【事業仕分け終了、医療や介護は約20事業】 医療介護CBニュース 2009年11月27日(金)22:15
各省庁の事業の無駄を洗い出す「事業仕分け」が11月27日、終了した。「仕分け人」と呼ばれる各ワーキンググループ(WG)の評価者らは、11日からの前半戦と24日からの後半戦の計9日間で、約450事業を検討。このうち厚生労働省の事業は約50事業で、医療や介護、障害者福祉関連の事業は、「診療報酬の配分」など約20事業だった。
仙谷由人行政刷新担当相は27日の仕分け終了後の閉会式で、事業仕分けは「歴史的」なことだったと強調。また、WGの統括役を務めた民主党の枝野幸男衆院議員は、これまでの仕分けの過程を振り返り、事業の目的そのものは重要でも、手段が適切でない事業が多かったと述べた。その上で、こうした問題が生じたのは、「官僚の責任というより、そういう場をつくってこなかった政治の責任」と語った。
仕分け結果は30日の行政刷新会議(議長=鳩山由紀夫首相)で報告される予定。
----------
事業仕分けは一般公開で行われる。
TV画面に映るのは、ある副大臣と対面して意見を言う一般人、、、なかなか画期的なできごとだと思います。
予算要求の説明をするお役人が仕分け人に突っ込まれ、モニョる場面も公開されました。え、アンタの立場でなんで知らへんの??と驚いたのも事実です。企画としては面白い。
でも、、、仕分け人の選出基準となると、私にはサッパリわかりません。で、乳癌患者の皆さまに関係のある仕分けについて、けえこねえさんのコメントから下記の記事を読みました。
----------
ツムラHPから
行政刷新会議「事業仕分け」において、漢方薬に関してどういった議論がされたのでしょうか?
行政刷新会議のホームページによりますと、下記のような議論がされたと掲載されています。
国民の税金・保険料で持ち合う公的医療保険の対象として、湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されているものまで含めるべきか、見直すべきではないか。(湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されており、医師が処方する必要性が乏しい。)
~行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」公表資料より~
市販品類似薬※を保険外とする方向性については当WGの結論とするが、どの範囲を保険適用外にするかについては、今後も十分な議論が必要である。
~行政刷新会議「事業仕分け」第2ワーキンググループ評価コメント公表資料より~
※ 市販品類似薬とは、ビタミン剤、健胃剤、弱いステロイド外用薬、弱い鎮痛内服薬などで、
①「薬価基準」に収載されており、医療機関で処方すれば、公的医療保険が適用される。
②これまでの実績によって重大な副作用が起こらないことが明らかになった。
③医師の処方を通さずに、薬局で保険外でも購入できるようにしたもの。
~行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」公表資料より~
----------
私は術後アジュバントにハーセプチンとタキソールを投与しました。タキソールの痛み止めとして、最初に処方された薬を飲むと、眠気に襲われ一日中、何もする気力がなかった。で、自分は廃人じゃないの…と鬱々としてきました。
3か月の我慢だと、最初は耐えていたんですが、、、我慢しきれず主治医に伝えたら、さっさとツムラの漢方薬にチェンジ。これがとっても良く効き、痛みのみならず、吐き気まで止まっちゃったんです。
もし、また吐き気や痛みを伴う治療をすることになったら、ぜひこの漢方薬を使ってくれって医者に言うつもりでした。また、その薬は元々体質改善の薬なので、体調不良の時なんぞに飲んでみようかと、積極的に購入を考えたのですが、、、
この薬はとっても高価なんです。保険を効かせないと購入できないような金額でした。
というわけで、この薬が仕分けされると、効く人にとっては厳しい状況になるでしょう。
また、自分が再び抗がん剤治療に入ったとしたら、、、この薬が効くことがわかっていても、経済的に断念するかも。。。私は悲しい想像をします。
漢方薬は一般に高価です。売る側も、保険適応を外れると患者に敬遠されることを想定しているのかもしれませんけど。
