ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

兵庫県川辺郡猪名川町・大野山(おおやさん)ヒルクライム

2012-07-21 07:58:45 | 峠 ・ ヒルクライムコース
大野山ヒルクライム

大野山(おおやさん)は、兵庫県川辺郡猪名川町にある標高753.5mの山です。山頂付近には「大野山アルプスランド」という名称で、キャンプ場が整備されていたり、口径50センチの反射式望遠鏡を備える猪名川天文台アストロピアがあります。山頂付近まで車道が通り、登山道も整備されているので、六甲山上とは言わないまでも、山頂付近が整備されレジャーランド化された観光スポットとなっています。

標高753.5mの大野山は山頂からはほぼ360度の視界が見渡すことが可能で、北摂山系をはじめ六甲山、篠山や京都方面の丹波の山脈、遠くは瀬戸内海や大阪市街も望むことができます。山上には三等三角点が存在し、方位盤も設けられています。


大野山周辺MAP


コース全体概略

 始点   : 兵庫県道12号川西篠山線、杉生交差点(標高198㍍)
 終点   : 大野山山頂天文台坂道前(標高718㍍)
 距離   : 7㎞
平均斜度 : 7.6%
獲得標高 : 522㍍


大野山ヒルクライム・アプローチMAP



アプローチ概略

 始点   : 兵庫県道12号川西篠山線、杉生交差点(標高198㍍)
 終点   : 大野山登山口(標高386㍍)
 距離   : 4㎞
平均斜度 : 5%
獲得標高 : 183㍍


大野山頂までのアプローチは、兵庫県道12号川西篠山線の杉生交差点から分岐している兵庫県道507号島川原線で、大野山登山口まで向かうのが分かりやすいルートでしょう。アプローチとはいっても緩やかな傾斜が続く道なので、大野山ヒルクライムコースに含めています。本番の登山道を走るための準備運動に丁度いいと思います。


       

スタート直後はほぼ平坦か微妙にゆるやかな傾斜の道です。アプローチの平均斜度は5%ですが、序盤は2~3%といったところでしょう。右の写真では大野山頂が望めます。


       

川に遡上する形で坂道を登って行きます。川沿いには、斜面を生かした棚田が続いています。アプローチ中盤以降は、ほどほど(斜度5%前後)の坂道が続きます。

       

ペンションきのこ園。カナダ産の大木300本を使ったログハウスのペンションがあります。この付近から大野山頂のNTTの中継回線用の電波塔が見えます。この付近から登山口への傾斜は厳しくなり、平均斜度は7.6%にもなります。あと一息で登山口です。




県道を登り切った場所にある大野山登山口。分かりやすい看板が出ているので目印になりますね。この先、急傾斜がいきなり始まります。




大野山アルプスランドMAPの看板です。現在地は看板中央やや左下です。山頂はちょうどここから北東にありますね。


大野山ヒルクライム(登山コース)MAP


大野山登山道コース概略

 始点   : 大野山登山口(標高386㍍)
 終点   : 大野山頂天文台前(標高718㍍)
 距離   : 2.9㎞
平均斜度 : 11.3%
獲得標高 : 322㍍


       
        
登山路スタート直後の直線の登り。先はまだまだ長いので、焦らずにゆっくりと登りましょう。大きなカーブも、負担を減らすために大きく回るのがお勧めです。


              

しばらく登ると分岐がありますが、ここは間違いなく右側の道へ進むこと。狭く険しい道ですが、一方通行になっているので対向車が来ることがない(油断は禁物!だけど)というのは大きな安心感です。


       

狭い木立の中の登り道を登った先に、下山路とクロスする箇所があります。左の道へ入り込まないように。登りはこのまま直進です。


       

木立の間から山頂付近の様子がなんとか見える程度の展望です。ずいぶん高い所まで上がってきたにもかかわらず展望はいまいち利きません。この辺が六甲山のヒルクライムとは大きく違うところですね。


       

路面はひび割れている箇所が目立つものの、基本すべてアスファルトで走行の障害になるようなものはありません。このような狭い登山道にしては綺麗な道と言えるでしょう。だんだんと空の見える領域が大きくなってきました。山頂が近づいている証拠です。


       

