むしむし

ちっぽけな虫のような私。でもしぶとく生きてま~す♪

フェルメール と 顕微鏡の父レーウェンフック そして 福岡伸一

2018-08-30 23:13:48 | トピック

そごう美術館の「フェルメール光の王国展2018」に行って来ました。
特別の期待もせずに行ったのですが、おもしろくて2時間以上も見入っちゃいました。

幼い頃に昆虫少年だったという生物学者の福岡伸一氏が監修しているのですが、
フェルメール作と認識されている全37点作品を原寸大で鮮やかに再現(リ・クリエイト)し、
描いた順番にしかも所蔵されている美術館とほぼ同一の額装を施してあるのです。
り・クリエイト作品なので撮影も可でした。【真珠の耳飾りの少女】



リ・クリエイトとは、原作の画像データをもとに色ヒストグラム解析、デジタル修復技術、
紫外線プリントなど現代の画像・印刷技術を使って再現。これは海外でも話題になり、
「真珠の耳飾りの少女」を所蔵するオランダのマウリッツハイス美術館から
リニューアルオープンの際コマーシャルキャラクターに抜擢されたそうで
そのコマーシャルも流されていて、これがまた秀逸でした

福岡氏の考察にぐいぐい引き込まれました。
昆虫少年だった彼は顕微鏡の父と言われるレーウェンフックに興味を持ち、
同じオランダのデルフト生まれで同じころ活躍したフェルメールにも惹かれていったそうです。
レーウェンフックの顕微鏡は金属板に穴をあけ小さなレンズをはめたものですが、
500もの自作顕微鏡で観察を続け、赤血球や細菌、動物の精子も彼の発見とは驚きです。



そしてフェルメールはカメラ・オブスクーラを使っていたとされています。
これは、今のカメラの基になった物でカメラは「部屋」オブスクーラは「暗い」という意味で、
部屋の壁に小さな穴をあけると反対の壁に外の景色が逆さに映る現象から、
箱に穴をあけレンズをはめ写った景色を紙に写し取る物で、画家たちが素描に使ったとか。

フェルメールの作品を見るために世界を巡った福岡氏は二人が生まれ住んだデルフトも訪れています。
フェルメールの作品に登場する天文学者と地理学者のモデルは、レーウェンフックではないか?
レーウェンフックの綴った手稿のスケッチの一部はフェルメールが描いたのではないか?



さまざまな根拠も示されていて、とても興味深かったです。

会場には作品に何度も描かれている楽器「ヴァージナル」なども展示されていて
夏休みの子どもたちも楽しんだことが想像されました。



この秋から始まる上野の森美術館「フェルメール展」には本物が8点来るそうです。
福岡氏の解説を思い出しながら観賞したらおもしろそうです。

孫がいたから  ~色水実験~

2018-08-18 11:21:18 | 暮らし

朝顔を使っての色水遊びは、孫たちとの夏の定番です。


趣向を変えて、実験をして遊びました。
前日に百均でスポイトを密かに購入。
青とピンクの朝顔を摘んで来て色水をたくさん作ってペットボトル一杯に。
「準備できたよー!」と呼ばれたので、早速、実験開始です。


最初は「酢」。スポイトで注いでいくとピンクに変化しました。
目が輝くのを見るのが楽しい


次は「日本酒」。私のとっておきを少しだけ提供
変化なしでした。  へぇ~!


柑橘系はギュッとしぼって。残りは全部弟の口の中へ
ピンクに変化。


「たまねぎ」は先ず包丁で小さめに切ってニンニクつぶしでギュッと圧縮。
なかなか力が必要です。園児にはつぶせず、尊敬の眼差しが注がれました




デジカメで撮影、画像をエクセルに貼りつけ、印刷したものを画用紙に切り貼りしていました。


実験、おもしろかったね! また遊ぼうね!!

奥土湯温泉 照南湖ビオトープ

2018-08-07 16:33:34 | 

チョウトンボ


先週末、福島県で法事がありました。
それぞれ世代が代わり、このメンバーで集まるのは最後となりそうです。
そんな訳で自分の仕舞い方にもいろいろ思いが及びました。

帰りの東北道は渋滞もあり、かなりの時間を要しました。
運転担当の夫は、次の日を完全休養日に充てたようです。お疲れさま!
日帰りはきついので温泉泊。4年前に日帰り湯で利用した奥土湯の川上温泉。
その時に里帰り出産と話されていた娘さん、4歳の子と里帰り中でした



日帰り湯で寄った時に男湯だった立ち湯に入りました。とっても深くてびっくり。
私はチビなので立って肩まで浸かってしまいました。手前側1mくらいは浅いです。
大きな浮き輪が置かれていて子どもも安心です。


早く休んだので4時には目が覚め、半洞窟風呂に入りました(夜9時半に男女入替え)。
露天なので、美声で有名なカジカガエルがいました。


カジカガエルと雲の色が変わるのを眺めながらのんびりしました。

宿を出る時に教えてもらった照南湖へ行ってみました。


周囲400mほどの小さな湖で、昭和40年代までは県営のスケート場。
次第に凍結しなくなって放置され、8年前にスイレンが自生しているのが分かり、
スイレン400株を植えるなどビオトープパークとして保全することになったそうです。


オニヤンマ、ギンヤンマ、チョウトンボ、キイトトンボ、クロイトトンボなど、
名前の分からないものも含め、たくさんの種類のトンボが飛んでいました。

トンボの交尾にも遭遇できましたよ


ウツボグサ


ギボウシは宿の周辺にも、湖畔にもたくさん咲いていました(何とアジサイも)。


ギャーという声の主はアオサギでした。フナをつかまえたり高い木の上にいたり悠々としていました。


湖畔を2週も周って、トンボたちを追いかけて、癒されたひと時でした。