台風一家の青空

台風はすごい雨が降ったり、すごい風が吹いたり大変な騒ぎになる。でも、その後の青空はすばらしい!(はず・・)

りょうへ目をむける

2011-05-09 10:23:21 | 2号
このゴールデンウィーク、ずっとそうたの野球に家族がお付き合い状態になっていた。

はるちゃんは熱でダウンした。
疲れもあっただろう。

そして、私たちが意識的に目を向けないといけない、りょう。

はるちゃんの熱のおかげで、私は家にいることになった。

はるちゃんが寝ているときに、りょうだけの母になれた。

5日にはりょうの宿題をずっとそばで見守った。
見られていたらやりずらいかなって思って、テーブルから離れようとしたら

「ママ、終わるまでそこに座っていてね」

と言われた。

「いいよーー。ママがここにいてもやりづらくない?」

「うん、いてほしいから。」

と言われた。

りょうは連休の作文の宿題をしていた。

題名は「ホームラン」

兄がホームランを打つまでの出来事を書いていた。
夜の素振りで自分がブンっていわなくて、力が弱いんだと思ったことなどが書かれていた。

一緒に作文を仕上げた。

「とても上手にかけているよ!!がんばったね!!」

というと、本当にうれしそうに満足した顔で笑った。


でも、私はそんなりょうに心の中で「ごめんね・・」と言っていた。

自分が何かをしたという日記ではなくて、
ゴールデンウィークの日記が、兄のことなんて・・・
なんだか切なくなった。

どこかに連れて行ってほしいとか、そういう文句をりょうはいわない。
私はそんなりょうに決して甘えてはいけないと思っている。

私たちはどこにも連れて行ってあげられなったが、
ありがたいことに、義父から3学期の努力目標達成のプレゼントが届いた。

りょうとそうたは学期ごとにじーじと努力目標を決めて、
それが達成されるとじーじから素敵なプレゼントがおくられる。

字を丁寧に書くとか、泣かないとか弟を大切にするとか
目標はじーじと子供たちで相談して決める。

確かりょうは「積極的に前向きに生きる」も入っていたような(笑)

なので、スイミングを始めたことはじーじはとても喜んでくれた。

欲がないりょうは、小さなベイブレイドをプレゼントに一つお願いした。
でも、じーじから届いたのは、それが入ったデラックスセットで、
りょうの喜びようと言ったらそれはそれはすごかった。

私はありがたくてありがたくて、感謝した。

(ちなみにそうたは巨人の坂本モデルのバッティング用の手袋、
はるちゃんはプリキュアのパズル)

りょうはその後ずっとベイを回し続けた。


金曜日は参観日。

参観日の前に、りょうからお手紙をもらっていた。
そのお手紙の最後には「ぼくは最初から最後までみてほしいなぁと思っています」
と書かれていた。

はるちゃんがいるので私は参観をずっとみれるとはいえない。
手紙をもらった日に旦那と相談して、一日はどうしても休めないが最初だけ休みをもらい
旦那が学校へ行き、りょうの参観をみれるように仕事を調整してくれることになっていた。

はるちゃんの熱が下がらないから、私は参観にはいけない。

今回はそうたに我慢してもらい、予定通りりょうの参観を旦那が全部みることにした。

上手に発表していたと旦那がほめていた。
りょうはずっとみていてくれたパパにきっと満足してくれたと思う。


そして土曜日、りょうのスイミングの日。
旦那がはじめてりょうのスイミングを見学に行った。



ゴールデンウィーク後半は旦那がりょうと一緒の時間をつくった。

本当は私もりょうとデートがしたいなぁ。
二人で秘密でパフェとか食べに行ったり♪

今度、スイミングで進級した時に、旦那に相談してみよう。

と、三人の子供に同じように時間は使えないけど、
私たち親も努力をして、それぞれに目をむけていきたいと思う。

それぞれの道

2011-04-15 09:08:26 | 2号
りょうにはずっと

なんでもいいから自信をつけさせてあげたい。

そう思いながら育ててきている。

兄は運動も勉強もそつなくこなしていく。
絶対に比べては育てないと決めて育ててきたが、
小学生にもなると、世界も広がり、なんとなく比較を感じることもあるだろう。

りょうには本当に優しくて他人の事も自分のことのように喜べるという
とても幸せを多く感じられる素晴らしいところがある。
でも、実はプライドも高くてばかにされることをとても嫌う。