山頂付近にある「猪名川源流」。山の斜面の岩と岩の間からチョロチョロと水が流れてアスファルトの道の下を潜っていきます。「猪名川」は元伊丹市民のfumitaroにとっては関わりの深い川だったので感慨深いものがあります。


       

ゴール!!。猪名川天文台前に到着です。小高い丘の上に天文台があります。今日は雲一つないような快晴なのでどのような景色が見れるか楽しみです。




天文台広場にて。丘の上は平らに切り取られて、展望台になっているので360度の視界が得られます。




記念撮影。南の方面を望む。今日は視界がクリアで遠くまで見通すことができました。視界に広がる山々を展望MAPと照らし合わせて同定していくもの楽しいですね。




展望台広場から南南西の方向。写真中央左にある尖がった高い山は、このブログで再々登場する大船山です。尖がりの左にちょこんを顔を出しているお椀をひっくり返したような頂きは、羽束山、写真奥の平らな山の連なりは六甲山系ですね。中央の緑(水田)が広がる平野部は三田市高平地区です。馴染み深いいつもの地域が一望の元に見下ろせてしまいました。




今度は展望台広場から北の方面を望みます。後川の平野部はすぐ近くにあるという感じ。写真奥の山の連なりは篠山市の多紀連山です。中央やや左の一番高い山が三嶽、その右のギザギザした山の連なりの一番高い山が小金ヶ嶽です。その2つの山を繋ぐ稜線の落ち込んだ箇所が「大タワ」です。分かりにくいですが、手前の山々と多紀連山の山並みの間に篠山市街地と国道372号線沿いの平野部が東西に延びています。




南方を遠望すると大阪のキタの都市群まで見通せます。薄らと見える奥の山並みは葛城山や金剛山の山の連なりでしょうか。いずれにしても、東方面以外(大野山山頂に遮られて展望は利きません)の展望が手に取るように見渡せます。六甲山の菊掬台は直下の都市群が見下ろせてとてもダイナミックですが、視界は限られています。大野山からは、周囲の山の連なりや平野部が見えるだけで、迫力という点では六甲山からの展望には敵いませんが、周囲をぐるりと見渡すことができるというのも、また格別ですね。

広場にいた方のお話によると、「こんなにクリアに見渡せる日はそうそうない」との事で、今日はラッキーでした。



大野山ヒルクライムコースの評価




交通量 [B]

大野山アルプスランドは地域のアミューズメントパークです。季節や時間によっては交通量が多い可能性があります。梅雨の時期には「あじさい祭り」がやっていて、たくさんの車が狭い登山道を行くので危険が伴います。大野山に行く際には事前に何か催し等がないかをチェックすると良いでしょう。

路面状況 [B]

アプローチの県道507号線は綺麗な路面で問題ありません。大野山の登山道は多少傷みが出ているものの、全面アスファルトなので走り易い路面と言えるでしょう。

安全性 [A]

登山道の登りと下りがそれぞれ一方通行になっているというのは大きなアドバンテージです。対向車が来る事を気にしなくていいのですから。ただし油断は禁物で、一方通行が分からず入ってきてしまう車がいないとは限らないので。

信号機 [S]

杉生の交差点を出発してから大野山山頂に至るまで信号機はありません。

エイド [C]

杉生交差点にあるコンビニ、ヤマザキYショップは貴重は補給基地です。県道上は自動販売機が点在していますが、有力な補給ポイントはここ以外にはありません。登山道に入ると、山頂部に登り切るまで自販機を含めて補給できる場所はありません。水切れに陥ってしまい、咽喉が乾いてどうしようもない場合にのみ、猪名川源流の水を手で掬って飲むといいでしょう。しかし、基本的には山頂に人工物があるような川の水はあまり飲まない方がいいでしょう。

景観 [A]

登山道からの景観はほとんど望めません。木々に邪魔をされて、見えそうで見えないチラリズムを如何なく発揮してくれています。その反動かどうか、頂上に登り、天文台広場に上がるとどーんと開放的な展望が得ることができます。周囲に高い山がない独立峰であることが展望の利きと関係しているようです。

用途 [ヒルクライム] 

コース全体の平均斜度は7.6%ですが、登山道だけの平均斜度は11.3%にもなり、相当険しいコースであることは間違いありません。しかし、登り甲斐のあるコースでもあります。脚に自信のある方は是非登ってみてください。




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