LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

GABIN, VENTURA, DELON ET LES AUTRES

2008-12-05 | THE BRILLIANT PHOTOS
『シシリアン』主演3大スターのスタジオ内でのスティール写真です。

左端はこの映画のプロデューサーである20世紀フォックス社のジャック・E・ストラウス氏、
そして右端が監督のアンリ・ヴェルヌイユです。

もともとこの映画はヴェルヌイユが原作を気に入り、
これをフランスの3大スターを使って撮りたいと考え、
ヴェルヌイユが監督したアメリカ映画『サン・セバスチャンの攻防』のプロデューサーだった
ストラウス氏がこの企画に乗り実現に至りました。
したがって元々世界市場をターゲットにした作品であった為に、
撮影は英語とフランス語の2回に分けて行われたとのことです。

フランス人にとってこの作品は(日本で言うと『ブラック・レイン』のような)
自国のスターたちがアメリカ映画の画面を占拠したという、
そういう高揚感をもたらした作品なのではないかと思います。

ギャバンはこの当時65歳、ヴァンチュラが50歳、そしてドロンさんは34歳ということで
それぞれが約15歳ずつの年齢差があります。
ドロンさんが65歳の時と言えば『アラン・ドロンの刑事物語』の頃ですが、
ラブ・シーンも普通にこなしていて、ギャバンよりもはるかに若々しく感じます。

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7 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
英語版 (マサヤ)
2008-12-05 10:40:43
チェイサー様
この3人が並んだスチールはどれを見てもドロン、ヴァンチュラのギャバンへの敬意が感じられてどこか微笑ましいです。

>撮影は英語とフランス語の2回に分けて行われたとのことです。

最近この映画の英語版のDVDを観たのですが、セリフの口元が英語にピッタリ合っていたり、書面の言葉が英語になっていたのは成る程そういう事情があったのですね。
勉強になりました。
ありがとうございます。
TBさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
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カッコイイ!2 (ALICE)
2008-12-05 16:47:08
チェイサー様、今晩は。なるほどこの映画には製作にあたり、そういう意図があったのですか。なんとなくではありますがハリウッドではこれからドンドン日本映画や韓国映画からに次いでヨーロッパ、そしてフランス映画のアラン様出演作品のリメイクも増えてゆきそうな気がします。


このお写真は私にはやはり珍しい貴重なもので。昨日に次ぐ「男の世界」という感じがします。かといってスチールのようにびっしりとポーズを決めたものでもなく、なにげに撮られた雰囲気が少しあってそこに暖かい味がありますね。

本当にいつもありがとうございます。本当に立位置と雰囲気でアラン様のギャバン様への尊敬の気持ちがよく出ていますね。


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3人の写真 (チェイサー)
2008-12-07 11:36:02
マサヤ様、コメント&トラバありがとうございました。

仰るようにギャバンを囲んだ二人の表情がとてもいいですね。
特にヴァンチュラはとても控え目な表情です。
しかし存在感が際立っていて地味になっていないところが他人とは違う何かを持っている人(=スター)なのですね。


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ALICE様 (チェイサー)
2008-12-07 11:42:02
たくさんコメント下さりありがとうございます。
仰るようにドロンさんのギャバンへの尊敬の気持ちが伝わってきますし、
と同時に頼り切っていて少し甘えているような、
ドロンさんにしては珍しい雰囲気を持つ写真ですね。

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高校教師 (ALICE)
2008-12-08 03:58:49
こちらに書いてしまい、ごめんなさい。以後気をつけます。
確かにアラン様の口元はフランス語での撮りとのことでしたがこちらでもイタリア語にぴったり合っていました。余談でした。
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吹替えの謎 (チェイサー)
2008-12-09 01:03:13
「高校教師」「ビッグ・ガン」「ゾロ」などイタリア資本が参加した作品は、
揃ってドロンさんの英語、あるいはイタリア語は吹き替えです。
一方「シシリアン」「さらば友よ」「太陽が知っている」など
イタリア映画ではない作品でのドロンさんの英語はご本人の声です。
この辺の線引きがどうなっているのか、
どなたかお詳しい方にご教示願いたいものです。
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アジア映画 (ALICE)
2008-12-13 16:53:59
映画も台湾製だったりすると吹き替え(同じ北京語なのに)をしたり香港に持っていくときは広東語に吹き替えるのはわかるのですが一部同じような事があります。こちらの理由の一部として香港の声優さんにはある一定の給与を支払わなければならない為等の労働力に伴う法律の問題があったようですがヨーロッパではきっと理由が違いますよね。余談の余談でした。(ちなみに台湾、香港映画の方では口が合っていない事があるなーとよく思ってました)。
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