アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

愛ちゃんのこと

2022年07月18日 | その他

この夏、私のとても大切な人が旅立っていった。

一つ年上で、諏訪湖の近くに住んでいて、私を18歳の時から知っている人。

病気なのは知っていたからLINEが既読にならず、カードを送っても返事がなく、

日ごとに心配が募り勇気を出してお母さんに電話をしたら、

「今日か明日にでも眠るように逝くだろうと医師に言われている」とのこと。

私は他の人がいる前で泣き崩れてしまった。

愛ちゃんのお母さんから「愛ちゃんが直ちゃん大変なんだよ~って言ってたよ」って聞いて。

私の母が亡くなったこと、交通事故に合ったことなどずっと心配してたって。

自分はもっと大変だったのに。

私から電話があったことを話したら、ぽろぽろっと涙を流し

少し笑って口を動かして何か言おうとしていたそうだ。

何を言おうとしていたのかな。

その2日後の朝穏やかに息を引き取ったそうだ。

葬儀に参列し、愛ちゃんの職場のお友達に「愛ちゃんが心配してたよ」と

ここでも言われた。ずっと気にかけていてくれたんだ。

元気な時は「明日直ちゃんが来るんだ」って嬉しそうに話してたって。

もちろん親友ではあるけれど、まるで母親や恋人のようだ。

そう、愛ちゃんはいつも私のことを応援してくれた。

たまに怒られることもあったけど。いつも味方になってくれた。

葬儀のあと、愛ちゃんのお母さんから、病床でもう字が書けなくなった

愛ちゃんの代わりに代筆したという手紙を受け取った。

そこにもやはり私を応援してくれて心配してくれる言葉が並んでいた。

私が何者でもない頃から近くにいて私を知ってくれてた人。

免許取りたての私の助手席でナビを務めてくれた人。

カレーの作り方を教えてくれた人。

バイクの後ろに乗ってくれた人。

初めて飛行機に乗った沖縄旅行に一緒に行った人。

遠くの個展やワークショップにも駆けつけてお手伝いしてくれる人。

海外旅行が好きで、行けば必ず私に絵葉書を送ってくれた人。

学生時代は知らなかったけど、子供が大好きだった人。

そして、いつも笑顔で周りを元気にしてくれる人。

あれからずっと泣いていたけど、もう泣かないと決めました。

私も愛ちゃんみたいにいつも笑顔で周りの人を元気に、

そんな人になりたい。

母が亡くなった時にお線香と一緒に送られてきた

愛ちゃんからの自筆の最後の手紙にあった言葉。

「直ちゃんが これからも 直ちゃんらしく生きられますように」

がんばるよ、愛ちゃん。

ありがとう、愛ちゃん。



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