@Guitar & Music & China

日本・中国を中心とした主に音楽と楽器を紹介します(節操はありません(笑)楽器は主にGuitarです)

【Martin】'76 D-76

2006-03-10 | guitar
1976年のアメリカ建国200年記念として作られた、MartinのD-76です。
建国年に合わせた1776本限定(限定としては多いかな?)で作られました。

建国200年モデルと言っても、特別な材とかを使っている訳ではありません。
ヘッドのトップにアメリカン・イーグルをインレイし、ポジションマークは
アメリカ建国時の13州に合わせて、☆のマークが13個(結構苦しい配置;;)
PG(ピック・ガード)は当時の定番である塗り込み(PGを貼った上から塗装)で
バックは3ピース(確かセンターのみハカランダだったような?)です。

3ピースバックと言うのは、1960年代までは当たり前に使われていたブラジル産のローズウッド
通称:ハカランダの原木の輸出をブラジル政府が全面禁止した為(乱伐の為)
材の確保が困難になって来て、今までは廃材として捨てていた端切れを
再利用する為にMartinが開発した3枚の板を合わせた構造です。
(通常は一枚の板を真ん中から縦に切って開いた2ピースバックです)
注:現在ハカランダはワシントン条約指定品目です。参照元:ウィキペディア

その新技術1号機として誕生したのが、1966年のD-35です。
独自の構造のせいか甘い音で、フィンガーピッカーのフェイヴァリットギターとも言われていました。
(現在は、OOO系等のスモールボディがフィンガーピッカーの定番となっていますが)
ネックニバインディングはなく、印象としてはD-28とD-35がドッキングした感じですね。
発売当時はD-45の次に高価なギターで、ヨダレを垂らしながら眺めていた覚えがあります(笑)

現在は、塗り込みPGの宿命とも言えるPGの浮きによるトップの割れが発生している物が多く
(PGの素材の経年変化による伸縮の為)
綺麗な物は中々見つからないのですが、これは幸いにも綺麗なままでした。

ただ、特別な思いを持って見ていたギターは特別の音がしなくてはならないような気がして
手にして音を出した時には「こんなもんかなぁ?」と言う思いの方が強かったです。
人それぞれですが、思い入れこそが最高の調味料と言う場合もありますので
人になんと言われようと、自分の好きなギターを手に入れる事をお奨めします。

【'76 Martin D-76】

トップ:スプルース単板
サイド&バック:ローズウッド単板3ピース
ネック:マホガニー ワンピース
フィンガーボード&ブリッジ:エボニー
フィニッシュ:ラッカー(ナチュラル)

追記:生産本数の公称は1776本ですが、当時の従業員全員の為に作られたらしく
   公称本数の他に当時の従業員の人数分の本数が存在するらしい。
   (詳細は不明)

おっきな画像はこちら


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