ジェシカ(제시카)が集中砲火を浴びている。
G20首脳会議の広報キャンペーンのニュースに混じって、このニュース記事がけっこうな数であがってきている。
NATEだけでも、いま現在で20を超える記事があがっている(ただし、内容はほとんど同じ)。
このニュースとは、「焼肉」発言だ!?
事の発端は、24日放送のNHK「Music Japan」でインタビューでのことだ。
日本の好きな食べ物は、というパフュームかしゆかの質問に対し、ジェシカは「焼肉」と答えた。
これがいけなかったようだ。
韓国人ジェシカとしては、「불고기:プルコギ」と答えるべきだったのだ。というか、「焼肉」自体、質問の答えとして正しくない、軽率な答えだったと責められているわけだ。
私としては、これが何故いけないのか、よく解らない。
まず、どの国民もプライドは大事だが、そもそも「焼肉」と「불고기:プルコギ」は同じ料理と言っていいのだろうか?
彼女を非難する人たちは、きっと、この二つがまったく同じものだと考えているのではないだろうか?
(日本のカレーは、インドのそれとは、やはり別物と思うし、日本人の口に合ったキムチも然り、と思うのだが)
二つ目は、これを言うと更にややこしくなるが、ジェシカは純粋な韓国育ちではないのだ(もっとはっきり言えば、純粋な韓国人と言えないかも知れない)。つまり、いまの日本の若い人と同じく、このことを理解するだけの感覚は持っていないのではないかと想像する。
過去にも、よく似たことが起きた。
コメディアンのチョ・へリョン(조혜련)は去年3月TBSに出演して、日本国家「君が代」に明るい微笑で拍手して批判が殺到した。
映画俳優チョン・ウソン(정우성)も同じ年、フジTVに出演して、キムチを「Kimuchi」と書いて苦労した(下記記事参照)。
2人はすぐに謝ったが大衆の興奮(怒り)は簡単に収まらなかったようだ。
■ チョン・ウソン、「キムチ」の表記ミスで謝罪?!
NATEサイトに書かれている、非難する側の発言を拾ってみた。
「焼肉」は、火に焼いた肉を意味し、韓国固有の食べ物「불고기:プルコギ」が日本に渡って変化、発展した食べ物である。
(まあ、そうなんだが、変化したのだから別物ではないのだろうか?)
だから、好きな日本食は、という質問に対し、我が国(韓国)の「불고기:プルコギ」と答えたこと自体、誤った答えだと非難する。
(しかし、味は違うわけで、であれば、日本式の「불고기:プルコギ」と答えれば合格だったのだろうか?)
彼らは、日本歌手が、好む韓国料理を尋ねられた時、「寿司」と答えるのと同じだ、と言う。
(※「焼肉」は、日帝強制占領中に日本に渡っていった在日によって生れ、変化、発展した韓国固有の料理)
彼らにしてみれば、ジェシカが韓国の伝統料理「불고기:プルコギ」を、日本料理に変えてしまったとして非難しているわけだ。
(気持ちとしては分かるが・・・)
これらのことは、韓国を代表するグループとして、当然念頭になければならないことだ、とする。
日本料理には、他にもたくさん有るのに、なぜわざわざ「焼肉」なのか、と彼らは言う。
また、その「韓国料理」をなぜ日本語で答えたのかと、彼女の韓国人としての失望感もいだいているようでもある。
さらには、去年の少女時代のミニアルバムジャケットの零戦騒動にまで話を広げようとする人もいるらしい(失笑)。
擁護する側として、
まだ日本語が下手で、ただ好きな料理と誤解したかも知れない、という意見もある。
(が、そんな誤解は生じなかったと思う(笑))
また、ジェシカは韓国でなく米国で生活したので、まだ韓国文化になじまない。そして、「ヤキニク」も既に普遍化した食べ物だ、とする意見もある。
(日本でも、肉は焼いて食べていたと思うし、ある意味、「すき焼き」も「불고기:プルコギ」だが)
あるいは、疲れてしくじったとし、「焼肉」と「불고기:プルコギ」は、もう完全に別の料理だ、とする意見もある。
(私も、もう別の料理、という考えに同感で、もちろん由来は韓国だし、それを言えば、じゃ、漢字は、となる)
観ていない人のために、この時の映像をYouTubeで拾って載せる。
♪ 少女時代 「2010.10.24 Music Japan」
ついでと思って、次の日(25日)の「Hey! Hey! Hey!」も載せようとしたが、YouTubeではまともな画質のものを探せなかったので、こちらはNATE動画で載せる。(速度が遅い時は、早朝か、溜めてから観れば大丈夫だ(笑))
♪ 「2010.10.25 Hey! Hey! Hey!」 -1
♪ 「2010.10.25 Hey! Hey! Hey!」 -2
今回のジェシカ「焼肉」論議、事務所的には一種のハプニングということで落ち着かすようだ(そうなんだ!?)。
つまり、日本で食べた食べ物ということで、ミスったとする(?)。
SMエンターテイメントのある関係者は、現地化戦略も重要だが、韓日感情が敏感な部分があって小さい失敗もしないよう、今後は細心に注意して準備する、と話しているようだ。(にしても、日韓は、未だ、なにかと難しい)
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