乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

がん治療とナノテク

2008年09月27日 | 病気・症状
「ナノテク」というと、化粧品を真っ先に思い浮かべちゃいます(・∀・)。
ナノテクで微細にしたコラーゲンなら、肌にしっかり浸透するって、高い美容液に書いてあるんだもん。

<カーボンナノホーン>光と熱でがん死滅 マウスで成功、新治療法に道--産総研
毎日JP 2008年9月24日(水)13:00

 毛髪の太さの1万分の1という極小の炭素集合体「カーボンナノホーン」にがんの光線力学療法の治療薬を詰め、患部に注射して治療を施すことでマウスの腫瘍(しゅよう)をほぼ消滅させることに、産業技術総合研究所と藤田保健衛生大などが成功した。「容器」のナノホーン自体がレーザーを吸収して高温になり、がん細胞を殺し光線力学療法との相乗効果を高めたという。新薬として開発を目指す。米科学アカデミー紀要電子版で23日発表した。

 光線力学療法は、光を受けると活性酸素を出す物質を患部に集め、レーザー光を照射し活性酸素でがん細胞を死滅させる治療。研究チームは、太さ2~5ナノメートル(ナノは10億分の1)、長さ40~50ナノメートルの角笛形をしたナノホーンの中に光感受性物質「亜鉛フタロシアニン」を入れた。マウスの腫瘍に注射し、毎日15分間ずつレーザー光を照射したところ、10日後に腫瘍が消えたという。黒色のナノホーンは、光を吸収しやすいため周囲の温度が約40度に高まり、がん細胞を死滅させる「温熱療法」の効果を発揮する。それぞれ単独で注射した場合は、消滅には至らなかった。

 産総研の湯田坂(ゆださか)雅子・研究チーム長は「ナノホーンは体内に長くとどまる性質があるため、長期の毒性を調べたり、体外へ排出する工夫が課題だ」と話している。
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このニュース、数日前にTVでも報道されましたね。
治療薬は悪性腫瘍の内部に浸透しにくい。そこで薬剤をナノテクで極細にしたカーボンにからめ、腫瘍に注入すると浸透しやすくなり、しかも薬が広がりやすくなると説明していました。転移したがんにも有効な可能性があるとも言っていました。
日本はナノテク研究の進んでいる国の一つなので、積極的に医療技術にも応用してほしいです。

問題は、副作用ですねえ。。。体内に長期停留する性質があるとすると、壁は厚いのかなあ。

学生時代に消化吸収の人体実験に参加したことがあります。摂取食物と代謝後生成物(つまりウンチね)を分析するんですが、採便の際、マーカーとしてカーボン粉末を経口摂取、ウンチが真っ黒になった時点から採便開始します。で、カーボン粉末を結構な量を飲まされて。。。でも、純粋のカーボンなら人体に影響ないよってことで実験していましたが、患部注射だとどうなんでしょうか。
今後の研究に期待したいです。

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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Noe:l” can be read in Japanese only:-)


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