3月25日(日)のつぶやき その４

21:49 from web
まあそれは半分くらいは「文学」を経由していることなのだろうけれども、他の文学者や文芸評論家で同じくらいやってるという人もそんなにはいないわけだ

22:00 from web
理科系の学者先生でも定年退官後にほとんど宗教者みたいになってしまう人は案外たくさんいるわけなのだが、そういうのとも全然質が違う

22:03 from web
あれは何なんだろうというのは、個人的には吉本思想のうちで本当は一番よくわからない、簡単にわかった顔をする気になれないところのひとつだった。オウム事件後の発言と騒動でそれが少しは見えてくるのかなと期待したのだが、結局それは果たされないままになってしまった気がする

22:06 from web
某教団の教祖が法廷でいろいろ証言していれば何か言ったかもしれないのだが、まあ意味のある証言は何も聞かれなかったことで、吉本も何か言おうにも言えない格好になってしまったところはあったと思う。そうこうするうちに伊豆で溺れかけて、以後はあんまり重たい仕事はやらなくなった

22:10 from web
事故をきっかけに「試行」は終刊してしまったし、目を悪くして著作のほとんどはインタビュー形式か編集者の聞き書きのような形式になってしまったから、きっついこと言おうにもその形式では言いにくいということがあったと思う

22:15 from web
俺は文学音痴の上に宗教は結局まるで無知だと認めざるを得ないから、誰か吉本のそっち方面の議論をフォローしてくれないものかと思うけれども、こればっかりは他にもまして望みが薄そうなことだと思っている

22:22 from web
文学音痴ではあるけれども、たとえばR・ローティとかが「文学」について語っているのを読むと「ハァ？」としか思えない。こんなんでよくも文化政治とか何とかぬけぬけと言えるもんだと思ってしまう

22:26 from web
吉本はA・ブルームの「アメリカン・マインドの終焉」の評を書いていた。これはこれでどうしようもない判らず屋だと毒づきながらだが、でも否定的にはよく判ってる人のようだという評だったと記憶している。それと比べてもローティの論には精彩がないなと感じてしまった

23:33 from web
テレスクリーンがないのでtwitter上の呟きをずっと眺めていたのだが、結局は前やったやつの再放送だったのだな、吉本隆明特集は。うちにあったテレビで最後に見た番組だ

23:38 from web  [ 1 RT ]
まあロクロがどうしたとか吉本家の猫がどうしたとかいう呟きがたくさんあったが、あの番組はその見方で正しいと思う。吉本隆明の講演は生で聞いても、正確な内容はまず咀嚼できない（笑）。それよりは吉本がどこで袖をまくったかとか、手刀をこうパッと切ってみせたとか、そういうのが一番印象に残る

23:42 from web
知識的なことは本になったやつを読んだ方がまだ判りやすい。それでもなかなか判らなかったりするのだが（笑）、それ読みながら、講演ではどこで言い淀んでいたとか、おんなじこと5回くらい喋ってたとか（笑）、そういう光景が思い出されてくる

23:46 from web
さすがにあの思考の流れがほんとに掴めた感じになったことは、俺は一度もなかったのだが、なかったから、たやすいことを言ってるように思えても用心して読まないといけないという姿勢になるところはある

23:48 from web
そしてあの猫、いや猫たちだ。吉本隆明は猫をさん付けて呼ぶ人なわけだ。そんで猫の方もさん付けで呼ばれているらしい挙措があるわけだ

23:50 from web
猫だけじゃなくて吉本は近所のカラスにまで時々エサをやったりしていたらしい。そんでそのカラスがゴミを散らかしたりしたら吉本が黙って片付けたりしていたそうだ

23:52 from web
動植物に対するああいう態度とか視線というのは、田舎者の俺にはよく判らない。東京の人に特有のものなのだろうかと思ったりする

23:57 from web
もっとも吉本は若いとき俺の故郷の山に登山して、その途中で宿をとった山小屋の夫婦のことを書きとめていたりする。ネズミがうろちょろしているような山小屋なのだが、夫婦はときどき追い払う程度で「ネズミも家族みたいなもので」と言ったりしていたことに青年吉本は感動したらしい

by celsius220 on Twitter