熱烈的アルビレックス Maximum

今季J1に昇格できなかった。あと3試合勝っていたらのタラレバばかりだけど、来季は必ず昇格してやるぞ。

アルビの草創期を陰で支えたシェフ 逝去

2018-08-04 08:18:50 | Weblog

突然ですが、ワタシも懇意にしていただいたくいしん坊のマスターが、昨日早朝に
お亡くなりになりました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
マスターの奥様から今回訃報のお許しがいただけましたので記載した次第。

具合が悪く、入院、手術、闘病と短期間の壮絶な戦いでした。
ワタシには詳細はずっと伝わっており、その間情報は伏せておりました。


一番楽しみにしていた勲氏の引退試合が見に行けない事が何より残念だったと。
引退試合の前後にこれまでお世話になったアルビの選手が大挙して病院にお見舞いし、
別室での会見となりました。
病院関係者は何事かと驚いたそうです。
そりゃそうですね。
一般人にテレビで見ていたアルビのスターが続々来るんですから。
各選手の願いも空しく・・・。
亡くなる前日にお会いしたのは、勲氏だったと聞きます。

仕事中でも酒を片手に一緒に静かに熱く語りました。

実は以前から闘病しておりました。
手術もしたのですが、持病との闘いもあり復帰叶わず。
去年末はお店に行ってご挨拶、おいしい昼食をいただいたのですが、その後は時間も合わず
そのままになってしまいました。



勲氏のお疲れ様会が表に出る最後となった1枚です。
本当に選手の影となり、親父として親身に面倒を見る。
選手の慕われ方が「半端ないって!!!」この事だと思います。
マスターの人柄の良さはワタシも十分感じておりました。お手本にしなきゃならんかったんですが。



その人格はブラジル人助っ人からも慕われておりました。



マスターとの出会いはもう10年近くになるのか。
アルビサポと仙台でお会いして、そこからくいしん坊を知りました。
実はそれ以前に出版されたアルビ本の中に出てくる、マスターなる人を知ってはいました。
J1昇格の最終戦前、選手がほぼ全員丸坊主にして昇格を成し遂げましたが、その丸坊主を
した場所が、このくいしん坊。

山口キャプテン以下、ノザやその当時の選手のエネルギー源を一手にまかなった。
草創期のアルビは金がない。
選手にロクなものを食わせるだけの財源もなく、給料も払えない。
何とかしてくれないかと当時の中野社長に頼まれ、それならばとマスターが一肌脱いで始めた。
やはり胃袋を満たしてくれた恩人には、思い入れがあります。
移籍しても、引退しても事あるごとに縁もゆかりもない新潟のこの店に電話を掛けてくれたり、
土産をもって訪ねてくれました。
そんな事を楽しそうにいつも話してくれました。
(ブログに書けない話は相当聞いております。)


初めて作った勲Tシャツ。
最初に着てくれたのはマスターでした。


お店に来る常連さんに加えて普通に選手やもっくん、コーチが気軽に食べにくるお店。
ワタシらもなるべく邪魔せず雰囲気を楽しむ場所。
何よりも、料理がすごい。

ボリュームと味は何度行っても飽きることは無い。
ワタシも豚の生姜焼きを最初に食べ、これが勲氏の大好物と聞いて喜んだ記憶があります。
その後は、常連さん一行に参加させていただき、いろんな場所に選手を追っかけて行きました。

ザスパに移籍した秋葉と喜多を応援。

秋葉氏の今の基礎を育んだ出会いだと思います。


御祝や異動の時もここで。木寺氏のご結婚の写真とか。
その度に出席させていただきました。(カメラマンとして)

船越氏のご結婚祝い。


外国人にも評判の料理。

ファビはホントによく来店してくれました。

追伸) 先ほど、ファビーニョの奥様からFacebookの投稿を通してコメントをいただきました。

私はマスターが死んだとは信じられません。このニュースはとても悲しいことです!

