ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

2021.11月 演劇、朗読、展示から

2021-12-12 | 演劇
1ヶ月、このブログを更新していなかったのは、11月がてんこ盛り!だったので…備忘録として記します。

①ワーズウィングス展示企画「森のひかり」
地元の写真家、河村牧子さんの写真&私の短歌とのコラボ展。展示写真の中から20枚を見ながら、20首作りました。短歌詠むのは、2年ぶりくらいでしょうか。
お客様は、短歌とは全く関係無い、観光客の方や地元の方。この関係ない方たちの反応がとても良く、嬉しかったです。
写真に意外な視点で言葉があり、面白かった。とにかく、良かったので見てほしい、と情報を発信してくださった方など、本当に有り難いことでした。
また、五首を葉書にして販売して、それが割合売れました。インスタで検索すると、「短歌フォト」と出てきて、気軽に自分で写真をとって、歌を詠んでいる方も多いようです。短歌はやはり「難しい」と言われることが多いので、短歌フォトからもあり、と思いました。「何かを感じた」ことを「言葉」にするということは、暮らしの時間の記録と思い出にもなりますし。というわけで、私にとって、久々の短歌創作は、楽しくまた、交流のあるものとなりました。展示関係者に感謝です。

 
 

②第44回全国町並ゼミ奈良大会 オープニングアクト「町家よ語れ」
奈良市と実行委共催の大会で、朗読劇を披露しました。奈良県文化会館で、たった6人で朗読劇、というのですから、それをすると決めたのは私なんですが、リハーサルまでドキドキでした。
朗読劇は小町座や町家劇場の周知のメンバーなので、内容に心配ないですが、何せ1300人以上入るホール、出演者も初めての体験。音響さんがマイク等、よく調整してくださったこともあり、6人でしたが、あの大きなホールがそんなに広く思われなかったのは、出演者の必死の稽古の結果でしょう。終演後、え?!と嬉しかったのが、他県の町づくり団体の方から、「町家よ語れ」をこちらでも上演してほしいと、声をかけられたこと。裏のスタッフも小町座や天理大学の皆さんや、必死で動いていました。全部あわせての
こうした声だと思いますが…個人的には、このイベントが一番、大変でした。関係者の皆さん、本当に本当にお疲れ様でした。



③ならのまち演劇フェス参加・小町座1人芝居「鮨屋の娘」
朗読劇が終わったら、一人芝居。6月から稽古していましたが、出演者はもちろん、一人芝居なんて初めてで、しかも、アラフィフが、昭和初めの女学生と母親の二役を演じ分けという、プロでも難解な芝居を…結果よく四人ともが四人それぞれによくやりました。昭和初めに、岡本かの子が書いた短編小説「鮨」を戯曲化したもので、私のこれまでの戯曲の中でも、かなり?!よく書けた作品です。音楽は20年前の宇多田ヒカルの歌を使用、この演出がとても利いたようで、皆さん、びっくりされていました。また再演したい演目です。奈良町にぎわいの家の空間もぴったりでした。上演前に私が岡本かの子に関して説明しました、つたない説明でしたが、少し前振りがあると、中身の理解も助かるという声も。小町座メンバー、よく頑張りました。一人芝居をした自信が、今後、もっといい芝居になるかな?!期待します。
そして、改めて、今回、岡本かの子、太郎を振り返る機会となり、ますます、その魅力の虜になりました。
太郎の爆発こそ、今の閉塞した世界にほしい!



④コロナ姫 衣装展
奈良町にぎわいの家、蔵展示企画として開催しました。動画も上映しながらの展示。スタッフの仕事、どれだけ大変だったでしょうか。既にこのプログでコロナ姫の振り返りを書いていますが、本当にコロナの渦中、冬の換気、寒気の寒さ。でも、コロナ下だからこそ、出来た演劇。「今」をとらえる演劇をこれからも。