無駄をなくす政策には大賛成です。また、政府が借金をこれ以上増やさないため増税するというのなら、ある程度は仕方がないとも考えます。「無い袖は振れぬ」ですから。
優遇の偏重を見直したり、国民のモラル不足には課税したり、、、本来、どこに無駄があるのか仕分けるのは、いきなり選出されてなった仕分け人にどこまでまかせられるのでしょうか?? 各界からやってきた彼らが持った疑問を、質問するところまでが仕事だと私は思います。
だからさ、現場の人たち、うろたえないで正確に答えられる人を出してきなさいよっ、とも強く思います。
事業仕分けは色々と問題点も出てきたようで、内部からこんな動きもあるようです。
----------
医療費増を目指す民主議連が発足-「診療報酬の大幅アップを」 11月26日23時29分配信 医療介護CBニュース
民主党が先の衆院選で方針を掲げた医療費増額の実現を目指す「適切な医療費を考える民主党議員連盟」が11月26日に発足した。当面は、来年度の診療報酬改定について集中的に話し合い、本体部分の改定率の大幅アップを厚生労働政務三役に働き掛ける方針だ。
会長に就任した櫻井充参院議員は同日の発足式のあいさつで、「産婦人科とか小児科が極めて危機的な状況に直面している。われわれは、そういうことを改革すると訴えて選挙に勝たせていただいた」と述べ、当初の方針通り医療費の増額を実現すべきだとの認識を表明した。
民主党は7月に公表した「政策集インデックス2009」の中で、総医療費対GDP(国内総生産)比を今後、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均にまで引き上げる方針を掲げた。しかし、来年度の診療報酬改定をめぐっては、厚労政務三役から改定率の引き上げを求める声が上がる一方、財務省側は本体部分を原則引き下げる方針を示すなど、政府内でも足並みが乱れている。
呼び掛け人の梅村聡参院議員は発足式終了後、記者団に対し、「医療費等はOECD先進国の平均を目指していくと、われわれは明確にうたっている。その実現に向けて政務三役を応援していく立場だ」と説明した。
当面は、本体部分の改定率について集中的に話し合い、医療関係者からのヒアリングも実施する。12月中旬に厚労政務三役に提案する見通しだ。
26日の発足式には、代理を含め同党の国会議員72人が参加。改定率だけでなく、具体的な点数配分についての議論を求める意見や、12年度以降の報酬改定でも考え方を示すべきだとの意見が出た。
----------
そーだよねーと思った人、<ここをクリックよろしくね~ >
医療費問題について、大多数の医師が実感していることはこちらを参照下さい。
患者と医者をつなぐもの~よっしぃの独り言 「日本の医療 続き」
各省庁の事業の無駄を洗い出す「事業仕分け」が11月27日、終了した。「仕分け人」と呼ばれる各ワーキンググループ(WG)の評価者らは、11日からの前半戦と24日からの後半戦の計9日間で、約450事業を検討。このうち厚生労働省の事業は約50事業で、医療や介護、障害者福祉関連の事業は、「診療報酬の配分」など約20事業だった。
仙谷由人行政刷新担当相は27日の仕分け終了後の閉会式で、事業仕分けは「歴史的」なことだったと強調。また、WGの統括役を務めた民主党の枝野幸男衆院議員は、これまでの仕分けの過程を振り返り、事業の目的そのものは重要でも、手段が適切でない事業が多かったと述べた。その上で、こうした問題が生じたのは、「官僚の責任というより、そういう場をつくってこなかった政治の責任」と語った。
仕分け結果は30日の行政刷新会議(議長=鳩山由紀夫首相)で報告される予定。
----------
事業仕分けは一般公開で行われる。
TV画面に映るのは、ある副大臣と対面して意見を言う一般人、、、なかなか画期的なできごとだと思います。
予算要求の説明をするお役人が仕分け人に突っ込まれ、モニョる場面も公開されました。え、アンタの立場でなんで知らへんの??と驚いたのも事実です。企画としては面白い。
でも、、、仕分け人の選出基準となると、私にはサッパリわかりません。で、乳癌患者の皆さまに関係のある仕分けについて、けえこねえさんのコメントから下記の記事を読みました。
----------
ツムラHPから
行政刷新会議「事業仕分け」において、漢方薬に関してどういった議論がされたのでしょうか?
