チェリーボンボン

その日見た映画のストーリーとか感想を書いてます(*´∇`*)
今後は過去に見たのもUPしよっかな

深紅

2006-03-16 00:02:12 | えいが♪
【ストーリー】
小学校の修学旅行中、秋葉奏子(掘北真希)は、家族が事故に巻き込まれたと知らされる。家族が運ばれた病院へと夜の高速道路をとばすタクシーの中、奏子は疲れと不安を抱えながら長い四時間という道のりを過ごす。病院に着いた彼女が連れていかれた場所は、死体安置所だった。奏子は、それ以後、この事件がトラウマとなり、家族の死体に出会うまでの四時間をリアルタイムに追体験してしまう、《空白の四時間》という発作に襲われるようになってしまう。
 8年後、大学生となった奏子(内山理奈)は自分の家族を殺した都築に死刑判決が下る事を知る。この惨殺事件を追って来たルポライター椎名皓一(平田満)に出会い、都築の娘都築未歩の住所を聞き出す。都築の娘美歩(水川あさみ)は、「私も殺せばいいのよ」と椎名に言ったという・・・。そして、奏子は未歩が働くバーに行き、彼女との距離を縮める。父親の犯した罪を自分の罪のように背負って生きている彼女と次第に親しくなってゆく奏子。未歩が明良という男(内田朝陽)と結婚していることを知る。しかし、美歩は明良に暴力を振るわれていたのだ。その事を知った奏子は「殺してしまえばいいのよ」と未歩にほのめかす。とまどう未歩だったが、ある日、お腹を蹴られ子供を流産してしまう事により明良に対する殺意を明確にする。しかし、実行当日、奏子はまた空白の4時間の発作に襲われる。
二人の運命はどうなるのか。8年前の事件の真相とは・・・。

【感想】
淡々としていながらも、登場人物一人ひとりの心の変化や心底にある暗闇が明らかになっていき、大変見ごたえがあった
奏子ははじめ、美歩に対して憎しみや怒りしか覚えていなかった。父親同様に彼女も殺人犯にしてやりたいと思っていた。しかし、しだいに彼女と深く関わるにつれ、美歩を家族を殺した男の娘とではなく、ひとりの人間としてみるようになる。
そうなったときに、本当の意味で奏子は救われたのだと思う
この映画のテーマの一つが、怒りや復讐心の連鎖だと思う。私は家族を殺された人の本当の悲しみや怒りは到底わからないけれど、一生その悲しみや怒りは消えないんだろうなあ・・・。
ちょうどさっきニュースでオウムの新実被告に死刑判決がでたというニュースを見たけれど、世の中にはどんな償いをしても許されない罪もあると思う。


スタッフ


最新の画像もっと見る