( SHIN企画の新刊『寝台列車の基地「尾久」1972~1975』 )
2017年12月に購入したSHIN企画の本です。発売は「鉄道模型趣味」誌の機芸出版社です。
タイトルにある1972年から1975年の頃は高崎線の沿線に暮らしており、都内への玄関口は上野駅でした。
その往復の車窓で一番の見どころが尾久の車輌基地です。当時は車両の運用などは全くわからず、今日はどんな列車が見られるのだろうかと心をときめかせたものです。
181系や485系といった電車特急とは違う気動車特急「つばさ」のキハ181系先頭部の特徴的な塗り分けなどに興味が湧いたことなど、ページを繰るたびに様々な思いがよみがえり楽しいひと時を過ごすことができました。
本書には当時の車輌基地の施設や運用などが記載されており、興味深く読みました。当たり前のことですが、たくさんの列車は無闇に置かれている訳ではなく、線路配置と共に理由があって留置されていることもよく分かります。
模型ではこれだけ大規模な車輌基地の再現はできませんが、小規模でもきちんと理由付けをして線路を配置すればリアルな情景が作れそうです。
レイアウト作りにも参考になる一冊だと感じました。