですが淡々とストーリーは、見事に謎と交差しながら
登場人物の心の動きと謎解きを織り上げていきます。
杉村三郎シリーズを追っかけることになりそうです。
● 総理にされた男 中山 七里/著 NHK出版
総理に瓜二つの容姿をもち、
そのものまね芸を得意とする売れない舞台役者に持ちかけられた極秘指令とは。
政治の世界をわかりやすく描くポリティカル・エンターテインメント小説。
『NHK出版 WEBマガジン』連載を書籍化。
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★★★★☆
政治の世界を教えてくれるエンターテイメントですね。
小泉総理を彷彿させる主人公のモノマネが
本物に変わっていくのが
なんとも言えず楽しい小説でした。
● カレーライスの唄 ちくま文庫 あ53-1 阿川 弘之/著 筑摩書房
会社倒産で職を失った六助と千鶴子は、美味しいカレーライスの店の開業を思いつく。
夢は実現できるのか? そして恋の行方は?
ちゃっかり者のお嬢さんとポンコツ野郎が繰り広げる人生の巻き返し奮戦記。
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★★★★★
前昭和36年に書かれた新聞連載小説です。
50年ほど前の時代背景なので
カレーライスが100円程度。
読んでいる最中、穴なしの5円玉や50円玉を思い出していました。
そしてお祭りの縁日など・・・。
そんな昔の青春奮闘記は楽しく
最後には、ちょっと目頭も熱くなってしまいます。