LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

CANNES 1989

2006-05-27 | THE BOOKS
1989年のカンヌ映画祭にアラン・ドロンが登場した時の写真です。

仏“VIDEO7”誌より。


『田山力哉のカンヌ映画祭』(三省堂)の中にこの時の様子が書かれていましたのでご紹介します。
-------------------------------------------------------------

“イヴ・モンタンが黒の衣装を着た若い恋人キャロルと同伴でやってきたし、
そのすぐ後にはかがやくばかり美しいモナコ王妃キャロリーヌがいる。
シャンソン歌手のシャルル・トレネもいる。

印象的だったのはこのところ絶対にカンヌに顔を出さなかったアラン・ドロンが姿を見せて
ファンの歓呼に投げキッスで応えていたことである。
若き日に無名の青年だったドロンは、ふらりとやって来たカンヌで名を成したのであったが、
この夜のテレビのインタビューでよくしゃべっていた。

「旧会場のパレとかその傍のプール・バーとか我々のかつてなじんできたものは取り壊されてしまい、
カンヌもすっかり時代が変わったという感じだ。
私が今度やって来たのは、スターというものはファンの声援に対して
サービスしなければならないと考えたからだ。」

五十代も半ば近く髪に白いものが目立ったが、でもスターはスター。
ちなみに今の仏映画界の人気投票ではドロンよりやや年上のジャンポール・ベルモンドが依然として一位で、
ドロンは辛うじて十位に入るぐらいだというが、
何でも若いアイドル的なものにしか関心を示さない日本のファンとは違うようだ。

なおドロンは近くジャン・リュック・ゴダール監督の映画に出るという。
異色の顔合わせだが、ドロン自身「スターは同時に良き俳優でなければならず、
それにはいろいろな監督とつき合わねばならぬ。」と言う。
どんな結果がでるか見ものである。
---------------------------------------------------------------------

このレポは今から17年も前のことが記述されていますが、
今年のドロンもきっとファンの声援に応えるためにやってきたのでしょう。
この勢いで日本にも来られることがあれば最高なのですが。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« CANNES 2006 (3) | TOP | CANNES 1976 (1) »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | THE BOOKS