それは私たちの家族にとって非常に特別でした。
私たちはそれを多く欠場するつもりです。かなり悲しい
Watashi wa masutā ga shinda to wa shinji raremasen. Kono nyūsu wa totemo kanashī kotodesu! Sore wa watashitachi no kazoku ni totte hijō ni tokubetsudeshita. Watashitachi wa sore o ōku ketsujō suru tsumoridesu. Kanari kanashī
Não da pra acreditar que o Master morreu.É muito triste esta noticia! Ele foi muito especial para nossa familia. Vamos sentir muita falta. Muito triste!






地元仙台にファビーニョの追っかけ。

当人のバースディーも。


船越氏がヴェルディーに移籍、西が丘へ追っかけ。

還暦祝いにはそうそうたる選手が各地より駆けつけた。


たくさんの思い出ありがとうございました。
出会いが無ければこれほどの選手とのつながりが見れることもなかった。
選手の生き様や考え方、はたまた選手のご家族の思いを直接聞くこともなかった。
サッカーをアルビをこんな視点から感じることは無かったと思います。
悔しいのはそれを文章に出来ないこと。(プライバシーが多すぎて)

これは一生しまっておきましょうか。
思い出的にインパクトが強いのは、マスターに仕込まれたチューハイ。
富山に当時のザスパ(秋葉監督)の試合をバスで遠征に行った際、行く途中の酒盛りでマスターが
ハイ! と渡してくれたチューハイ。
これを飲んだ後、意識が無くなりました。
どんだけ濃いーねん。
おかげでスタジアムに入っても写真はほとんど撮らず、芝生で死んでおりました。
それ以降はマスターの作るチューハイには気をつけるようになりましたが(お店で)、相変わらず
採算度外視の濃さ。



また、アルビの試合が終わってマスターのお店に行き、そこで遅い夕食を摂りましたが、
帰りに(仙台に帰る)「これマスターから。」と奥さんから弁当やおにぎりを渡された。
もちろん採算度外視モノである。
いやいや申し訳ないというか、この心遣いが染み渡る。
たぶん選手たちもこの心遣いも含めてマスターに対する愛情があふれていたのだと思う。
でなきゃ、大挙して病院には来ない。
勲氏の引退試合は裏を返せば「マスターに感謝しに来た試合」と言っても過言ではないOBも
一杯いると思うのだ。
ワタシもマスターに見てもらえない引退試合を半分喜べなかった。
(あの時、すでにこのような事になるのは知らされていた。)
勲氏と響くんのサッカーを見ながら涙が出てきて止まらず、後ろを向けずにいた。

これでくいしん坊のように選手を応援しながら集える場所が無くなった。
ずっと続くと思っていたこの関係が、ある日パッタリ無になる喪失感はでかい。
何を支えに今後アルビを応援すればいいのか。
今は考えられない状態です。

マスターには本当に申し訳ない気持ちがある。
今のアルビを本当に心配していた。
J2に降格し、喘いでいる状況での途中降板。

サポか何とかできればいいのですが、そればかりは何とも。
できることなら、ここからOB共々奮起して、てっぺんを目指したいものです。
マスター、大変お疲れ様でした。
ごゆっくりお休みください。

なおワタシの方ですが、告別式に参列します。仕事はキャンセルで。

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3 コメント

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貴重な方々が・・・ (ネコバカ)
2018-08-05 13:51:44
沢村御大しかり貴重な方々が遠くに。
アルビのこと、大きく言えば新潟県のことを心から心配してくださる人々が離れていく気がしてなりません。
アルビフロントよ、しっかりしてくれ!と言いたいです。
食いしん坊 (雷の翼)
2018-08-05 22:07:39
一度行ったことがありますが、いい場所でした。マスターの冥福をお祈りします。


・・・・なのに、今日はなんて酷い試合をやらかした!?マスターに申し訳が立たない!!
ご冥福をお祈りします (アルビーノ)
2018-08-05 22:30:58
私も以前の店舗の時から、マスター&おかみさんの人柄・味に魅了され時々お世話になってたので、今はただ残念でなりませんし信じられない気持ちです。以前と比べ細く、疲れてるような感じも少しあったのは加齢のせいかなと思ってましたが、まさかって…
J1復帰するところ見て欲しかったし、なおさら現状が歯痒くていたたまれませんね。

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