兄にひどい扱いをされても、兄のことが大好きで、
兄と同じ道を進みたがる。

でも、そうたはそうた、りょうはりょう。
私はりょうの道はちがっていいと思っている。

で、私はずっと一年前から

「スイミングいってみようよ~。」

とりょうを誘っていた。
でも、全然乗ってくれなくて

「絶対にやだ」

と言われ続けてきた。

一度引越ししたころ、りょうにスイミングに行きたいといわれたことがあった。
でも、ここの地域がよくわからなかったり、はるちゃんが小さかったりで
手続きが後回しになっているうちに、本人がやる気をなくしてしまった。

私は「しまったーーー(落ち込み)」という感じ・・・。


が、

先日、ご近所の友人がスイミングに通うというと、一緒に通ってみたいと言い出した。

言ったときに事をどんどん進めないといけない。

すぐに電話をかけて体験を申込み、私も一緒に見に行った。

友人と週一回で通うというりょうを、1000円しか違わないので週二回にしようとすぐに誘う。

「一人で行くのは絶対にやだ!!」

不安の中で泣いて抵抗するりょうを

「お母さん一緒にいってあげるし、とにかくだまされたと思っていってみよ♪」

となだめて励ましてのせて

「今日から入会したいのですが、今日いってもいいですか?」

と電話をかけて、りょうを連れて行く。

行ってみると学校でみたことがある顔がたくさんいた。
りょうもほっとした顔をしていた。

一時間泳いで私のものにきたりょうは

「あーー楽しかった。僕、毎日通ってもいいくらい♪」

と上機嫌だった。

基本的なことしかしていないが、水の上に上手にのっているりょうの姿を見て
私は「もしかしたらりょうには水泳があっているのではないか」と
思ったり。

りょうはずっと兄と同じ野球をしたいといっていた。
(兄がサッカーしたらサッカーやりたいと、とにかく兄と同じことがしたいようだ)

学校まで自転車で行って、暗くなるまで帰ってこない野球には心配でりょうをまだ入れてあげられない。
2学期になったら入ってもいいよといってある。

この先りょうが何を選んで進んでいくかはわからない。
野球を選ぶか水泳選ぶか、それともほかの道か・・。

でも、それはりょうの道。

今はスイミングで泳げるようになって自信をつけてほしい。
できないことも練習してがんばればできるようになり、
壁が見えても乗り越える力を身につけ、
苦しくてもやり続ければタイムは上がると実感してほしい。

それが大きな自信につながってくれれば・・

そう願っている。

りょうを見守っていきたい。

寒さなんてへっちゃら

2011-02-07 12:11:52 | 2号
そうたが寝込んでいた2週間弱、りょうは本当に元気だった。

というよりも、どんなに寒さが厳しくても、
りょうは本当に元気。

学校にも、

「他の子はジャンパーとか真冬の格好でいっているのに
りょうはトレーナーの上に何も着ないで行ってて、
あれで大丈夫なのか?!」

と旦那が心配するほどの格好で毎日学校へ出かける。

とはいっても、見た目は寒そうだが、
肌着含めて4枚着ているので、以外に暖かいのかも?

学校は暖房はないうえに、
インフルエンザの予防なのか、窓がよくあけられてほぼ外と一緒。
また、ジャンパーなどの厚手の防寒具は下駄箱に入れることになっている。
教室は極寒だが、トレーナーなどの格好で授業を受けないといけない。

この寒さは半端ではではないと、私も参観に行って身をもって経験してきた。

なので、よーく考えるとりょうの選択はあっているのかも。

歩いて行っている学校の行き帰りよりも、
じーっと座っている教室のほうが寒いだろうし、
余計なものきていかないほうがいいのかも・・??

で、いつも薄着?のりょうだが、

体調は全く崩さない。

えらい!!

また、宿題が終わると、毎日、あの薄着のままで

真っ暗になるまで外で遊んでいて帰ってこない。
ほぼ毎日帰ってきなさいと迎えにいっている。

先日は、雪が舞っていて本当に寒くて、
あまりに寒すぎるので、りょうを家に帰るように迎えに行った。
するとりょうは楽しそうに

ペットボトルに水をくんで、その水を泥と混ぜて
この寒い中、泥をこねて遊んでいた。

「・・・・・」

見ているだけで、風邪を引きそうだった。

「寒くないの???」

「ぜーんぜん。」

「でも、雪降ってきたから帰ろう。」

「えーーなんで、ぜんぜん寒くないのに!!帰らない!!」

「かえるの!!」

と無理やりつれて帰ってきた。

昨日も服を泥だらけにして昼に一旦帰ってきたので同じようなことして
一日外で遊んでいたのだろう。
(昼食の三十分くらい家にいたが、あとは旦那が迎えにいく5時過ぎまで
外にいた・・・)

