ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

兵庫県三田市 「花山院ヒルクライム」

2012-07-14 20:03:01 | 峠 ・ ヒルクライムコース
fumitaroの住む三田市内に、あの日本最凶とも言われる暗峠にも負けるとも劣らない、平均斜度を誇るヒルクライムコースがあります。それが今回、紹介する「花山院ヒルクライムコース」です。

花山院ヒルクライムコースは、コーススペック的には、距離はおよそ900m、平均勾配は17%です。
暗峠は距離が2.2㎞、平均勾配17.44%であって、距離も長く勾配も急で、その他の条件からくる登り難さを含めると、暗峠こそが日本最凶のヒルクライムコースであることには間違いありませんが、自分の身近に暗峠の著名度に比べると、ほとんど無名であろうこんな急勾配の大変なコースがあるということをつい最近知りました。

どこにあるかというと、下のMAPの通り、千丈寺湖のすぐ東、県道49号線上「志手原交差点」から北に上がった所にヒルクライムコースの登り口があります。





花山院菩提寺は、東光山(標高約400m)の山頂にある西国霊場の一つです。このヒルクライムコースは、県道49号線上の花山院の入口から、山頂の花山院菩提寺に向かう1㎞弱の坂道を登るコースとなっています。




県道49号線上から北に東光山を望む。あの尖がった山の頂に目標の花山院菩提寺があります。




花山院ヒルクライムコースの入口。県道49号線、琴引峠へと続く峠道上から山頂を目指します。


      

スタート直後から続く直線の登坂路。平均斜度は16%を越えています。道幅はなんとか車2台がスレ違える程度。しかし、お寺の参内時間を過ぎているので、車は全く通りません。


      

直線の急勾配がしばらく続きます。直線なので勾配が緩まる部分がなく、結構厳しいです。ダンシングでペダルを体重で押し付けるようにして登って行きます。


      

登っていくと、お地蔵さんと丁石が置いてありました。1丁は約109mなので、スタート地点から約330m登ってきたことになります。


      

3丁目の丁石を越えてしばらく登ると急なS字カーブのポイントがあります。この区間は最大斜度20%を越えて、このヒルクライムコースの最も険しい箇所ではないかと思います。


      

S字カーブの途中に休憩所とお地蔵さんと丁石がありました。ここで4丁目。約436mということなので、コース全体の半分弱というところです。


      

休憩所を過ぎて、また険しい登坂路を行きます。平均斜度は18%にもなります。ひと漕ぎひと漕ぎ少しずつ前に進んでいくしかありません。


      

大きなカーブをまた一つ越えると、7丁目の丁石が見えてきます。鬱蒼とした木に囲まれた登坂路から抜けて空が大きく見えてきました。こうなると頂上は近くです。


      

頂上付近、花山院菩提寺の境内が近づいてきました。お寺の入口である仁王門が見えてきました。ここまで来たら斜度も緩くなっています。仁王門の左手の広場が駐車場になっており、そこがゴールです。




駐車所の看板の下、お地蔵さんの前がゴールポイント。ようやくここまで辿り着きました。激しい傾斜のために、とても僅か900m弱の道のりとは思えませんでした。


コース概況

三田市市街地からJR三田駅付近から北へ約6Km、新三田駅周辺の住宅街からも西へ約5Kmと、三田市の中心地からもほど近い距離にこのコースはあります。距離は1㎞と短いながらも、平均斜度は17.4%をという驚愕の斜度を誇ります。登坂達成への難易度は「暗峠」の方が上ですが、「花山院」もなかなか手応えのあるコースです。ロードバイクで一度も足を着かずに登り切るのは結構、難しいと思いますよ。お近くにお住まいの方は一度は行かれてみる価値はあると思いますよ。


コース名   : 花山院ヒルクライム
始点     : 兵庫県道49号線上、花山院菩提寺入口
終点     : 花山院菩提寺駐車場広場
距離     : 900m
獲得標高  : 163m
平均勾配  : 17.4%
最大標高  : 383m


コースの評価



交通量 [S]

お寺の参内時間を外すと、車はほとんど通らないと思います。参内時間でどれくらいの交通量があるのかは分かりません。歩いて参拝される方もたまにいるかと思いますが、基本的に人気はあまりないかと。今度参内時間に行く交通量がどれくらいあるのか調べてみます。

路面状況 [C]

路面の質はあまりよくありません。アスファルトではなく、滑り止めのための細い溝が切られたコンクリートの道で、路面が濡れているととても滑り易くなります。

安全性 [B]

暗峠のような斜めに切られた大きな溝(なんであんなのがあるんだ??)はなく、自動車との離合で苦しめられることもないので、「滑り易さ」に注意するだけですね。あと、どこも坂道なので、一度ビンディングを外すと、再装着するのに手間取ります。

信号機 [S]

いちおう参道なので信号機はありません。その代わりにどれだけ歩いたかの目安になる丁石があります。

エイド [C]

補給ポイント、花山院ヒルクライムの登り口に、お蕎麦屋さんがあって自販機があるのと、山頂のお寺の中にも自販機があるくらいです。まぁ距離が短いので補給を必要とする事もないと思いますが。

景観 [C]

残念ながら、ヒルクライムコースからは木々に囲まれていて、外の景観はほとんど見えません。東光山は山頂が尖ってすっきりした形をしているので、山頂のお寺の境内からは抜群の眺望が得られそうですが、入ったことがない(いつも参内時間後にコースに行くので)ので分かりません。これも今後調べて、別に機会にアップできればと。

用途 [ヒルクライム] 

用途はヒルクライム、もしくはヒルクライムのためのトレーニングに限られるでしょう。ここを登り切るには脚力だけでなく体幹の力も必要になります。自転車を乗るのに必要な筋肉群のトレーニングを行う場としても良いと思います。





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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hideo)
2012-08-28 09:49:53
三田にこんな凄い坂があったんですね。
知りませんでした。
いつも近くを走っているのですが全く気がつきませんでした。
一度、チャレンジしてみます。
多分、撃沈するでしょうが…(^_^;)
返信する
Unknown (fumitaro)
2012-08-28 21:39:12
hideoさん、こんばんは。

私もこんな坂道があったなんて最近まで知りませんでした。

琴引峠は結構通るので、コースの入口の「花山院」っていう看板はよく見かけましたけど、こんな激坂コースだったとは知りませんでした。ネットでこのコースの事をたまたま知って出かけてみたという訳です。

身近に色々とコースがあるものですね。
もし、このコースにチャレンジされたら、また感想を聞かせてくださいね~。

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Unknown (丹波爺快速OG)
2016-01-11 12:03:46
この前、コメントに書いておられた坂

ここですね


京都の保津峡側からの六丁峠よりキツいですねえ( ̄▽ ̄;)


今年の三田方面rideのオプショナルツアーに追加したいと思いますm(._.)m


己に勝てるやろか……(謎)
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丹波爺快速OGさんへ。 (fumitaro)
2016-01-15 06:37:07
おはようございます。

そうです。三田の名物激坂コースです。
仲間とチャレンジするのも面白いですよ。

チャレンジされたらまた教えてくださいね~。
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Unknown (丹波爺快速OG)
2016-01-17 08:37:57
おはようさんです


昨日 行きました



今回は、撃沈(>_
返信する
丹波爺快速OGさんへ。 (fumitaro)
2016-01-17 08:47:27
おはようございます。

花山院チャレンジお疲れ様でした。
あのような坂道となっております(笑)

登り切れば小豆島が遠望できる(視界がクリアなら)
らしいのでそれを目指して頑張ってください(^^)/
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