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チェルノブイリ事故4年後 日本のマスコミはどう伝えたか。そして4年後の福島は?

2012-12-20 17:17:51 | 放射能瓦礫と水源地へ埋立問題

 チェルノブィリ事故の被害は4年目にソ連という国家を破壊するほどのダメージを与える。

1990年の各紙。白ロシア中心に顕在化する健康被害。住民を移住させる費用は膨大な額となり共和国の財政は破たん状態となる。



【事故から4年後】


90/01/06 朝日新聞:タス通信(5日)

ウクライナ共和国政府が、キエフ、ジトミール両州の住宅地域数カ所から住民を避難させることを決定。2年以内に5500人が移住。

90/3/12

臨時ソ連人民代議委員大会が開催され、共産党の指導的役割を定めた憲法6条の廃止と大統領制の導入が決定される。ゴルバチョフが大統領に選出される。

90/04/04 河北新聞:ロンドン4日=共同

ポーランド、クラクフで開かれた医学の倫理に関する会議で、ミンスクの白ロシア大学教授、オレグ・ザデロ教授が、チェリノブイリ事故の結果、白ロシア、ウクライナ合わせて今後数千人の死者がでると警告。オレグ教授によると、白ロシアの住民200万人が放射線レベルの高い「汚れた領土」に住み、10万人はさらに強い放射能のなかで汚染穀物を食べている。またウクライナの代表団は、疾病や免疫不全が急増している事実を報告。


90/04/09 日経新聞:モスクワ8日

ゴルバチョフ大統領は、チェリノブイリ事故の被害住民に対する援助の大統領令を発令。周辺地域の子供や青少年のために、医療・保養施設を優先配分するよう要請。またソ連閣僚会議と保健省は、事故周辺地域で働く労働者のメディカルチェックを実施する方針を打ち出した。

90/04/12 朝日新聞:ハバナ10日時事

キューバ政府は、チェリノブイリ事故で障害を負った子供たちを病院に受け入れた。ハバナの病院には113人が収容されている。みな放射線被曝で甲状腺、白血球に異常が見られるという。

90/04/19 毎日新聞:ニューヨーク=タス

ユニセフの委員会で白ロシア共和国の代表団は、チェルノブイリ事故で3万7千人以上のソ連の子供達が、ガンや貧血、心臓病で苦しんでいるとし、子供達のための援助を要請。白ロシア共和国は人口220万人で、子供は約80万人。

90/4/21 読売:モスクワ=記者

ソ連のビタリー・ドグジェフ副首相は、25日の人民代議員大会で、汚染地区の住民18~20万人を新たに1993年までに移住させる計画を報告した。

90/04/26 毎日新聞:モスクワ=時事

ソ連最高会議のシチュルバク代議員は25日、チェルノブイリ事故による死者は公式発表より十倍多い約300人に達すると発表。ウクライナの市民組織「チェルノブイリ連盟」が算定したもの。汚染除去、避難、加療などで今後1800億~2500億ルーブル(40~55兆円)が必要と見込まれるという。またドグジェフ副首相は25日、ウクライナ、白ロシア、ロシア3共和国で、1993年までに18~20万人を避難させる計画を明らかにした。

90/04/27 毎日新聞

白ロシア共和国の反原発の作家で人民代議員のアダモビッチ氏が来日、26日記者会見。チェルノブイリ事故について「死者は数万人にのぼるとみられ、白ロシアだけで200万人が正常な生活を営めない」と語った。

90/5/11 読売:モスクワ=記者

チェルノブイリから4年、国営TVの24時間の特集など、関心が盛り上がる。イズラエリ国家気象委員長は、「事故当時私は真実をリーダーたちに伝えた。しかし、テレビではうそを言った」と発言。ウクライナでは、事故後住民に危険を知らせなかったシェフチェンコ共和国最高会議幹部会議長の裁判を要求する声が噴出、「ウクライナ独立」、「レーニン主義打倒」の叫びにまで発展。