と、りょうは寒さなんてぜーんぜんへちゃらで、
毎日外で遊んでいる。

私はこれでいいのだとうれしく思っている。

外で毎日どんなことして遊んでいるのかはわからないが
自然のものを利用して、友達と喧嘩しながら笑いながら遊んで、
たくさんのことを学んでいるのだろうと思っている。

この毎日寒さに負けずの外遊びは、ある意味

才能なのかもしれない(笑)




本気でやってごらん

2010-12-01 14:35:08 | 2号
九九博士を目指してから2週間が過ぎた。

りょうは・・・まだ博士になれていない・・・。

私はすぐに九九博士になれると思っていた。
毎日九九の暗唱をきいていてもしっかりいえていたし・・・

でも、なれていない。

私は待って待った。

「学校の登下校で九九いいながら歩いたら、
いいと思わん??」

とか、

「学校でお友達に問題だしてもらって九九問題ごっこしたら
たのしいんちゃう?」

とか、それとなく声をかけて頑張れるように気持ちを向けてみたりした。

でも、一向に博士になる気配がない!!

2週間過ぎたおととい、私はもう我慢の限界にきて

「りょう、本気をお母さんにみせてみなさい。
九九博士になろうって本気でおもってやってきなさい。
今のりょうならなれると思う。
あとはあなたの気持ちの強さだよ。
なりたいって思って一生懸命チャレンジしてごらん!!」

「はい・・・」

ということになった。

その日は、一日私はりょうが学校でがんばっているかなぁと気になった。

学校からそうたのほうがはやく帰ってきた。

そうたは昨日の私とりょうのやり取りをきいていたので

「りょうは今日は合格したんかな?
20分休みもお昼休みも校庭で遊んどったで」

と。

「それは朝にでも合格したんやろ~」

と私はちょっとほっとした。

が、

帰ってきたりょうからは合格できなかった言い訳を聞かされた。


ぶっちん。


と私が切れたことは言うまでもない。

りょうには正座をしてもらい、お話をきいてもらう(笑)

合格できなかったことを叱ったのではない。

『本気』で取り組まなかったことを怒った。

何が何でもやってやる!と本気で取り組む姿勢は大事だと思ったから。
年がら年中やれとはいわない。
やらなくはいけないときにはきっちりやる。
大人でも子どもでもそういう時はあって、
そこから逃げてはいけない。

りょうは自分の嫌なことから逃げる傾向がどうも強い。

この頃りょうはよく泣くが、
泣くのも自分ができない事、やりたくない事、認めたくない事、
いわば、逃げたい事が起きた時に

泣いて

結果逃げる

とこの頃私は気付いた。

泣いたら問題がうやむやになり、なんだかわからないうちに
事が進んでしまい、
「あれ?」というかたちで終了・・・
なんてことが良くあった。

逃げることは私は好まない。

向かっていく強い力を身につけてほしいと思っている。

だから、私は強く叱った。

本気でやれ!

と。
九九博士にチャレンジすることから逃げてはいけない、と。
楽しいことに逃げてはいけない、と。

本気だったら休み時間全部使ってチャレンジするものだ、と。

できなくても情けなくてもくやしくても
挑戦して挑戦して、向かっていってほしいという願いをこめて
話をした。

りょうは泣いた。
そして、下をむいて私の話を聞いていた。

でも、私はそれも許さなかった。

今日は徹底的に向き合おうと決めていた。

「お母さんから逃げてはいけない。
顔を上げて、お母さんの目をみて、しっかり話を聞きなさい。」

最初はそれすらできなかった。
私はりょうが顔をあげるまで待った。

時間はかかったけど、最後にはりょうは私の目をきちんと見て
私の話を聞いた。

そして、

「明日は本気で九九博士にチャレンジする」

と私と約束をした。

チャレンジできる機会は、
朝休み、20分休み、お昼休み、頼み込んで放課後
とりょうと確認した。


今日、3、4時間目に親子ふれあいで私は学校に行った。
そのときにそっとりょうに聞くと

「まだ・・・・」

という答えが返ってきた。

「大丈夫、まだチャンスはあるよ。
多分、4×7とか6×7とかでしょ。
間違える九九は決まっているはずだからきちんと頭の中で整理をつけてごらん。
それを覚えたらいいんだよ。
りょうならできる。
自信をもってやってごらん。大丈夫」

とはげましておいた。

合格できるかどうかは気持ちの部分も大きくなってくると思う。

緊張しても落ち着いてできるか・・・・

これもいい勉強と経験だ。

これから山ほどそんな経験を重ねていく。

そうして強くなっていくんだよ。

今日、りょうは本気で博士に取り組んでいると私は信じる。

合格できるかどうか・・・は正直わからない。

でも、本気で取り組んだ自分がどんなだったか忘れないでほしい、

という思いで、帰ってきたりょうに接していきたいと思う。

昨日の『ゆうやけこやけ』の歌のテストはいちばん上手だとほめられたと
言っていた。

前日、宿題で歌ったりょうの歌がお経に聞こえて(笑)
音程もかなりずれていて(汗)
これでは・・・と思って、私は何回も何回もりょうと一緒に
ゆうやけこやけを歌った。
歌っているうちにりょうのうたがみるみる上手になっていくのがわかった。
りょうもお風呂の中でも練習して、一杯練習して、
テストに望んだ。