行政刷新会議のホームページによりますと、下記のような議論がされたと掲載されています。
国民の税金・保険料で持ち合う公的医療保険の対象として、湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されているものまで含めるべきか、見直すべきではないか。(湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されており、医師が処方する必要性が乏しい。)
~行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」公表資料より~
市販品類似薬※を保険外とする方向性については当WGの結論とするが、どの範囲を保険適用外にするかについては、今後も十分な議論が必要である。
~行政刷新会議「事業仕分け」第2ワーキンググループ評価コメント公表資料より~
※ 市販品類似薬とは、ビタミン剤、健胃剤、弱いステロイド外用薬、弱い鎮痛内服薬などで、
①「薬価基準」に収載されており、医療機関で処方すれば、公的医療保険が適用される。
②これまでの実績によって重大な副作用が起こらないことが明らかになった。
③医師の処方を通さずに、薬局で保険外でも購入できるようにしたもの。
~行政刷新会議ワーキンググループ「事業仕分け」公表資料より~
----------
私は術後アジュバントにハーセプチンとタキソールを投与しました。タキソールの痛み止めとして、最初に処方された薬を飲むと、眠気に襲われ一日中、何もする気力がなかった。で、自分は廃人じゃないの…と鬱々としてきました。
3か月の我慢だと、最初は耐えていたんですが、、、我慢しきれず主治医に伝えたら、さっさとツムラの漢方薬にチェンジ。これがとっても良く効き、痛みのみならず、吐き気まで止まっちゃったんです。
もし、また吐き気や痛みを伴う治療をすることになったら、ぜひこの漢方薬を使ってくれって医者に言うつもりでした。また、その薬は元々体質改善の薬なので、体調不良の時なんぞに飲んでみようかと、積極的に購入を考えたのですが、、、
この薬はとっても高価なんです。保険を効かせないと購入できないような金額でした。
というわけで、この薬が仕分けされると、効く人にとっては厳しい状況になるでしょう。
また、自分が再び抗がん剤治療に入ったとしたら、、、この薬が効くことがわかっていても、経済的に断念するかも。。。私は悲しい想像をします。
漢方薬は一般に高価です。売る側も、保険適応を外れると患者に敬遠されることを想定しているのかもしれませんけど。
無駄をなくす政策には大賛成です。また、政府が借金をこれ以上増やさないため増税するというのなら、ある程度は仕方がないとも考えます。「無い袖は振れぬ」ですから。
優遇の偏重を見直したり、国民のモラル不足には課税したり、、、本来、どこに無駄があるのか仕分けるのは、いきなり選出されてなった仕分け人にどこまでまかせられるのでしょうか?? 各界からやってきた彼らが持った疑問を、質問するところまでが仕事だと私は思います。
だからさ、現場の人たち、うろたえないで正確に答えられる人を出してきなさいよっ、とも強く思います。
事業仕分けは色々と問題点も出てきたようで、内部からこんな動きもあるようです。
----------
医療費増を目指す民主議連が発足-「診療報酬の大幅アップを」 11月26日23時29分配信 医療介護CBニュース
民主党が先の衆院選で方針を掲げた医療費増額の実現を目指す「適切な医療費を考える民主党議員連盟」が11月26日に発足した。当面は、来年度の診療報酬改定について集中的に話し合い、本体部分の改定率の大幅アップを厚生労働政務三役に働き掛ける方針だ。
会長に就任した櫻井充参院議員は同日の発足式のあいさつで、「産婦人科とか小児科が極めて危機的な状況に直面している。われわれは、そういうことを改革すると訴えて選挙に勝たせていただいた」と述べ、当初の方針通り医療費の増額を実現すべきだとの認識を表明した。
民主党は7月に公表した「政策集インデックス2009」の中で、総医療費対GDP(国内総生産)比を今後、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均にまで引き上げる方針を掲げた。しかし、来年度の診療報酬改定をめぐっては、厚労政務三役から改定率の引き上げを求める声が上がる一方、財務省側は本体部分を原則引き下げる方針を示すなど、政府内でも足並みが乱れている。
呼び掛け人の梅村聡参院議員は発足式終了後、記者団に対し、「医療費等はOECD先進国の平均を目指していくと、われわれは明確にうたっている。その実現に向けて政務三役を応援していく立場だ」と説明した。
当面は、本体部分の改定率について集中的に話し合い、医療関係者からのヒアリングも実施する。12月中旬に厚労政務三役に提案する見通しだ。
26日の発足式には、代理を含め同党の国会議員72人が参加。改定率だけでなく、具体的な点数配分についての議論を求める意見や、12年度以降の報酬改定でも考え方を示すべきだとの意見が出た。
----------
そーだよねーと思った人、<ここをクリックよろしくね~ >
医療費問題について、大多数の医師が実感していることはこちらを参照下さい。
患者と医者をつなぐもの~よっしぃの独り言 「日本の医療 続き」