90/5/26 朝日

来日中の白ロシア科学アカデミーのコレシコ教授は、白ロシアでは今年中に100万人の住民が新たに避難を迫られることになる、との衝撃的な事態を明らかにした。

90/7/8 朝日:モスクワ=共同

ソ連共産党大会で、白ロシア・ゴメリ州選出の女性代議員が、新生児の死亡率が急増するなど住民の健康に大変な異常が起きていると報告。1985年と89年を比べると新生児死亡率が4.1倍、視覚障害発生率3倍、血管障害8倍など。データの出所は明らかにしなかった。

90/7/9 朝日:モスクワ=渥美記者

ミンスク大学のペトリャエフ教授によると、白ロシア汚染地帯の住民の肺の中に多量のホットパーティクルが存在

90/7/14 朝日:モスクワ=共同

ソ連共産党大会は最終日の13日、チェルノブイリ事故について、「これまでのソ連指導部は原子力産業と緊急時の住民保護に重大な誤りを犯した」と非難する決議を採択。

90/7/21 福井:RP=共同

白ロシア最高会議は、1平方km当り1キュリー以上の汚染地域の居住民に対し、8月1日以降、毎月15ルーブルを支給することを決定。

90/8/7 福井 

広島原水禁大会に参加のキエフのイリーナ・ゴルディンコ医師によると、チェルノブイリ事故の結果、妊婦子供の被害が深刻。甲状腺異常は軽度のものも含め、妊婦で1万5千人、子供で5万人、出生直後の乳児で約3万人にのぼる。

90/9/15 読売:モスクワ=浅見記者

コモソモリスカヤ・プラウダは14日、1954年ウラル南部で行われた核実験で付近住民が「人体実験」の対象にされた、と報道。1954年9月14日オレンブルグ市近くのトツキー地区で約10キロトンの核実験を実施。前日に地区の住民に対し家屋のすべての扉、窓、煙突を開放するよう要請、多くの住民が「爆発を直視しない」ことを条件に戸外にいることを義務づけられた。

90/9/16 読売:モスクワ=浅見記者

ミンスクの放射能治療研究所から、コンピューターディスクが盗まれ、チェルノブイリ被災者約50万人と汚染町村2万のデータが消去されてしまった、とタス通信が報じた。

90/8/30 朝日:特集 

ソ連原子力発電省エネルギー研究所のコリャキン教授によると、チェルノブイリ事故がもたらした被害額は、最低1500億ルーブル最高2150億ルーブルの2000億ルーブル。ただしこれは15年間分。農業損害が575~945億、原発停止・建設停止で668億、移住、除染等事故処理で350~450億。医療関係費は入っていない。

90/9/2 福井 

チェルノブイリ原発などを視察したIPPNW日本支部の訪ソ団5人が31日帰国し記者会見。広大横路教授によると、チェルノブイリ事故処理にあたった十数万人のうち、これまでに246人が急性放射線障害などで死亡。

90/9/6 毎日 
中山外相とシュワルナゼ外相は日ソ外相定期協議を終え、「チェルノブイリ原発事故に関する日ソ協力の覚え書」など4文書を交換。

90/9/7 毎日 
「チェルノブイリ原発事故に関する日ソ協力の覚え書」で、年内に両国の放射線医学専門家などが相互訪問することが決まった。

90/9/15 読売:モスクワ=浅見記者 

コモソモリスカヤ・プラウダは14日、1954年ウラル南部で行われた核実験で付近住民が「人体実験」の対象にされた、と報道。1954年9月14日オレンブルグ市近くのトツキー地区で約10キロトンの核実験を実施。前日に地区の住民に対し家屋のすべての扉、窓、煙突を開放するよう要請、多くの住民が「爆発を直視しない」ことを条件に戸外にいることを義務づけられた。