そして、ほめられた。

やれば、できるんだ。

本気でやったら、できるんだよ。

それが、一つ一つ必ず自信につながっていく。

自信をつけてあげたい。

私がいつも強く思っていること。


さて、りょうは私にどんな顔をして

「ただいま」

というだろう。

自信をつけた、りりしい顔、だったらいいなぁ。


憧れの歯抜け

2010-04-13 13:27:49 | 2号
りょうは2年生になるが、実は歯が一本も抜けていなかった。

りょうの同級生はだいたいが幼稚園の時に下の歯が抜けて、
にっと笑った顔がちょっと間抜けなかわいい顔になっていた。

(そういえば、そうたが上の歯が抜けていた時に、
「歯にのりがくっついているぞ!」
とおじちゃんに真剣な顔で言われていた(笑))

「どうしてぼくの歯は抜けないんだろう?
はやく抜けて欲しいなぁ・・」

とりょうは歯が抜けることがいつの間にか憧れのようになっていた。


そんなりょうも、

春休みに入った頃から、ついに歯がぐらぐらしだして
最近はものを食べると痛いとなきそうになる。

みるとだいぶ動いているのに歯はしぶとくしがみついている状態で、
自分で前後に動かして抜きなさいと言うが

「痛くてできない~」

とどこかで聞いたことがあるような情けない事をいうので
兄の時の同じように私が歯を持って、抜こうとたいぶ試みた。

が、なかなか抜けないうえ、

「もういい!!痛いし、こんなに血が出てる~(泣)」

と・・私も拒否。

男達はなんでこんなに血に弱いのか・・・。

でも、毎日少しずつ自分でさわっていたのか、

ついに、


「ママ~!!抜けたよ、僕の歯がぬけたよーーー!!」

と!!

大事件!!というくらいのすごい勢いで私のところにかけてきた。

下の歯が、一本、抜けいていた。

「よかったね~。」
「うん。」

横の歯を見るともう一本抜けそうになっていて、

「これもついでに抜いちゃいなね~」

といっておくと、
しばらくして、また、

どどどどーーーときて、

「抜けたよ!!また、抜けた!!」

とうれしそうに歯を握り締めた手をつきあげながらやってきた(笑)


私が小さい頃は、
『上の歯が抜けたら軒下。下の歯が抜けたら屋根に歯を投げる。』
と言われたもので、私は忠実にそれを守ってきたが、
ここは集合住宅で・・・とりょうに言おうか迷っていると

「僕、この歯を埋めてくるから!!」

とさーーーっと出て行ってしまった。

ま、いっか。
と、りょうの好きなようにさせた。


とうことで、りょうは憧れの歯抜けになった!!

のだが・・・というより、なるはずだったのだが・・・

実は、歯が抜ける前から、後ろに立派な永久歯がはえてきていて・・

憧れとはちょっと違ってしまった。


歯が抜ける前から「・・・」という状態になり始めていて
心配になって歯医者に行っていたのだが、

「この歯はこのまま様子をみましょう」

と乳歯を抜いてくれる事もなく、そのまま帰って来た。
大丈夫とお医者さんにいわれれば「そうですか・・」というしかなく、
本当言われたとおり様子をみていた。

なので、なんと、今、りょうの下の歯は・・・




と、とんでもないことになってしまった・・・。



「噛み切れないから、○○は食べられない~(泣)」

と言われる。

永久歯があるのにねぇ・・・(涙)


さて、そのうち舌に押されてこの歯は前に来てくれるのだろうか??

一生、肉が噛み切れないのではかわいそうだし、

歯の矯正に行かないといけないのだろうか・・・。

この歯に悩まされそうだ。

集中

2010-03-30 17:59:17 | 2号
じぃじ、ばぁばからの誕生日プレゼントに

そうたは人生ゲーム

りょうはガンダムのプラモデル

を選んだ。

りょうは午後ずっと集中して
プラモデルを作っている。

誰も手出し無用!

