AVEC BOURVIL

アラン・ドロンとブールヴィルが共演した作品のスナップとスティールです。

上が『仁義』、下が『学生たちの道』です。

"HACHETTE COLLECTION DELON STORY"の中に
『仁義』での二人のエピソードが書かれていますのでご紹介します。

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撮影は１９７０年の１月２６日から４月１３日まで行われた。
この撮影のおかげでアラン・ドロンは旧友であるブールヴィルとの親交を深めることができた。
『学生たちの道』で共演以来、二人のキャリアは異なった道を歩んでいた。
しかしながら彼らはこの共演を喜んでいた。
ブールヴィルがガンを患って余命いくばくもないにも拘わらず
撮影にのぞんでいることを知ったドロンは、
彼の為に出来る限りのことをした。
１９７０年の時点でドロンはフィルム・ノワールの分野に限っては誰にも負けていなかった。
しかしブールヴィルにとっては勝手が違っていた。
彼は空想物語の分野においては確固たる地位を築き上げていたが、
ドラマチックな役柄を演じることはそれまで決してなかった。
『仁義』は彼にとってはそういう役を演じる初めてのフィルムであった。
病気にもかかわらず、ブールヴィルは自己のベストの演技を披露した。
アラン・ドロンは自分にとって初めての役となったかもしれない刑事の役を彼に譲ったのだ。
このことはドロンの彼への友情の印であったが、
ドロンは決してそのことを自慢はしなかった。
そしてブールヴィルが亡くなった日、ドロンはその場にいた。

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