90/9/16 読売:モスクワ=浅見記者 

ミンスクの放射能治療研究所から、コンピューターディスクが盗まれ、チェルノブイリ被災者約50万人と汚染町村2万のデータが消去されてしまった、とタス通信が報じた。

90/9/20 毎日:モスクワ=石郷岡記者 

カザフ共和国の東カザフスタン州議会幹部会は19日、同州を環境汚染被災地域に宣言するとともに、ウスチノカメゴルスク市周辺2カ所の核燃工場の閉鎖を決定した。

90/9/21 毎日:ニューヨーク=共同 

国連のデクエヤル事務総長は19日、チェルノブイリに国連調査団を派遣すると発表、団長は欧州経済委員会のヒンテレッガー事務局長で9月中に被災地入り。

90/9/22 毎日:ウィーン=共同 

「チェルノブイリ国際研究センター」の設立協定が、IAEAブリックス事務局長とソ連コノワロフ原発工業相らの間で調印された。


90/9/30 読売:モスクワ=ロイター 

カザフ共和国の核燃料工場爆発事故で、すでに12万人がベリリウムガスで汚染された可能性が強いと、カザフタン州環境保護委員会議長が明らかにした。ウスチノカメノゴルスク市では6万人の市民が工場の閉鎖を訴えてデモ。

90/10/2 北海道:モスクワ=共同 

カザフ共和国セミパラチンスク州議会は、セミパラチンスク核実験場での実験を禁止する決議を採択。


90/10/13 河北:モスクワ=共同 

コムソモリスカヤプラウダによると、チェルノブイリ事故による汚染肉が今でもロシア共和国各地でソーセージなどに加工されて売られている。1986年6月国家農工委員会は、各地の食肉コンビナートに対し、汚染地域で飼育された家畜の肉は加工して出荷するよう勧告、その勧告は毎年延長されてきた。

90/10/18 朝日:モスクワ=時事 

ソ連労組機関誌トルードは、ソ連極東近海で4年前、ソ連原潜の事故が発生、放射能汚染は海中だけでなく地上にも及んだと報じた。極東のシコトボ付近で地上部も2500平方km汚染されたという。

90/10/24 朝日:武居記者 

建設中止になったクリミア原発のルポ。100万kwのPWR4基を建設するはずだったが、昨年10月6割できたところで政府が建設中止を決定。

90/10/27 朝日 

広島の放影研で開かれていたWHOのチェルノブイリの健康影響に関する科学諮問会議は、オブニンスクに設立する「放射線保健問題国際センター」の活動内容について、20万人の疫学調査など六つのプログラムを決めた。疫学調査の対象は、甲状腺被曝の子供7万人、事故処理従事者4万人、汚染地区居住者4万人、避難者4万5千人。

90/11/3 毎日:ストックホルム=AP 

スウェーデンで開かれた国際シンポジウムでソ連のザンゲローバ教授は、セミパラチンスクの過去40年間の核実験で周辺住民約50万人に健康障害、生まれた子供の3分の1に先天的障害と報告。セミパラチンスク地方の医学的報告は今年はじめまで機密あつかいであった。

90/11/7 朝日 

「市民によるチェルノブイリ事故調査団」はこれまで未公開だったロシア共和国の汚染データを含む地図を作成。

90/11/13 日経 

富山で開かれた世界テレビ映像祭に参加し、「白血病に苦しむ子供たちのため注射針を500ドル売って下さい」と訴えていたテレビプロデューサー、ソボレバさんのもとに善意の寄付が続々集まった。

90/11/14 日経 

広島を訪れているカザフ共和国セミパラチンスク放射線医学研究所のグシェフ所長が記者会見。核実験場周辺の被曝住民は約50万人、他地域に比べ、ガンが40%、白血病が50%多く発生している。49~65年にかけて200回以上の実験、ガンマ線だけで1~160ラドの被曝と推定。被曝住民2万と別の地域2万を比較したもの。なかでも食道ガンは7倍、肝臓ガンと肺ガンは3倍。染色体分離異常は4~7倍、乳児が免疫低下などで1才までに死亡する率は1.5~2倍。

90/11/17 毎日:モスクワ=時事 

エストニア共和国政府は15日、同共和国内での原発建設を今世紀中は全面禁止することを決定した。

90/11/27 朝日 

タス通信によると、ウラル南部のチェリャビンスク州議会は22日、住民の反対で凍結していた南ウラル原発建設の再開を圧倒的多数で可決した。

 


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