なので、みなで感心しながら見守っている。

りょうの違う一面をみた。

もっと奥に隠されていた気持ち

2010-03-24 09:45:01 | 2号
昨日は
「一年生の思い出をお話しする」
が宿題に出た。

入学から転校、いろいろあったねとりょうと話していたら

「ぼくは前の学校がよかった・・」

と言い始め、ぽつりぽつりと心の奥にしまいこんでいた事を
りょうが話し始めてくれた。

「学校でドッチビーとかしているときにね、ぼくが
「いれて」っていっても「ダメ」って言われて、
いやなんだ・・」

「みんなにいわれるの?」

「・・・・ううん、みんなはいわないけど・・・」

私の質問に対して、りょうは歯切れが悪く、
なかなか言っていることの状況把握ができないで
私はだいぶ困惑した。

やっとこ、本当にすごく時間をかけて、りょうのおかれていた立場がわかった。

集団でなにかされているということではなく
一人の子から嫌な事を言われたり、
りょうのしていることを否定されたり、
りょうだけ仲間に入れてもらえなかったりしている事がわかった。
ただ、言葉だけで暴力とかを受けているというわけではないようだった。

私は状況がわかってくるほどショックを受けた。
我が子が学校で・・・。

りょうがおかしくなった時期と、
嫌な事をされはじめた時期はぴったりと一致した。


でも、りょうは自分をいじめているその子の名前を
どうしても言おうとはしない。

ふんにゃらほんにゃら言っては、さける。

「お母さんを信じて。りょうを守ってあげるし、
りょうが困るような事は絶対にお母さんはしないから」

私は一生懸命りょうを説得した。

りょうは泣きながら、

「誰にもいったらだめって○○君に言われたの。
言ってないかちゃんと見張ってるぞって言われた。
教室にいるときにはついてこないけど
教室をでると、ぼくのところついてくるんだよ。
だから先生にも絶対に言わないで。」

私は息を呑んだ。

りょうはずっとずっとこの不安で悲しい気持ちを
小さな胸にしまって
毎日学校にいっていたのか・・。

私はりょうを強く強く抱きしめて

「つらかったね、誰にもこのこと言えなくて。
不安だったね、毎日学校に行くのが。
嫌だったね、嫌なこと言われて。」

私の心もきゅーーんと縮こまるようなそんな切ない感覚になり、
私も涙が出てきた。

「大丈夫。お母さんもお父さんもついているから。
もう、何にも心配することないよ。
大丈夫だよ。」

ともっと強く抱きしめた。

りょうは私の胸の中で泣きながら、
私にしがみついて10分くらいいただろうか。

私も何も言わずにりょうを抱きしめた。

少し落ち着くと、

「先生には言わないで。
先生から結局ぼくが怒られるから。
○○君がうそをついて、ぼくが悪かったからこうしたって
先生に話すんだよ。そうすると先生は僕をおこるから。
何も言わなければおこられないでしょ。
それにね、明日で学校は終わりだよ。
もう、○○君も休みに入れば忘れるだろうし、
ぼくは大丈夫だからさ。」

りょうは先生にいわないでほしいとかたくなだったし、
相当粘った。

でも、私はこれは先生には絶対に伝えておくべきだと思っていた。

先生とお母さんは話すけど、この事は先生から○○君やりょうには
学校で絶対に話をしない。

ということをりょうと約束した。

これでりょうはしぶしぶ私が電話をすることを了承した。

先生にりょうが話した事を伝えた。

りょうと約束したことも先生ときっちり約束した。

先生は最後に

「組替えがあるので、考慮してみます。」

とおっしゃってくれた。

私がりょうを説得してでも学校に電話をしたかった理由の一つに
この組替えのことがあった。
私は組替えについて意見を言える立場ではないのでそのことについては
私からは何も言わなかったが、
先生からそういってもらい、内心ほっとしたし、電話をしてよかったと思った。


私は、りょうが私に話したことが事実のすべてではないと思っている。

相手には相手の言い分や理由があるだろうし、
こんなふうに二人の関係がなった何かがきっと隠れていると思う。
また、りょうも私には、自分はさておき、
相手の悪いところだけを話しているだろうし、
自分の都合のいいようにあった事を話しているだろうと思っている。

だから、本当のところはわからない。

明日が終業式、という日でなければ、ちゃんと解決するように
学校で先生と○○君と話をするべきだとりょうを説得もしたが、
このクラスとも先生とも明日でお別れだ。

ここにきて、嫌な思いをする必要はないと思った。

なので、先生からこのことについてお話はしないという
約束をりょうとした。

根本を解決しないことがはたしてよかったのか・・
間違っているのかもしれない・・
とも思う。

でも、何より、りょうの気持ちを大事にしたかった。

りょうは今日は笑顔で旦那と歩いて一緒に学校へ行った。
(旦那はこの話を私から電話で聞いて、
早く帰ってきてくれりょうとお風呂に入ったり
学校に一緒にいったり
旦那なりのフォローをしてくれた。感謝。)

学校へ行くまでは、パパと一緒なら不安はないだろうし
気もまぎれてよかっただろう。



さて、私はというと・・・

昨日は本当にショックでショックで・・・
夕食にやっとこカレーを作った。

りょうの話もショックだったが、
りょうが話をしているときに隣で全部聞いていてそうたに

「りょうが学校で辛そうにしていたり、
悲しそうな顔をしていたら、そうた、
フォーローしてあげてね。
それに、守ってあげてね。」

というと、

「なんで!!嫌やし。」

といわれた。

こちらのほうもだいぶ私にダメージを与えた。

ここで「いいで。まかせとけ。」
くらいいってくれたら、りょうはどれだけ心強く安心しただろう・・。

なんで?そうた、なんで君はそうなの?

と、私はすごく悲しかった。

でも、旦那に、

「そうたの反応は確かにきついな・・・。
でも、何でそんなふうにしか考えられんの?と
今のそうたを責めるだでは解決せんなぁ。
そうたはりょうがしたような辛い経験をしていないから、
悲しいかなりょうの今の気持ちは本当にはわからんと思う。
ダメな事はダメ!と理屈抜きに言って聞かせる事も当然必要やけど
この件は本人の内面に関わることやから、
首根っこつかまえて無理やりわかれと言っても届かんやろうし、
その場しのぎになってしまう。
時間はかかるかもしれんが、
時間をかけてでもきちんと導いてやらんといかん。」

と言われ、そうだと思った。
思いやりの問題は、
親がこうしなさい、ああしなさいと無理に押し付ける
ものではない。
本人が自分できづいたり、感じたり、思ったり、
いろいろな経験からの心の成長も関係してくるものだろう。
そうたを信じて待つことも必要なのかもしれない。

りょうは本当に辛いめにあって、かわいそうな事をしたが、
でも、これも経験なんだと思った。

りょうは、いじめられた人の気持ちが経験でちゃんとわかるように
なっただろう。

そんなりょうは優しくなれると思う。

そして、この経験は、
された気持ちがわかるからこそ、
いじめをしない、いじめをゆるさない、という
そんな強い気持ちを心に育てる
きっかっけにもなったと思う。



経験はすべてが宝だと、そんなふうに思わなければ

今回のことは親としてとても辛い出来事だった。


でも、私達親は、子供達に

「何かあったときには、お母さんとお父さんがついていることを
思い出して欲しい。
お父さんもお母さんも最後まで君達の味方になるから。
決して一人で悩んだり解決しようとはしないで。
何でも、どんなことでも話して欲しい。」

ということを伝えられた。

それはとても大きな事だったと思う。


抱きしめる事を

2010-03-20 00:32:03 | 2号
たくさん抱きしめた

小さかった体は、大きくなって

ひざの上に乗った体は、

重いと感じるほどだった

私の胸にうずめた顔をあげると

その顔は小さかったあの頃よりもずっと

しっかりしていて、たくましくなっていた

でも、うれしそうに私にしがみつくその顔は

小さかった時と何も変わらず

無邪気で純真で優しく、甘えん坊だ

私はぎゅっと抱きしめた

りょうはうれしそうに笑った

大きくなった

でも、忘れてはいけない

抱きしめる事を

そして、感謝しなくてはいけない

まだ、抱きしめさせてくれる事を



りょう、お誕生日おめでとう

今日は卒業式で、一年生は自宅学習だったから、ずっと一緒にいたね。
一時間目国語、二時間目算数、三時間目体育、四時間目手伝い&掃除
しっかり勉強したね。
特に掃除は頑張ったね。
あんなにきたなかった机が本当にきれいになって、お母さん気持ちよかったなぁ。
お昼にはどうしてもカップラーメンがいいって、おいしそうに食べてたね。
買い物に行って、りょうは特別にアイスクリーム食べたね。
お兄ちゃんには絶対にないしょって約束してさ。
口の周り、大好きなチョコでひげ親父になっていて、笑ったよ。
夕食はパパも早く帰ってきてくれて、みんなでお祝いできたね。
リクエストのハンバーグとチョコフォンデュとケーキ、
うれしそうにほおばっていたね。
お母さんもうれしかった。
そして、今日はたくさんりょうを抱きしめたね。
はるちゃんがやきもち焼いて泣いて来た時に
「はるちゃんだけのママじゃないんだからね」
って。
ホントだね。


お母さんに、りょうを抱きしめさせてくれて

ありがとう

これかもずっと、ずっとね

大好きだよ



お誕生日、おめでとう

奥に隠された気持ちNo2

2010-03-19 23:22:00 | 2号
奥に隠された気持ちNO1からの続き


夜、私はそれは悩んで落ち込んだ。

なにがいけないのかな?

もんもんとした気持ちを抑えきれずに仕事中の旦那に電話した。

「大げさに考えなくてもいいんじゃないか?
一緒に忘れ物ないか、みてやったらいいと思うよ」

旦那は私にそういった。
私もそう思う。
頭では。

私は、仕事が大変そうな旦那に対してあたってはいけないと思いつつ

「その一緒にみてやるっていう簡単な事ができないの!
それが今の私にとってどれだけ大変なことだかわかるよね!
私、今、一杯一杯だよ。
これ以上どうしたらいいかわかんない。」

こんなこと言っても何にもいいことないし、
旦那を困らせるだけだとわかっていた。


「ごめん、仕事大変なのに・・。もうこのくらいにしておく。」

というと、

「いいで、別に、言ってくれたら。」

と旦那からかえってきた。

その言葉に救われて、気持ちがおさまった。


会社から帰って来た旦那は、
明日の朝、りょうと学校まで歩いていくので、間に合うように起こしてとの事だった。

朝、パパと一緒に学校に行けるとわかったりょうは飛び跳ねて喜んでいた。

忘れ物がないか何回か確認をして、りょうはうれしそうに出かけていった。


子供達を送り出し、家事をしていると、電話が鳴った。

こんな早い時間に誰かな?と思うと、なんと先生からだった。
授業がはじまる前にかけてくれたのだ。

「学校に来たりょう君に話を聞いたところ
妹さんが歩くようになって、りょう君の勉強や遊びの邪魔をされるのが
とても嫌だと言ってました。
その他はとくにないようで、多分これがストレスの原因かと・・」

との事だった。

・・・・・・・・。

思い当たる事は山ほどあった。

勉強をしていたら、横からとにかく邪魔をする。
力作のブロックは破壊した。

りょうがやめてというと、りょうの髪の毛をわしづかみして
引っ張る。

りょうも我慢の限界が来ていたのだろう。
この頃、はるちゃんが邪魔をしようと近くに来ると突き飛ばしたり、
私に見えないように歩いているはるちゃんに足をかけたり、
ぎゅーをしているそぶりをして、体を押さえつけていたり、
遊んでいるといって、手を強く握っったり、

こんな事をしては、はるちゃんを泣かしていた。

ささやかな抵抗というか仕返しというか。

でも、私にはものをこわされた時には

「はるちゃんは赤ちゃんでわからないから、
りょうがこわさないように考えてやらないと・・」

といわれ、

ささやかな抵抗が見つかった時には

「なんてひどいことするの!
はるちゃんは小さいし、りょうはお兄ちゃんなんだから優しくしないと」

といわれ、

かわいそうなりょう。

そういえば、はるちゃんにおっぱいをやっている時にも
よくちょっかいをだしにきて、私にこっぴどく怒られていた。

そして、反対にりょうが私に甘えていると、はるちゃんがそれをゆるさずに
私のところにきて、

「パイ、パイ(おっぱいちょうだい)」

ときて、私はなんとも思わずに、りょうを私から離して、
はるちゃんを抱いていた。


泣きたくもなるだろう。


でも、いつも泣き虫で意地悪などうしちゃった?のりょうだけではなく、
頼りになって、しっかりしたりょうもだめりょうと一緒にいた。

私が病気をした時に、一番私の力になってくれたのはりょうだった。

洗濯機に入れっぱなしの洗濯も、教えたわけではないのに
かごに『パンパン』して、出しておいてくれた。

掃除機も、棚の上までかけてくれた。

私の普段やっている仕事をきちんとみて、その通りにお手伝いをしてくれた。

そして、学校から帰って来て、宿題をすますと

「ママ、今日は買い物ある。ぼく行ってくるよ」

といっては、私に店の中の地図を書かせて、
買ってくる物のリストと場所を記させて、出かけていって、
ちゃんと買い物をしてきてくれた。

それが当たり前になり、私もついつい甘えてしまっていたのだが
先日、買い物ある?ときかれたので、今日はないよ、と答えると、

「ほんと、じゃあ、ぼく、遊びにいってもいいね」

と喜んで出かけていった。

りょうは遊ぶのを我慢して私の買い物をしてくれていたんだ・・・。

とこの時にはじめて気付いた。

りょうは、私のためにずいぶん無理をしていたのだろう。

私はりょうがお手伝いをしてくれると、当然うれしくて
りょうをたくさんほめて、ありがとうと笑った。
そして、抱きしめたりしていた。

無理をしてでも、うれしいと笑ってほしかったのだろう。


「ぼくが小さかった頃、ぼくはよく笑う子で
ママはそれがうれしかったんだよね?」


「はるちゃんのようにぼくが小さい頃は、
ぼくはこんなにがんばらなくても、
ママに笑うだけでママはうれしくて、
今のはるちゃんにしているように、
ぼくを抱きしめてくれていたんだよね?」



本当は、そう言いたかったんだよね。


ごめんね、お母さん、気付けなくて。

ごめんね、お母さん、抱きしめなくて。


でも、もう大丈夫。

お母さん、ちゃんとわかったから。

りょうの言葉の奥に隠された気持ち、

ちゃんと受け止めたから。



私の胸の中のりょうの顔は、


とても穏やかだった。








奥に隠された気持ちNo1

2010-03-18 10:53:43 | 2号
「ぼくが小さかった頃、ぼくはよく笑う子で
ママはそれがうれしかったんだよね?」

「そうだね。」

このやり取りを、この頃なんどしたかわからない。

確かにりょうは本当によく笑う子で、私はその笑顔に何度
助けられたかわからない。

それをりょうに話したことがあった。

でも、りょうがこの事をことあるごとに私に問いかける
その言葉の奥に隠された気持ちに、

私は気付いてあげられていなかった。


この頃のりょうは、学校から帰ってくると、

時にはシクシク
時にはワーワー
時にはウェンウェン

とにかくよく泣いた。

泣きながらおやつを食べて、泣きながら宿題をして
泣きながら学校の用意をする。

きっかけはだいたいがちょっとしたことや
私のちょっとした言葉だった。

なんでそんなことで泣くんだろ?
男の子なのに。
もうすぐ2年生なのに。

そんなふうに思うとイライラは募った。


また、ご飯を食べていても、途中で席を立って
何かをしにいったり、
一時間たってもまだてべている・・なんてざらで。
宿題をしていても、私へのお話に夢中になって30分経過しても
用紙は真っ白とか
宿題をしていたはずなのに、コタツにもぐってテレビをみていたり、
着替えをしている途中で、ズボンだけはかずにパンツ一丁で歩き回っていたり

とにかくどんな些細な事をするにしても全く集中力がなく、
気持ちはあっちへいったり、こっちへきたり。

朝も、忘れそうな給食マスクをきちんと渡したのに
学校へ出かけていった後のテーブルには、
ちょこんとマスクが置き去りにされていた。

やらなくてはいけない事はまったく身が入らないのに
テレビに対する執着はすごいものがあり、
見たいテレビの番組を中心に、生活がくまれているようだった。

でも、そんな事を私が許すはずもなく、
りょうのテレビを私がぱちんと切ったものなら
すごいにらみとごねごねと最後には収拾つかない泣きが入った。

どうしたんだろ?

とあまりのりょうの姿に、昨日学級懇談だったので、帰りに先生に
学校でなにか変わったことがないか聞いてみた。

すると、

「お母さんに連絡をとろうかと思っていたところだったのですが、
朝からこのところ毎日疲れていて、覇気がないというか、
元気がとにかくありませんでした。」

とのことだった。

帰ってきて一行日記帳の横の忘れ物覧を見てきづいたので
学校では把握できていなかったのだが
(前の日、りょうは私にこの一行日記を見せなかったので、
(私も、ばたばたで印をしたとばっかり思ってしまっていたのだが、)
懇談の前に私はわかっていなかった)

なんと、二日続けて体操服を忘れていて、
二日続けて、体育を見学になっていた。

そういうことか・・・

と帰ってきてから真っ青になった。
先生もはっきりといってくれたほうが気が楽なのに(涙)

先生とはお互いに、2年生に向けての思いが強くて
厳しく接しすぎていたのかもしれないと話し、
(3月に入ってからの席替えでりょうは一番前の真ん中
先生のまん前に席をかえられていた(笑))
様子をみるとともに、何か原因があるといけないので
お互いに話をりょうに聞いてみると言うことにした。


懇談の後、私はりょうの好きなおやつを買って家に帰った。
すこしでも元気になって欲しくて。

りょうに学校の様子や困ったことがないか聞いたが
学校は楽しいし、別になにもないとのことだった。

りょうはその後、おやつを食べて頑張るという気になるはずもなく(笑)
テレビをみながら、だらだらとその後も過ごしていた。

最初は気持ちを押さえて接しようと思っていた私も
9時を過ぎれば押さえることもできずに、爆発した。

でも、なんとかフォローしないと・・という思いから
電気を消す時に

「りょうは本当はできる子だってママは知っているよ。
お手伝いだって誰よりも上手にしてくれるし、
漢字だってやる気になればはなまるもらえる。
やればできるんだよ。」

と布団に入ったりょうにつぶやいた。

::::::::::

はるちゃんがおきたので続きはあとで・・